「ピースの恩返し」原稿へ
99年03月
子ども達が何度か小鳥を拾ってきました。ある時は公園で、ある時は保育園の庭で。私自身はペットというものが好きではありません。自分自身がいわゆる、「籠の鳥」になりたくないからです。奴隷になるくらいなら、餓死したほうがマシだ、と強がるほうだからです。
それでも子ども達が拾ってきた小鳥たちの面倒を、けなげにみているのを端で見ていると、こちらまで心和むのも確かです。
子ども達が小鳥一羽のおかげで、それこそ心の平安を獲得しているのは、生き物の持つ不思議な力のおかげでしょう。