タブレットの時代

2012年11月07日(水曜日:曇、霧)


沼津朝日新聞 「言いたいほうだい」投稿原稿原文


タブレットの時代」   

 タブレットとは、元来は携帯できるサイズの石板や木板などのことでしたが、最近では板状のコンピュータ機器の事を指すことが多くなりました。情報端末というとスマートフォンが注目されがちですが、これまで何度も失敗を重ねて来たタブレット端末では、アップル社のアイパッドという製品が大ヒット。新しい分野を切り拓きました。先日東京へ出かけた際に驚いたのは、やにわにタブレットをバックから取り出して操作を始めた人が、一車両に二人もいたことです。以前には無かった光景です。

 パソコンとスマートフォンの中間サイズ画面を持つタブレットは、性能など、中途半端な面が克服できずに普及しなかったのですが、ここに来て半導体などの性能が向上した事、また使用目的がインターネット利用が主になってきたことなどが追い風となって普及を後押ししています。さらに決定打と思われる規格のタブレットが、ここに来て続々と発売になりました。それはアイパッドよりも更に小型の 7 インチタイプです。新書版よりも一回りだけ大きく 300 グラム超の重さですと、片手で長時間保持しても負担になりません。しかもスマートフォンでは小さすぎて低かった視認性も格段に向上しました。グーグル社から発売されたネクサス 7を、私も購入し使用してみましたが、アイパッドよりも遥かに使いやすいことに驚きました。

 使用目的はネットへの接続と電子書籍の購読です。メールを中心としたネット関連の情報検索もキビキビとこなせる上に、読書用端末として誠に便利なのです。端末を横長にして左右二ページ単位で縦書で読む方法は、特に読みやすいのでお勧めです。

 スマホもタブレットもパソコンを完全に代替するわけではありません。仕事机の上にはパソコンが、そして作業現場では 10 インチ、持ち歩きには 7 インチのタブレットが標準になっていくように思います。内ポケットに 7 インチのタブレットが入るようにデザインされた背広が発売されているほどです。

 この 7 インチのタブレットによって、本当の意味でのパーソナルコンピューターが実現した、と私には思えるのです。標準が決まれば、あとは一気呵成です。パソコンの時代には脇役に甘んじていた日本企業にチャンス到来です。時代のルールが変わりつつあるのです。革新的な端末、革新的なサービスを新たに生み出すことで日本企業にはぜひ復活を遂げて欲しい、と心から願っているのです。