5月の記録

1日(金曜日:快晴)

 いよいよ今日から皐月。先月の後半から静岡では心地よい天候が続いています。のんの合格を記念して、2005年4月3日玄関前に植樹した柿の木に蕾が始めて付きました。ということは、花が咲き、実がなる可能性が出てきたわけです。

新しい枝から

初めての柿の蕾

桃栗三年、柿八年と言います。植えてから、ちょうど5年目でしょうか。実を付けてくれれば、今年は友達に干し柿を作って差し上げようと思っています。楽しみですね。

 

2日(土曜日:快晴)

 今日は午前中の診療を終え、午後から東京へ向かいました。大学卒業30周年記念同窓会に出席するためです。東京の八重洲富士屋ホテルでした。幸い快速アクティーがあったので、熱海で乗り換え東海道線で向かいました。

 あれから、もう30年が経ったのです。今年に入って同級生の巽君が母校の教授に就任し、嬉しい連絡があったばかり。巽教授とは卒業後、国試の後に一緒に三人で小笠原に行きました。誰が言い出したのか、巽君だったかな?今でもそうですが、小笠原は飛行場がありません。28時間の船旅の後、ようやく到着しました。東京湾の中を航行していた数時間は元気だったのですが、外洋に出た途端、激しくはないものの規則的な船の揺れで激しい船酔いに陥りました。結局25時間ほどは、ただただ這いつくばっていたように思います。

 会場では、テニス部員として共に青春を謳歌した4人の仲間と、本当に久しぶりに再会しました。みんな、ほとんど変わっていませんでした。あの頃のことが、つい昨日の事のように蘇ってきました。大学時代は、本当にテニス部と共に、私の青春時代はありました。私も含めて、それぞれ色々な道を通って30年を送ってきたようです。

 ぜひ、また全員で集まりましょう、と話し合って分かれました。私は、翌日が当番日。残念ながら、そそくさと帰宅の途につきました。
 

17日(日曜日:雨)

 今日は友人とゴルフの予定だったのですが、天気予報では午後から雷雨。三人には天気予報をお話しして、残念ですが次回に持ち越しましょう、ということで納得してもらいました。

 午前中は、曇り空ながらたいした雨も降らず、これなら何とかゴルフもできたかな、と後悔半分でしたが、午後からは天気予報通り激しい風と雨。風と雨をこんなに嬉しく感じたことは、初めてでした。

 せっかく時間がとれたので午前中に妻と二人で「60歳のラブレター」を観にいきました。NHKが集めた9万人からの手紙を元に作成された映画です。それぞれ異なる人生を歩んできた三組の男女を描き、幸せとは何かをもう一度再考しよう、という内容でした。
 
 日本も本当に高齢化社会になったのだなぁ、と痛感せざるを得ませんでした。高度成長時代には、決して作られることのなかった映画に違いありません。もちろん、あと数年で自分自身にも当てはまることを知ると、愕然とするのですが。

 これからは延々と続く低成長時代を多分生きざるを得ない日本人。その中で真の幸せを模索する日々は、まだまだ始まったばかりなのでしょう。

23日(土曜日:雨)

 友人と熱川に出かけ楽しい週末でした。歓談の中でインフルエンザが溯上に上りました。日本では空港での水際感染対策が取られ、足止めを食らった旅行客も多かったようです。しかし、ある専門家によると、こうした水際での感染対策は効果がない、というのが世界の常識のようです。

 感染源の特定を試みる厚生労働省の一挙手一投足をつぶさに報道するマスコミを見ていると、大本営発表を鵜呑みにして国民を煽った以前の体質は相変わらず健在だと、変なところで納得したのは私だけでは無いはずです。

 「日本が感染症対策の途上国である」と題して、医師であり現役の厚生労働省医系技官である木村もりよ氏が、その対策を批判しておられます。内部にこうした批判分子の存在を許している厚生労働省には敬意を覚えますが、木村氏の指摘をぜひとも早急に取り入れて欲しいものです。

 さらに木村氏が述べているように、

 >> 3年前に日本で開催した結核対策の国際会議では、「日本の対策は50年前の遺物だ」と断言された。また、HIV・AIDSの罹患率が上昇しているのは、主要先進国中で日本だけだ

 という事実はもっと多くの人が知るべきではないでしょうか。公衆衛生学を軽んじ続けてきた日本の医学。その結果、厚生労働省が現在していることは犯罪的ですらある、という氏の指摘を深刻に受け止める必要があるのです。

 詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ。

26日(火曜日:晴れ)

 二年前の夏、子ども達も全員家を離れた機会に大掃除をしよう、ということになり、20年近く溜まりに溜まった不要な品々を廃棄処分しました。と同時に、筋肉トレーニングを始めました。

 有酸素運動としてのウォーキングは、もう6年以上毎朝続けています。しかし、それだけでは筋肉の衰え(サルコペニア=筋肉減少症)を防げません。専門家によれば、20代をピークに筋肉は衰え始め、特に大腿部と腹筋の衰えが顕著だそうです。

 高齢化し転倒から寝たきりの生活を余儀なくされるのも、このサルコペニアが大きな原因です。そこで、友人の古屋先生から勧められたエアロ・バイク漕ぎを本格的に始めました。診療終了後に会合などが無く外出する必要の無い日は、バイクを20-30分漕ぎ、その後で筋トレをする、というスケジュールを組みました。

 上半身と下半身、バランス良く鍛えようと思ったのです。色々試していると楽しいものです。ただただひたすらバイクを漕ぐ、という作業は単純極まりなく難行苦行です。そう修行に近いものです。そこで、工夫をしました。音楽を聞きながら、あるいは落語を聞きながら、と試しました。

 効果があったのは、インターバル・トレーニングでした。4分30秒は普通のスピードで漕ぎ、後の30秒間全力で漕ぐのです。これを5分単位で繰り返します。

 不思議なもので、30分間ただ漕ぎつづけるのは苦しいのですが、こうして時間を区切ってメリハリをつけると、あら不思議、辛さがグッと軽減するのです。しかも負荷量も体にとってはずっと有益です。

 筋トレは娘が残していった鉄アレーとゴム製のエキスパンダーを使用。自分なりのプログラムを組んで、取り組み始めました。

 トレーニングは成果が出るのに時間がかかります。したがって、クリックすれば情報がすぐに得られるインターネットのようにはいきません。忍の一字です。一年程してからでしょうか、自分でも成果が分かるようになってきました。

 40歳を越えたら自分の顔に責任を持つべきだ、と言ったのはリンカーンでしたでしょうか。顔だけでなく体型にこそ、その人の精神性が色濃く現れると私は確信しているのです。もちろん、若いころのような体型を50台半ばを過ぎた自分に求めるのは無理難題というものです。現在の自分の体重は学生時代より8キロ近く増えています。15%弱の増加です。

 人間はこれでいいやと思うと、底なしに落ちていきます。それは誰にでも経験があるはずです。あるところで踏ん張って自分を律することができるかどうか、それは一生をかけた戦いでもあるのです。

 そうした行動は、決して個人だけの問題ではなく、広く言えば社会貢献にすらなるのです。インターネットにこんな記事がありました。

 == 21世紀の教養は、「社会貢献」と「運動」である
 
 というのです。「フィットネスが社会を救う」とも書かれています。私は率直に同感し、またその主張に納得するのです。なるべく病気にならないように自分自身を律し体型を維持する。それは無駄な医療費を削減することにも繋がりますし、家族にも将来迷惑をかける確率を低くできます。自分自身のためにも家族のためにも、そして社会のためにもなるのです。

 興味のある方はぜひ以下のサイトをご覧ください。

27日(水曜日:晴れ)

 先週末からの雨も日曜日には峠を越えて、昨日からは爽やかな初夏の気候となりました。テレビでは大麦の収穫の様子を放映していました。麦秋です。当地では、田植えが進んでいます。例年よりも田植えの面積が多いように思います。

柿の花

残り少なくなった柿の花


田植え前

朝日が水を張った田植え前の田んぼに写っています


紫陽花の花が

いよいよ、のんちゃんの花、紫陽花の季節です。


30日(土曜日:曇り時々雨)

 東京へ用事があり澄代と一緒にあさぎり号で新宿へ行きました。夜は拓と夕食を共にしました。社会人になってほぼ二ヶ月。学生時代とは様変わりの毎日にようやく慣れたようです。

 いつものように御徒町で待ち合わせましたが、約束時間に現れた拓は背広にネクタイ姿。いやはやビックリ。すっかり様になっていました。社会人になったんだなぁ、とようやく私も納得。夢に向かって着実に進んでほしいものです。

乾杯

今回も拓が予約を取ってくれた居酒屋で乾杯。豊富なメニューの食事も、実に美味しく楽しめました。拓も澄代も私も、心置きなくお酒を飲み、食事をし、そして話に興じました。実に実に楽しい一時でした。そして驚いたのは、拓が二次会に行こうと言い出した時。今回の居酒屋は23時で閉店。物足りないと感じた拓の食欲と体力には、50台半ばの私には付いていけません。(●^o^●)


31日(日曜日:曇り時々雨)

 今日は拓の希望で国立西洋美術館で開催されているルーブル展に行きました。混雑しているとは聞いていたので、朝一番の入場を目指しました。9時半開場でしたが15分前に到着したものの長蛇の列。前もって入場券をインターネットで購入しておいたので、それでも30分弱で入場出来ました。