8月17日(火曜日:晴れ)


「「 奨学金贈呈編 」」



画像の説明

 ドー・トウー・フエンさんに奨学金を贈呈する私。彼女がしっかりと自分の未来を掴んでくれることを願うばかりです。


画像の説明

レ・ティ・キム・チュンさんに奨学金を贈呈する新谷文子さん


画像の説明

あかねさんも贈呈役を。


画像の説明

 みんな揃って。9名の方に奨学金を贈呈しましたが、皆さんがそれぞれ自分自身の道を見つけて、幸せをつかんで欲しいものです。


 奨学生に贈る言葉を依頼されました。800字程度でお願いします、ということでした。用意した原稿は以下のとおりです。57歳における私の感慨です。

 本日は皆様に奨学金を贈ることができることを、心から嬉しく思います。このお金で少しでも安心して、みなさんが勉強に打ち込めることを願っています。北村元さんも私も学生時代、奨学金のお陰で勉強に打ち込むことができました。

 これからみなさんは一生懸命勉強されるはずです。でもその前に、一度は次のことを考えてみてください。何のために人は勉強するのか、ということです。もちろん幸せになるためです。では幸せとはなんでしょう。自分が本当に好きなことを見つけ、仕事として毎日それに取り組むことができること、それが幸せなのだと、私は思うのです。自分が本当に好きな事は何なのかを見つけるために人は勉強するのです。

 映画監督の黒澤明は、こう言っています。「自分が本当に好きなものを見つけて下さい。見つかったら、その大切なもののために努力しなさい。君たちは、努力したい何かを持っているはず。きっとそれは、君たちの心のこもった立派な仕事になるでしょう」

 人の幸せには四つあります。一つは、人に愛されること。二つめは、人にほめられること。三つめは、人の役に立つこと。四つめは、人から必要とされること。そして人に愛されること以外の三つの幸せは、働くことから得られるのです。

 自分が本当に好きなことは何なのか、それを一生続けていくことができるのか。勉強することは自分発見の旅でもあります。幸せへの道は意外と遠回りなのです。時間もかかります。私たちの奨学金が、その旅に少しでもお役に立つことを心から願っています。

 健康に注意して、毎日、毎日を大切にすること。その積み重ねが幸せへの道のりなのです。みなさんの頑張っている様子を知らせてください。それは私たちの幸せでもあるのです。

 二千十年八月十八日              

 愛のベトナムさわやか支援隊 名古良輔



(2)のり巻き体験 編へ