平原綾香と聴く クラシックの扉

火曜日:曇り

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■お盆も過ぎて朝夕次第に涼しさが募って来ました。暑苦しくて寝付けない、という夜は、ここ数日はありません。午前6時42分現在、蝉時雨が三階の窓から、いささか力なさ気に飛び込んできています。地上でのセミの命は、確か一週間ほど。7年間地中で過ごして、やっと地上に飛び立つことができたと思いきや、一週間で命を終えることを考えると、何と儚い命なのか。神様も酷なことをするものです。

■今日の東京新聞の朝刊に、興味深い記事が掲載されています。17面、文化娯楽欄です。「平原綾香と聴く クラシックの扉」。今日の曲は、モーツァルト オペラ「フィガロの結婚」。映画「ショーシャンクの空に」刑務所中に流れる歌声、と題しています。

 映画をご覧になった方には、印象深く思い出される場面です。主人公アンディーが所内放送でレコードをかけ、刑務所内に大音量の美しい歌声が響くシーンです。ここで流れたのは、フィガロの結婚の中の「手紙の二重唱」でした。

 懲罰房から出てきたアンディーは仲間にこう語ります。

 ずっと音楽を聴いていた、頭の中と心で。

 音楽は決して人から奪えない。


 先日亡くなられたロビン・ウイリアムズさんが主演した「ミセス・ダウト」の中で、ロビンさんが歌っていたのも、確かフィガロの結婚だったように思います。どんな秘密保護法を政府が作ろうとも、人々の心の中から音楽を奪うことはできないのです。



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