2014.09.20
カテゴリ：残日録
鶴ちゃんとのウォーキング
土曜日：曇り
■今朝は鶴ちゃんとのウォーキングデイ。今年は残暑らしい残暑が無いまま秋が深まっていく、という感じでしたが、鶴ちゃんとも、そんな話で夏の終わりを確認し合いました。彼岸花がアチラコチラに咲き乱れています。来週に向けて少しずつ増えてきているようです。
■さて以下の記事は、とても深刻です。抗生物質が乱用され耐性菌が蔓延し始めている、という内容です。
ハワイ島のパーカー牧場を見学すると、広大な土地に放牧されている牛たちを見ることができます。アメリカの牛というのは、こんな自然の中で放し飼いにされていて、とても健康的で安全な牛肉なんだ、と思うのは、実は早計です。
かなりの部分が、いわばブロイラーのように工場飼育されているのが実態なのです。上記の記事でも指摘されていたように、いわば薬漬けの状態で飼育されているのです。
飼料の中に混ぜられている抗生物質の問題は、とても深刻だと思います。本当に治したい疾患に対して、薬が効かなくなる事態が起こるからです。実際の臨床の場でも同様です。なるべく新しい抗生物質を使うのは良いのですが、使えば使うほど耐性菌を増やしてしまいます。そして更に新しい抗生物質を開発、使用する、という悪循環に陥っています。
最低限の使用量を守り、必要ない場面での使用はしない、という断固とした意思を持ち続けないと、結局は患者さんを救えなくなります。でもこれは、とても難しいことです。患者さん自身も、薬もくれないのか、と不信感を持ってしまうからです。この辺りは教育しか無いのでしょう。