秋山 登さんのコラム

月曜日:晴れ

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■昨夜は早めに床につきました。さすがに疲れが溜まってしまったことと、左肩甲骨あたりに粉瘤(アテローム)ができしまい、摘出手術を受けることになったのですが、炎症が強まってきたようなのです。仕方ありません。抗生剤と鎮痛剤を、きちんと服用することにしました。以前からあるのは分かっていたのですが、鬱陶しくていけません。知り合いの先生にお願いして摘出してもらことになりました。

■さて久しぶりにコラムが更新されていました。我が愛する映画評論家、秋山 登さんのコラムです。

 フランスの小説家ピエール・ブールによるSF小説。1963年発表、とWikipediaにはあります。チャールトン・ヘストンが主演した映画をご覧になった方は多いと思います。1968年の公開でした。もう半世紀近く前のことなのですね。

 あの衝撃的なラストシーンは忘れられません。しかし、この映画の意図するところについては、様々な意見があるようです。

 『第二次世界大戦当時、ブールが仏領インドシナにて有色人種の現地人を使役していたところ、同じ有色人種である日本人の軍の捕虜となり、1年半の収容所生活を送ったという「立場の逆転」した苦い経験を基に描かれたとされる。』

 つまりは猿の惑星の猿は、日本人を代表とする有色人種だ、というのです。一方、『しかし、実際にはブールを捕虜にしたのはヴィシー政権下のフランス軍であり、日本軍を猿に見立てて小説を書いたという説について、ブール本人が言及したことは一切無いため、この説には証拠となるものが無く、あくまで噂の範囲内である。』、とする説もあります。

 『それまで西部劇で描かれてきたインディアンを悪者とする白人至上主義的な勧善懲悪に代わって、「白色人種の新たなカタルシスとしてシリーズ化された映画」とも見られている』と指摘する人もあり、先の大戦で、それまで数百年に渡って無敵だった白色人種たちがアジアの有色人種に叩きのめされたショックの大きさを物語っています。

 その点は、我々もきちんと学び、把握しておく必要がありそうです。これからの歴史のためにも。


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