2015.02.19
カテゴリ：残日録
不易流行
（木曜日：晴れ）
■今朝はゆっくりと寝ました。6時まで、ゆっくりしました。昨日の大荒れの天候も低気圧が過ぎ去り、一面の青空です。富士山はすっかり白装束を改めました。昨日のテレビでは御殿場地方の雪の様子を放映していましたが、同じ静岡と言っても広うござんすので、こことは全く別世界です。
■さてソニーがAVを分社化、との報道が今朝の東京新聞朝刊に掲載されています。半導体やゲームなどに資源を集中する、とのことです。細かいことは私には分かりませんが、プレイステーションの好調さが報道されていますから、かつてはソニーの鬼っ子と言われたPSがソニーの屋台骨になっていることが分かります。
以前、高校の同期会でソニーに努めていた仲間の話を聞く機会がありました。久多良木健さんが率いていたプレイステーションチームの機動力とソニー本体の鈍重さを嘆きとともに話をしていたのが、とても印象的でした。結局久多良木健さんはソニーの社長候補から、その地位を追われたわけですが、彼が社長になっていたら、その後のソニーがどうなっていたか、架空の話とは言っても、とても楽しい想像であることは間違いありません。
久夛良木さんは、確かIBMと共同で「 CELL 」と呼ばれる画像処理に特化した半導体を開発しました。ものすごいパワーを持っていたのですが、発熱の問題やあまりの開発コストの問題から、結局は放棄した、という形になってしまいました。深手を負わないうちに撤退した、とも言えますから、賢明な判断だったのかもしれませんし、新しいソニーが生まれ損なった、のかも知れません。ビジネスとは、本当に芸術だと思うのです。そして、それに関わった人たちの人生を大きく変えてしまうのです。