うつりゆく

(土曜日:晴れ)

画像の説明

■今朝は鶴ちゃんとのウォーキング日。桃沢神社まで一緒に歩きました。昨夜は掛け布団を一枚減らしました。それだけ夜の寒さも減弱した、ということです。そして湿度が上がってきたのでしょう。ハンドクリームも付けるのを忘れるようになりました。

 さて、「もぎりよ今夜も有難う [Kindle版]片桐はいり (著)」を読み進めていると、時代の変遷ということをつくづくと思います。テレビドラマなどでよく描かれるのは、わが町にテレビがやってきた、という内容です。いまBSで再放送している、「梅ちゃん先生」でも、町内の飲食店にテレビがやってきて、ご近所さんが寄り集まってジェスチャーなどの番組を楽しんでいる様子が描かれています。

 私も子供の頃、川口の団地に住んでいましたが、何歳の時でしょうか、一階上の三階に住む家庭にテレビが入り、赤胴鈴之助を観に行った記憶があります。他人の家に行ってテレビを観るなんてことは、今ではもちろん想像もできないことでしょうが、かろうじてそのような状況を覚えている最後に近い世代になってしまったようです。

 力道山のプロレスも、当然ながら家の外で観たように思います。はっきり思い出せません。

 ところが、「もぎりよ今夜も有難う [Kindle版]片桐はいり (著)」によれば、映画を映画館でなくビデオで自宅で観るようになった頃の事を、同様の思いで書き綴られています。確かにもぎり嬢として映画館とともに青春を送った著者にしてみると、そこには隔世の感があるのでしょう。

 我が家のすぐ東隣にビデオのレンタルショップがあるのですが、これがいつも大繁盛。これまでにも何件ものレンタル店が開業しては廃業していったのですが、ゲオの営業が巧みなのでしょうか。全国規模のスケールメリットのなせる技でしょうか。閉店する様子はありません。

 数年前に私も韓流ドラマにハマり、「不屈の嫁」のビデオを買い求めました。ところがSunに笑われました。そんなものはレンタル店で借りれば済むのに、というわけです。確かに、DVDは高価なのです。万の単位ですから、レンタルで楽しむことを考えると二桁違うことになります。これでは購入する人はいなくなるのが道理です。

 昨年亡くなった父が映画好きだった、ということもあり、子供の頃我が家は正月というと家族揃って映画館に出かけた記憶があります。一番記憶に残っているのは、「グレートレース」。今は亡き名優、ジャック・レモンやトニー・カーティス、そしてナタリー・ウッドが共演したお笑い映画です。腹を抱えて笑いながら映画館で鑑賞したことを覚えています。

 人間というものは、育てられたように自分の子供を育てる習性があるようです。私も子ども達が小さい頃にはみんなで揃って映画を何度か観に行きました。一番の思い出は、片桐さんの本の中にも出てくる、銀座の並木座に行った時の思い出です。黒澤明監督作品の二本立てでした。ところが大入り満員で、Takuと二人で客席ではなくて、立ち見をしたような記憶があります。

 Takuには負担が重すぎたのか、あの満員の人混みが恐ろしかったのか、どうも名画座巡りという趣味は、Takuには根付かなかったようです。

(●^o^●)

 それでも家族で出かけた映画館は、いまでも良い思い出となっています。映画は私の人生に取っては一生の友で在り続けるに違いありません。



コメント


認証コード3886

コメントは管理者の承認後に表示されます。