対人関係

(木曜日:曇)

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■今朝は走りました。4月に入って今日から、また新たな積み重ねの始まりです。5 キロ超をキロ 6 分を切って走り切ることができました。一人で走る時には、なかなか私のような初心者ではペースを上げるのは容易ではありません。大会に出場すると本当に不思議なのですが、いつもよりかなり速いペースで走ることができます。2013年の駿府マラソンが私にとってデビュー戦だったのですが、周囲のランナーに付いて行くだけで精一杯だったにも関わらず、あまりのペースの早さに驚いたことを、未だに鮮明に覚えています。

 いけない、いけない、こんなペースでは途中で倒れてしまう、とペースを落とすのに苦労したほどです。周囲のランナーのお陰で、なんとか制限時間をクリアできたことは、本当に幸運でした。

■さて昨夜観た「バクダットカフェ」には引き込まれました。何か華々しいことが起こるというわけでもないのです。殺人事件があるわけでもラブシーンがあるわけでもありません。ある家族が、一人の人物の登場で変わっていく様を淡々と描いています。

 ヤスミン役のマリアンネ・ゼーゲブレヒトさんが不思議な魅力を発散し、周囲の人々を変えていくのです。ではヤスミンが対人関係の達人かというと、そうではないようなのです。出鼻に描かれているのは、ヤスミンが夫と喧嘩して同乗する車から飛び出し、砂漠の中の道路を一人きりで歩き始めるシーンなのです。夫婦関係が破綻したのでしょうか。

 ヤスミンは結局、夫とはうまく行かなかった。映画の中では、何とも魅力的に描かれている彼女も夫とは良い関係を築けなかった。実に不思議です。あれだけ忍耐強く人と関わることの出来る力を持っているヤスミンが、なぜ夫とは良い関係を築けなかったのか。夫に 100 % 落ち度があったはずは、もちろんありません。人間関係は、いわばお互い様だからです。

 ということは、良い人間関係を築く方法を学ぶ必要が、生きていく上では間違いなく必要だ、という点と、できるならば良い関係を築ける人々と一緒に暮らす方が、お互いにずっと幸せだ、という点が大切だということです。当たり前の事のようですが、現実には多くのスレ違いが、多くの行き違いが悲劇を生んでいます。

 そういう意味でも、心理学を誰もが学ぶ必要を私は感じるのです。アドラー心理学を学んでからは、その思いは確信に変わりました。可能ならばできるだけ若い時にこそ、アドラー心理学を学ぶべきです。そうすれば誰もが幸せになることができるし、なるべきなのです。



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