創立 40 周年

(火曜日:雨)

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■4月4日、アメリカのマイクロソフト社が創立されて40年を迎えました。創業者のビル・ゲイツ氏が社員に宛てたメールが話題になっているようです。MS社の創業については、様々な伝説があり、それだけで何冊もの本が出版されています。

 当時この業界を支配していたのは、IBM社。Big Blue と呼ばれ、比類なき支配者でした。当時の力関係は、それこそ象とアリほどの違いがありました。アップル社がパーソナルコンピュータなるものを発売し、社会的な現象になり始めた頃、IBM社もPCを発売しなければならなくなったのです。

 IBM社の力を持ってすればPCの全てを自社で生産することも可能でしたが、当時IBM社は業界でのあまりの強さゆえ、独占禁止法により分割される危険すらあったのです。そこでPCを新たに開発するにあたって、部品を外注したのです。中央演算処理装置はインテル社に、そして基本ソフトはマイクロソフト社製品を採用したのです。

 読んだ本によればマイクロソフト社は、期限が迫っていたこともあり他社が開発した基本ソフトを買い取り、それを元にIBM社との契約を勝ち取りました。実はマイクロソフト社が提供した基本ソフトよりも性能も高くIBM社が一番手に挙げていた他社製品があったのです。ところが、その会社へ訪問したIBMの担当者は秘密保持義務から訪問の具体的な内容を明かさなかったため、目的の基本ソフトを開発していた最高経営責任者は、IBMの担当者と会うことすらしなかったのです。

 まさに逃した魚は、まことに巨大だったのです。ネットによれば、

 この 40 年の間にゲイツ氏自身も変わった。

 今や約800 億ドル(約 9 兆 5,000 億円)の資産を持つ世界一の富豪になり、慈善活動に力を入れる。 従業員にも「技術の力を誰もが利用できるようにするため、人々が相互につながるため、パーソナルコンピューティングがどこにいても使えるようにするために、自分に何ができるかを考えてほしい」と呼びかけた。

 ゲイツ氏は 2008 年に経営の一線から退き、昨年には会長職も退いた。

 慈善活動ではアレン氏も、昨年エボラ対策のために 1 億ドル(約 120 億円)を寄付すると表明して注目を浴びている。


 ビル・ゲイツ氏と並び称されるアップの創業者 スティーブ・ジョブズ氏は残念ながら癌のために、すでに他界しています。iPhone によって比類なき帝国となったアップル社。しかしながら、ある人によれば 100 年後に記憶されているのは、ビル・ゲイツ氏の方だろう、ということです。彼の社会貢献活動が、そうさせる、というのです。

 アンチ・マイクロソフト派でありウインドウズ・パソコンでなく、今もこうしてChromebookから書き込んでいる私ですら、ビル・ゲイツ氏の奉仕活動には感服するばかりです。ITの達人、会社経営の達人という狭い範囲だけではなく、人生の達人としてのビル・ゲイツ氏は、ますます輝き続けているのです。



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