還暦

(火曜日:曇)

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■今朝は不覚にも目覚ましをかけたにも関わらず寝過ごしてしまいました。三日間続けて朝走りましたので、今朝は休む、と決めていました。6時に目覚ましをかけて昨夜は眠りについたのですが、今朝は目覚ましの音に気づきませんでした。なかなか目覚ましが鳴らないな、と不思議に思いながら時計を見てみると、もう6時15分でした。

 ちょうど6時頃に深い眠りに入っていたのでしょう。さっそく起きだして生ごみを集積場まで持って行きました。二人だけの生活になってからは、たいした量も出ないのですが、それでも生ごみは溜め込むわけにも行きません。

 先週末の札幌での学会から帰ってきてみると、昨日は大荒れの天候。静岡空港も欠航が相次ぎました。一日違いで飛行機が飛べなかったら、私も帰ってくることができなかったかもしれません。感謝、感謝です。

 北海道では、新千歳空港と札幌の間だけでしたが、JR北海道線にお世話になりました。車窓の風景を眺めていると飽きません。札幌はさすがに大都会ですから、東京と大差ありません。でも少し電車に乗って郊外に出ると、まことにのびのびとした大地を見ることができます。区画整理も行き届いていますので駅前の町並みも定規で測ったように家が並んでいます。

 真冬に来てみると、たぶん全く違う風景が広がっているに違いありません。

■さて東京新聞に連載されている、「この道」。現在の執筆者は、音楽家の財津和夫さん。夢を歌う、の第一回の中で、こんなことを綴られています。

 還暦を過ぎたあたりから、ようやく肩の力が抜けた。若い頃のように無理をしてがんばったり、責任を抱え込むのはやめて、人に迷惑をかけない程度にわがままに生きていこう。そう決めたら、、毎日がすごくラクになったんです。

 おかげさまで心も晴れ晴れ。「好きなことを、好きなようにやる幸せ」を実感しています。


 「嫌われる勇気」の中でも、同じような箇所がありました。「人生は他者との競争ではない」という章の中で哲人は若者に、こう語るのです。

「優越性の追求」とは、自らの足を一歩前に踏み出す意志であって、他者よりも上をめざさんという競争の意志ではありません。

 誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいいのです。もちろん、他者と自分を比較する必要もありません。

 健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるものではなく、「理想の自分」との比較の中から生まれるものです。


 この言葉は私の中では、長く苦しいマラソンの途上を思い起こさせられます。平らな空間を、誰かと競争するためでなく、今の自分よりも一歩でも前に進もうとして、苦闘している自分を思い起こすのです。

 そう思うと人は60歳を過ぎると、そうしたことに気付き始めるのでしょうか。



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