■東京新聞の「あの人に迫る」という特集があります。先日の語る人は、原 丈人(はら じょうじ)さん。内容は、公益資本主義についてです。

「株主優先に弊害 会社を公器に」と、あります。欧米型の資本主義がマネーゲームに堕してしまい、その結果中間層が没落し、社会が二極化することで社会が分断されてしまった、というのです。

多くの市民が幸せを実感できない社会になっている、とも言われています。そのとおりだと私も思います。共産主義というユートピアが消え去った後、世界中がタガが外れたように強欲資本主義に邁進するようになったのです。

実態の伴わないマネーゲームばかりが跋扈しています。こんな社会が長続きするはずがありません。原さんによれば、

21世紀の日本の使命は、公益資本主義を体現して世界のモデル国家になることだと思うのです

と、述べられています。そのとおりだと私も思います。

ところが安倍政権の目指しているのは、世界の尻馬に乗った、原さんの推奨する使命の真逆を突き進んでいます。

規制改革会議に集う面々は、結局は私利私欲のために国民を犠牲にしている、と言われかねない行動ばかりです。第三者のふりをして自分の会社が儲かるように、自分の懐が豊かになるように、と派遣社員を増やすことばかり考えています。実に不思議です。どうしてこんな人々が大手を振って歩いているのか、実に不思議です。

■この記事は、読む価値があると私は思います。