20171106(月曜日:晴れ)

落合楼村上の裏を流れる川の様子です。清流です。

■先週末は米山記念館の役員会が、伊豆市湯ケ島にある「落合楼村上」という由緒ある旅館で行われました。19名が集まって、これからの記念館のあり方、そして創立50周年記念事業のあり方などについて話し合いました。

 ご覧いただくととお分かりの通り、少し懐かしい感じがする宿です。それもそのはず、こちらの宿は非常に歴史が古く、国の指定登録有形文化財にもなっている希少な宿でもあるのです。そして、皆さんもご存知であろう、田山花袋や島崎藤村なども訪れた名旅館でもあるのです。

 湯ヶ島温泉は、天城山中に源を発する狩野川の源流、本谷川と猫越川が合流する深い山あいにある温泉場で、一つの老舗旅館が「落合楼村上」として蘇っている。

 ここで、金山事業に携わっていた足立三敏氏が、事業の関係者や、天城を旅する人々のためにとの思いで、明治7年に「眠雲楼」と名づけた旅館を創業。ここを定宿としていた山岡鉄舟が二本の川が落ち合う様を見て「落合楼」と改名を提案、明治14年改名されて以来、落合楼として営業されてきたが、社会情勢、経済情勢の変化などにより経営が行き詰まり、閉館の運命にあったのを、現オーナーが引継ぎ、2ヶ月館休館し手を加え、平成14年11月「落合楼村上」として再出発。

 伝統の日本建築、贅を尽くした旅館建築が消滅することなく、再び輝きを取り戻したのである。

 と、ネットの解説にはあります。お食事をいただいた宴会場の床柱は、台湾から取り寄せた紫壇という木が使われています。ご主人のお話では、樹齢1,700年ものだそうで、想像もできないほど貴重なもののようです。

 国宝など上から数えて三番目に位置する国登録有形文化財ということで、管理の大変さを主も強調されていました。とにかく落ち着いた時間を過ごすことができます。そこだけ別の時間が流れているような気がします。

 こうした贅沢な空間を作ることは、今ではもうできないのでしょう。

■今朝は6時半に起きて、帰宅の途に着きました。残念ながら朝食は取ることができませんでした。8時からは用意できない、ということなのです。朝食にも工夫を凝らした献立て有名な落合楼ですので、大変残念だったのですが、通勤時間帯に掛かることを考えると、2時間はみておかないと診療開始に間に合いません。宮島さんに先導して貰う形で、宿を出ました。

 海岸線から沼津市内へ向かう道路で混雑に出くわしましたが、8時半には家に付くことができ朝食も取ることができました。無事に湯ヶ島での会合を終えることができました。