■20180330(金曜日:晴れ)

 

新沼津カントリークラブの満開の桜です。

 

■今朝はゆっくりと休みました。今日の昼休みに人間ドックを受けるために食事は抜きだからです。平成29年度の健康診断を受けていませんでした。来月こそは、と思いながら、なんだかんだと忙しくて後回しになっていました。

毎年胃カメラを受けていたのですが、今年は間に合わなかったので、次年度に回すことににして、その他の一般的な項目で済ませることにしました。

ということで、今朝はコーヒー一杯で朝食です。最近は体重が1-2キロ増えてしまい、食事を取り過ぎなのか運動量が足りないのか、以前よりもバランスが悪いので、これでちょうど良いのかもしれません。

■さて今朝の東京新聞、「私の東京物語」は、脚本家 仁科翔子さんです。第四話の今日の書き出しは、こうです。

 

富良野塾を出て、上京したとき住んだのは中野だった。そばを神田川が流れていた。塾の同期三人で生活したのは六畳一間のアパート。雨のたび増水警報が鳴ったのをよく覚えている。その部屋で暮らしながら、三人で劇団を旗揚げした。

 

まさに大ヒットしたかぐや姫の「神田川」の世界です。以前ランニングの会で、10名ほどの参加者と一緒に、神田川の歌の舞台になったアパートの周辺を走ったことがあります。歌の中に登場した銭湯もありました。もちろん、どのにでもある、さもないアパートでした。そのアパートで繰り広げられた人生模様も、決して稀有なものではなくて、さもないものだったのでしょう。もちろん当人たちにとっては、大切な時間であったに違いありませんが。

仁科さんは、そのアパートにいた頃は、とにかくお金が無いので、よく歩いた、と書かれています。若くがむしゃらだった頃には、何の苦も無かったその道程も、今になって歩き直してみると、がむしゃらだった日々に置いていかれたようで寂しくなった、とも書かれています。

誰もが経験したに違いない、人生のひと時。だからこそ仁科さんが作り出す世界に、人は心惹かれるに違いありません。