■20180908(土曜日:曇)

 

 

■今朝は走りました。天気予報では今朝0時から6時までの降水確率は70%と高く、走るのは無理かな、と思っていたのですが、幸いにも準備を終えて玄関を出た5時半頃には、黒い雲が空を覆っているものの、雨は降っておらず無事にスタートすることができました。

 

右太もも付け根の痛みにも注意しながら、ソロリソロリと走り始めました。体が重くて辛かったのですが、少しずつペースを上げて行き、最後は痛みも気にならずに走ることができました。ただ正直なところ心肺機能が低下しているのか、そちらのほうが追いついていかない感じでした。困ったものです。

 

今日も 6.14km を走り、これで 24.48km 残り22日 75.51km となりました。雨のことが多く、朝走ることができない日が多かったのが、この結果です。とにかく少しずつ積み重ねるしかありません。

 

■さて東京新聞に連載中の「ベストセラーで読む戦後世相史」は興味深いものです。よく知られたベストセラーを戦後の流れの中で光を当てています。例えば第四回は、松本清張さんの『線と線』が取り上げられています。あらすじは多くの方がご存知でしょうが、1957年から旅行雑誌に連載された本作品は、神武景気に湧いていた当時の世相が背景にあります。

 

この頃多くの日本人が「家電三種の神器」と呼ばれた白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機を買い求め、旅行もブームになっていた、という背景です。本書が連載される一年前に国鉄は、指定された地域なら鉄道が自由に乗り降りできるワイド周遊券を発売しています。時刻表を見て自分で計画し、好きな場所に乗客はいけるようになったのです。

 

作品に登場する時刻表を用いたトリックも、こうした時刻表を用いた自由な旅行が可能になった当時の状況があったのです。そして最後に、こう結んでいます。

 

本書がベストセラーになったのは、経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言し、旅行を楽しむ余裕が出てきた日本人の欲望を的確に掴んだことも大きいのである。

 

あれから60年余り。これからの日本の行くへが、どうなるのか。始まったばかりの自民党総裁選挙の結果が、それを占うのです。