■20180912(水曜日:晴れ)

 

 

■今朝は走るかどうか迷いました。昨日の朝10キロを走っているので、無理をせずに休養日としました。しばらくは雨の朝は無さそうですので、予定を立てて走ることができそうです。今月は何かと行事が多くて、そのための準備が必要です。そして事後処理が面倒なのです。世の中っていうのは会議があって、そのための準備をしている人がいて、その後片付けをしている人がいるから回っているのだと、つくづく思い知らされます。

 

■法務省が昨日、2018年度の司法試験の結果を発表しました。1,525人が合格しました。旧試験をやめて新試験に移行した2012年以降最低です。最年少は19歳、最年長は68歳。男性1,150名。女性375名。一人の合格者も出せなかった法科大学院が9校もあることに驚きました。

 

最も多くの合格者を出したのが京都大学の128名。実は最も多くの合格者を出しているのは、予備試験通過者で、336名。合格率77.60%でした。経済的な問題などを考慮して法科大学院に入学せずとも、司法試験を受けることができるようにする、というのが建前ですが、現実は時間の節約だけになっている面もあるようです。

 

ある関係者が語っていましたが、予備試験によって司法試験合格者を生み出すのは、まるで医学部を卒業せずして医師国家試験合格者を作り出すようなものだ、というのです。なるほど。ちょっと考えられないことです。確かに6年間医学部に通うのは、経済的な面も含めて負担は大きいのですが、奨学金など、様々な施策によって多様な人材を確保しようと努力しています。

 

法曹の世界も様々な経験を積んだ人材を呼び込むことで、市民生活の多様な問題に対処できる関係者を育成しよう、という大きな目標があったはずです。ただ試験問題に強い、というだけでは、試験問題に合格しただけでは医師として患者さんと向き合うことなど出来もしない、という事実を忘れています。法曹改革の原点が、忘れられつつあるように思うのですが。