■20180918(火曜日:晴れ)

 

 

■今朝は走りました。昨日は久しぶりに気温が30度を超えて、暑い一日でした。とても走る気にはならず、一日家にいて、読書に励みました。今朝は頑張って 10.85km を走り、総計 62.03km 残り12日で 37.96km となりました。

 

今朝は走っていて苦しい時間帯が長く続きました。右太ももの痛みも少しはあったのですが、それよりも筋力自体が悲鳴を上げている、という感じでした。要は走る力が衰えている、ということです。土曜日にも10キロ走り、今朝も10キロを走ったのですが、今朝のほうがずっと辛く感じました。

 

これでハーフマラソンが完走できるのか不安になってしまいます。今年の予定では、あとは12月のお伊勢マラソンにTakuと一緒に走る予定が残っているだけです。それに向けて何としてもきちんと完走できるように鍛錬しておかないと、Yukoさんの手前、義父の威厳を保てなくなります。

 

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■さて昨日は読書に一日だったのですが、読んだのは無田口義郎著「地中海のほとり」でした。もう何度も読み返した本なのですが、久しぶりに、また読んでみました。私の原点のような本なのです。

 

牟田口 義郎(むたぐち よしろう、1923年5月11日 – 2011年1月22日)は、歴史家・中東地域研究者、朝日新聞特派員・支局長を歴任した。

 

と、あります。この本が出発されたのは、1971年(昭和46年)とあります。私が初めてこの本を読んだのは、確か大学時代だったと思います。70年台の終わり頃だと思います。朝日新聞の記者だった牟田口さんが、地中海沿岸地方を旅しながら、歴史に思いを馳せる構成です。

 

地中海とオルテガと聞いて、まずわれわれの頭に浮かぶのは、あらゆる意味で彼の思想の旅の起点となった『ドン・キホーテに関する思索』(1914)の中の、あの有名な地中海文化論であろう。「地中海文化がひとつの現実であった時に、ヨーロッパもアフリカも存在していなかった」。この言葉は牟田口義郎氏の『地中海のほとり』の冒頭にも引用されているが、私にとってこれは地中海文化理解への啓示のようなものであった。

 

とは、佐々木孝評論集にある言葉です。

 

本の中で語られていた中では、マグレブと呼ばれる北アフリカに関する部分が印象深いのです。マグレブとは、モロッコ、アルジェリア、そしてチュニジアです。チュニジアは、当時ブルギバ大統領が観光立国を目指して陣頭指揮を取っていた時代のようです。最近ではアラブの春という運動によって、リビアをはじめ多くの北アフリカの国々が、かつての安定から混乱の真っ只中に陥っています。

 

この本から、半世紀近くの時が流れマグレブの人々は繁栄を、そして幸せを手に入れることができたのか。アジアの国々は、この半世紀で繁栄を手にしましたが、アラブの人々には、その恩恵は届いていないようです。