2022 年 02 月 11 日 北海道小樽市街と石狩湾です。

月: 2018年10月 Page 3 of 4

コモディティ化

■20181011(木曜日:晴れ)

 

 

■今朝は走りました。爽やかな朝でした。昨日の夜のニュースを見ると、静岡での日の出と日の入りの時刻からすると、もう昼間より夜のほうが30分も長いのです。今朝も、いつものように5時に起きて準備をし、走り始めたのが5時半頃。真っ暗闇というわけではありませんが、暗がりの中を走り始めました。まだペンライトは必要ありません。

 

今朝は頑張って、10.758km を走り、今月の総計は 39.9km となりました。残り20日で60.11km です。

 

■さて昨日はNonちゃんパソコンのセットアップを完了しました。

 

Nonちゃんパソコンです。

 

レノボの製品です。梱包されているのは必要最低限のものだけ。清々しいほどです。日本の会社の梱包は、無駄の塊です。もうパソコンは完全に日常製品になっていますので、取扱説明書など数ページで十分です。あとは音声案内が指導してくれます。上記の箱の中には、本体と電源と本当に簡単な取扱説明書だけ。え、これだけ、とびっくりするくらいです。でも、それで良いのです。

 

Nonちゃんの希望に従って、持ち運びに便利なように、ということで、13.3インチのHDです。画面はきれいです。真っさらにしてからウインドウズ10をインストールすると、本当はさらに激速のパソコンとなります。レノボが使用者の便宜を考えて、色々と手を加えてくれてあるのですが、実はそれが速度を落としています。デルのパソコンを真っさらにしてみて気付きました。マイクロソフトのHPからウインドウズ10の再インストール用のソフトを無料でDLできることを知りました。

 

まぁ、とりあえずこれで最低限必要な準備は終わりましたので、Nonちゃんに説明して手渡せば終わりです。あとはグーグルドライブの使用方法を伝えた方が良さそうです。パソコン自体には決して情報を残さないこと。それがとても大切なのです。

 

 

 

心の動揺

■20181010(水曜日:晴れ)

 

 

■今日は、1964年(昭和39年)に東京オリンピックが開催された日です。あの爽やかな秋の青空のもと、入場行進が行われました。つい先日まで、10月10日は体育の日として休日だった気がしていたのですが、知らない間に変更になってしまいました。月曜日にして、連休を増やし国民を喜ばせようという狙いのようです。国民の消費も増えれば経済活動も盛んになる、ということです。

 

二年後の東京オリンピックも、この爽やかな気候のもとで行なって欲しいと願う国民も多いはずです。8月の酷暑のもとで開催することに、どれだけ意味があるのか。選手たちも観客も、文字通り命がけになりそうです。

 

■昨夜から、内館牧子さんの「必要のない人」を読み始めました。終活三部作かと思いきや、どうも違うようです。短編集でした。まだ読み始めたばかりですが、私などには想像もつかない女性の心というものを、生々しく感じさせる内容です。短編集というと、オー・ヘンリーを思い出すような私ですから、たいして読んでもいないのですが、村上春樹さんの「東京奇譚集」も楽しめました。

 

人間の心理というのは、実に奇妙です。毎日何事もないように過ぎていくのですが、その時間の中でも微妙に変動を繰り返しています。ちょうど心拍数のように。24時間の心拍数変動を手軽に記録できるようになった現在、一日に起こった様々な出来事と心拍数を、あとから突き合わせてみるのも一興かもしれません。

 

自分でも気づかなかった心の動きが、目に見えるかもしれません。人は些細な事で動揺しているのです。傍目には分からないように。

 

 

 

前傾姿勢

■20181009(火曜日:晴れ)

 

 

■今朝は爽やかな朝です。走りました。6.10km を走り、総計 29.12km となりました。残り22日で 70.87km です。もう日の出の時刻からすると、5時に起き出して準備運動して、走り出そうとしても、まだ薄暗い状態です。ペンライトが必要なほどではないのですが、いささか心細くなります。

 

今朝は右太ももの痛みも、ほとんど無く、とにかく前傾姿勢と腕を振ることだけを考えて走りました。マラソンに挑戦しようと考え始めて教科書にしたのが、NHKで放映された「三ヶ月で走るフルマラソン」でした。金哲彦コーチが二人のタレントさんを生徒代わりに、長距離を走る基本を教えていく番組です。今でも私にとって、その教えは一丁目一番地です。

 

番組の中でも、まず強調されるのが走る時の姿勢です。きちんと直立してコーチに前に立ってもらい、そのまま前に倒れ込む。そうすると自然と足が前に出ます。これが余分な力を使うこと無く、前に前に進むことのできる正しい走り方なのです。ところが、どんなに苦しくなってもこの前傾姿勢を保つことが、なかなかに難儀なのです。腹筋がしっかりしていないと駄目です。高橋尚子選手は現役時代、毎日千回の腹筋運動をしていた、というのです。想像もできません。

 

午前中テレビでは、第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走の模様を放映していました。私たちは駅伝というと、年始に行われる箱根駅伝を思い浮かべてしまいますが、あれは関東学連の学校だけですから、ある意味一地方大会に過ぎないのです。箱根の魅力など、様々な要素が重なって、駅伝の代表のようになっていますが、功罪は様々です。

 

それにしても走っている選手は、とても美しいのです。あのように走ることができたら、と思いますが、もちろんそれは無理です。人間が走っても、馬が走っても、どちらも走る姿は美しいのです。

 

■アメリカでは中間選挙を間近にして、不法移民の問題が取り上げられています。メキシコからの不法移民の問題は深刻です。3,200キロと言われる、その国境地帯を完全に封鎖するのは至難の業です。海に囲まれた日本では、想像もできません。

 

アメリカ人口の3.5%を占める1110万人の不法移民であり、・・・職業に従事している不法移民800万人(アメリカの労働力人口の5%)を占め、農業(26%)と建築業(15%)に勤める者が多い!。

 

こうした不法移民は、極端に安い賃金で働きますから、雇う側は大助かりなのですが、一般労働者にしてみれば大変な迷惑なのです。アメリカは移民の力で繁栄してきた、と言う人々は、その点を無視しています。儲けている側に立てば、そのとおりなのですが、そう簡単ではありません。

 

インテリと言われる人ほど民主党を支持し、自分は弱い者、差別される側の味方なのだ、と叫ぶ人々は、どうも胡散臭いのです。私たちは、そのことを忘れてはいけません。

 

 

体育の日

■20181008(月曜日:晴れ)体育の日

 

 

■今日は体育の日。

 

国民の祝日の一つ。1964(昭和 39 )年の東京五輪開会式の 10 月 10 日を「体育の日」と制定。「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としている。2000 年からは 10 月 の第 2 月曜日に。

 

今朝はゆっくりと休みました。昨日は暑さの中、ゴル友の長倉さんが、付き合ってくれました。お話をしたら、今日から仕事でベトナムへ出かけるとのこと。昨夜中にホテルに行き、今朝早くの便で出国する予定です。忙しいない中で付き合わさせてしまい、申し訳ない気持ちになりました。

 

長倉さんは穏やかで紳士的ですから、恩着せがましいところもなく、楽しい一日を過ごすことができました。何よりシングルの腕前を持った長倉さんと寺本さんというお二人のプレイは、本当に素晴らしい見本です。寺本さんとは初めてご一緒しましたが、打つ前の必ず繰り返す動作、ルーティーンに目が止まりました。力を抜いてヘッドを走らせるイメージで肘から先だけの空振りを、必ず三回するのです。

 

もちろん私も真似てみましたが、駄目でした。

 

(●^o^●)

 

ただ最後の2ホールで気づいたのですが、クラブを短めに持ってグリップの先端をヘソに当てて素振りをすると、体の回転がスムーズにできる、ということに思い至りました。その後のショットは、それ以前ほどひどくなかったので、少しは効果があるように思えました。何事も工夫をして試して、そして結果が出た時の喜びは格別です。スポーツは、とても分かり易く結果を確認できます。だから止められないのです。

 

■さて今日は夕方から会議があります。米山記念館での記念館創立50週年に向けての会議です。記念行事の内容をどのようなものにするか、関係者が集まって知恵を絞るわけです。日本のロータリークラブの父である米山梅吉翁は、

 

静岡県は三島の西、長泉村(現在駿東郡長泉町)に幼時を過ごし、長じて、三井銀行に身を投じ、常務取締役、三井信託初代社長、退いて三井報恩会の理事長として全国に奉仕活動を続けた。外に大正9年、日本にはじめて東京ロータリークラブを創設し初代会長、更に青山学院の初等教育に終身献身した。その人、名は米山梅吉と言う。

 

と記念館のホームページにあります。記念館は、静岡県駿東郡長泉町上土狩に現在あります。近くには梅吉翁のお墓もあり、お墓参りに訪れるロータリアンも絶えません。

 

■さて新聞には、「熱中症予防指針を知らずに強行 炎天下 給水所もなく」と題した記事が掲載されていました。「矯正管区駅伝 熱射病死」です。記事によれば、

 

法務省東京矯正管区の駅伝大会で、32歳の男性職員が命を落とした。出場者の証言からは、30°を超える中で強行された大会が、いかに過酷だったかが浮かび上がる。熱中症が社会問題となる中、中止する選択肢はなかったのか。遺族は突然の別れを受け入れられないでいる。

 

私の乏しい経験でも、走っているときには高温はとても大きな負担になります。熱中症一歩手前みたいな症状に、何度か襲われたこともあります。以前、味の素スタジアムで行われたハーフマラソン大会に出場した時には、ゴールした途端役員の方が飛んできてくれて、柄杓ですくった冷たい水を頼んでもいないのに、何度も私の頭の上にかけてくれました。私の苦しい様子に見るに見かねたのでしょう。危ないと思ったのかもしれません。助かりました。

 

総務省消防庁は2日、4月末から9月末の5ヶ月間に熱中症で救急搬送されたのは95073人で、過去最多だったと発表した。熱中症への警戒感が強まった今夏は、マラソン大会の主催者が中止を決断したケースもあった。

福井県南越前町は7月22日の「花はす早朝マラソン」を直前に中止した。2から10キロの4コースで実施予定だったが、街は当日朝の予想気温が30°近かったことや地元医師会から「大変危険だ」と助言を受けたことから中止を決めた。

日本スポーツ協会がまとめた熱中症防止の指針は、気温31°以上では持久走や激しい運動は中止するよう定めている。東京矯正管区は「指針は知らなかった」というが、早稲田大の永島計教授(環境生理学)は「走り慣れていない人が30°を超える中で走れば、体に強い負荷がかかる」と危険性を指摘する。

 

走ることは、体を捻(ねじ)るゴルフやテニスなど、その他の運動に比較して、体に負担をかけること無く、筋肉減少症などの体の種々の衰えを食い止めてくれる、最高の運動だと私は思っています。あまり面白みはないかもしれません。大学時代テニスをしながら、運動場を走っている陸上部の仲間を見ながら、何が楽しくてただ走っているのだろう、と不思議に思ったことを覚えています。今になると彼らの気持ちも、少しわかるような気がします。

 

走ることの素晴らしさを折に触れて、友人たちには話すのですが、やはり多くの人にとっては以前の私同様、そんな大変なことできるわけない、という反応がほとんどです。現在、私は47ヶ月連続月100キロ走を積み重ねています。いつごろからは忘れましたが、体が全くと言ってよいほど変わりました。風邪もひきにくくなりましたし、体も軽くなり移動することが苦になりません。走ることに比較すれば歩いていくことなど、たいした負担にも感じなくなりました。

 

ハーフマラソンで21キロを走ることに比較すれば、スーパーまで歩いて買い物に行くことも、苦になりません。体力の余裕が増したのでしょう。とても大切なことです。これからも少しずつ積み重ねていくつもりです。

 

 

同窓会

■201801007(日曜日:晴れ)

 

 

■今日はゴルフに出かけました。ゴル友の長倉さんがご一緒してくれました。7時20分にフロントに行って、組み合わせをお願いして、8時28分にスタートしました。寺本さんと石村さんの四人組でした。寺本さんは、昨年の新沼津カントリークラブのクラブチャンピオン。ということは、すごくお上手だ、ということです。

 

(●^o^●)

 

長倉さんもシングルですし、以前クラブチャンピオンになっていますので、名人の間に挟まってのプレイでした。石村さんは、ムサシという会社にお勤めとのことで、入会されたばかりとのことでした。楽しい一日でした。

 

暑くてまいりました。日差しが強くて日焼けが気になるほどでした。昨日は寝る頃になって激しい雨が降り出して心配しましたが、今日は朝方風が強かったものの、9時過ぎからは風も止み、暑いほどの天候となりました。

 

寺本さんは私より一つ上のとのこと。しかし、その力強いプレイは驚くばかりです。いわゆるパワーフェードという球筋を、私は初めてこの目で見ました。ピンより左へ行ったのかな、と思い始めた頃からボールは右へ回転を始めるのです。アメリカPGAツアーのプロたちの球筋を見ていると、同じようなフェードボールがテレビの画面に現れるのですが、実際に自分の目で見ると驚きます。

 

帰りがけに練習場を見ると、寺本さんがバンカーショットの練習をしていました。私などは疲れ果てて、とても練習などする気にはなれませんが、やはり心がけが違います。学ぶことの多い一日でした。

 

■Takuが新婚旅行から帰ってきたようです。大リーグの大谷選手の今年最後の試合を観戦することができた、とのことで楽しかったようです。あっという間でしょう。私もそうでした。

 

(●^o^●)

 

■さて親友のKouheiちゃんから連絡をもらい、中学校の同窓会があるので出席しないか、と誘いを受けました。Kouheiちゃんと私はクラスが違ったのですが、どういうわけか馬が合って、この年になるまで連絡が途絶えずに繋がっていました。

 

同じ軟式テニス部だったのですが、どういうわけでしょうか。ただ単に馬が合ったということしか思い浮かびません。ジェトロに勤めていた彼も定年でしたが、再雇用ということで週に2−3日仕事をしているようです。私からすると羨ましい限りの悠々自適状態です。私も早くそのような日々を迎えたい、と願っていますが、今のところ実現の可能性はありません。

 

(●^o^●)

 

しなければならない仕事がある、ということは幸せなのでしょう。内館牧子さんの本を読むと、つくづくそう思います。5年前、いや10年前よりも今のほうが忙しいほどです。昨年駐車場を大幅に増やしたこともあって、患者さんは増加しました。役職も増えて雑用は増える一方です。なんだか、いつも何かに追われているような気がします。

 

それでも、毎日しなければならない仕事がある、ということは幸せなのでしょう。今日は何をしようか、とは決して考えないからです。悠々自適に憧れていますが、その立場に実際に置かれれば、昔のほうが良かった、と思い始めるに違いありません。人間というのは、我儘なものです。

 

 

 

就活スーツ

■20181006(土曜日:晴れ)

 

富山にある中川園長先生のご自宅です。

 

■今朝は走りました。爽やかな朝です。でもテレビを見てみると、長崎の五島列島では台風25号の接近で大荒れの天候です。同じ日本とは思えません。想像もできません。結局、他人事なのですね。台風が近づいて風が吹き荒れないと、実感できません。

 

今朝は 6.10km を走り、総計 23.02km を積み重ね、残り25日で 76.97km となりました。今月も何とか目標の100キロを達成しなければなりません。

 

■昨夜は寝る前の読書に、「すぐ死ぬんだから」を再読し始めました。木曜日に、もう一冊の内館牧子本「終わった人」を読み終えて、もう一度読み直したくなりました。終活三部作、と言いたいところですが、まだ上記の二冊しか刊行されていません。内館牧子さんのことですから、いずれもう一冊を出されるのではないでしょうか。

 

インタビューの中で内館牧子さんは、品よく老いるために必要なものは何か、と問われて、「美意識」と答えています。「すぐ死ぬんだから」の主人公が、その具体像を示しているように思える、とインタビューした記者は書かれています。

 

なるほど、主人公は鼻っ柱が強い、というのか、他者の意向を叶えるために行動することをしません。自分をしっかりと持ち、他者の思惑に振り回されることがありません。気持ちが良いというか、清々しいというか、こうできたら気持ちが良いだろうな、と思えます。しかし実際に行動するのは大変です。まず人に好かれないはずです。日本では目立つことは、ご法度なのです。

 

就活スーツが典型です。他の国では、どうなっているのか、私には知識が無いのですが、画面一杯に映る同じような就活スーツを着た学生たちが、この国を大変良く象徴している、と私には思えます。それを苦痛と感じる人には、この国は住みづらいかもしれません。自分らしく行動することができないからです。その点、アメリカは懐が深いのでしょう。人と違っていることが、むしろ求められるからです。それも大変だ、とすぐ他者に迎合しがちな私などは思ってしまいます。

 

まぁ、どちらが優れている、ではなくて、それぞれが違う、ということです。そう思えば腹も立ちません。我慢できない人も多いかもしれませんが。

 

■世間では今日から三連休。午後7時17分現在、道路を隔てた団地では、祭りが行われているようで、盆踊りの音楽が流れてきています。自治会ごとに開催する時期が異なり、私の住む自治会では以前は地域の夏祭りと合わせて開催されていましたので、花火を見ながら一杯やる、ということが可能でしたが、今では時期をずらしたこともあり、全く縁のない行事になってしまいました。

 

子ども達がすっかりいなくなりました。子ども会も存亡の危機です。私たち夫婦が友人夫婦と子ども会の役員をした時には、みんなで劇を創作して、市民文化センターで上演されたこともありました。その時に出演した子ども達も、その後に様々な道程を歩んでいるようです。本当に、「 Time flies. 」です。

 

「すぐ死ぬんだから”(内館牧子 著)」を読んでいて、この部分に頷きました。

 

“外見が若くなり、変わると、精神が若くなる。心持ちが変わる。きれいになることの力を、この十年でどれほど感じたか。 

外見がもたらす力はバカにできない。”

 

主人公が語る言葉を実感できるわけではありません。しかし日々接する高齢者を見て感じるのは、「どうせ、すぐ死ぬんだから」と思い始めると、どこまでも落ちていく、ということです。身なりを構わなくなり、とことんだらしなくなります。見ている方も気分が悪くなるほどです。どうせ、すぐ死ぬんだから、と達観してしまった人には、何を言っても馬の耳に念仏なのでしょう。

 

でも、まだ死んではいないのです。死んでもいないのに、もう投げやりになってしまうのは、大変もったいない事です。生きている限りは、周りの人間を少なくとも不愉快にだけは、させてはいけません。面倒くさくなってしまうのです。もう、どうでも良くなってしまうのです。気持ちは分かります。しかし自分は決して、そうならないつもりです。

 

病気で意識が無くなってしまえば、自分をどうすることもできません。でも今のところは自分の思い通りに自分は動けるのです。その間は投げやりになってはいけません。

 

娘の前ではメタボな自分を晒してはいけない。やはり私には、これしかないようです。

 

 

 

腹六分

■20181005(金曜日:曇)

 

ベトナムの農村です。

 

■今朝はゆっくりと休みました、と書きたいところですが、熟睡できませんでした。昨夜はロータリークラブのテーブル会。クラブでは二ヶ月に一度、席が変わります。その度に夜一杯やりながら親睦を図るわけです。毎週の昼間の例会だけでは、ほとんど言葉も交わさずに過ごしてしまうことも多いので、こうした時間は大切です。普段知ることのない会員の人柄を知ることができます。

 

ところが昨日は、いささか飲みすぎました。ワインの量が私には過ぎたようです。お酒の量が過ぎると熟睡できないのが私の体質です。もともと弱いのでしょう。昨日の食事の量も、私には多すぎました。お昼の例会は、米山記念館での特別例会でしたが、お弁当が立派で量も多かった上、夜のテーブル会ですから、私の胃袋には過剰な負担だったようです。

 

前期高齢者ですから腹六分で、ちょうど適切かもしれません。その人に適切な量がありますから、人それぞれでしょうが、私の場合は、それほど胃腸が強いとは思えないので、十分な注意が必要です。少しお腹が空いている、という状態が一番健康に良いようです。頭もよく働きます。ただそれ以上お腹が空くと、イライラしてきます。まさに、「Hungry is angry. 」です。

 

今日は回復を待つ一日になりそうです。

 

 

 

終わった人

■20181004(木曜日:雨)

 

ベトナムのバナナの木です。18日から今年も出かける予定です。

 

■今朝は走りました。昨夜は静岡医療センターの病診連携会議があり、240名余の出席者が集いました。普段患者さんの紹介、逆紹介でお世話になっている連携を深めようという目的です。やはり顔の見える連携というのは、とても大切です。中野院長を始め様々な科の先生方、スタッフの皆さんの様子が紹介され、本当に頑張っておられるのが、よく分かりました。独立行政法人に衣替えして組織を活性化するのは、本当に大変な仕事だと思います。人間は変わりたくない動物だからです。医療センターは現在、昔と比べて大変評判も良くなりました。職員の皆さんのお力です。

 

さて今朝は、いつも通り5時に起きて資源ごみを所定の位置に置いて、それから準備運動をしてから走り出しました。いつものコースを走り、6.1km を積み重ねました。これで 10.81km 残り27日で83.08km となりました。ゴールしてストレッチをしていると、雨がパラパラと降り出しました。早々に家に入りました。

 

■昨日から内館牧子さんの「終わった人」を読み進めています。「すぐ死ぬんだから」に引き続いての内館牧子作品です。「終わった人」の主人公の年齢は63歳。私が65歳ですから、内館牧子さんによれば、もうとっくに私は終わっています。退職した主人公が会社という組織を離れてのち、どのように自分を見つめ直し、立て直していくか、という物語です。

 

我がことのようだ、と本当に感じる方は多いのではないでしょうか。幸か不幸か私は独立事業主ですから、健康でありさえすれば、今の仕事を続けることは可能です。逆に言えば自分でケリを付けない限り、永遠にケリがつかなくなる可能性もあります。「悠々自適」、「晴耕雨読」などという言葉は、私の状況では実現不可能なのですが、何とか現役であり続けながら、ゆとりも持ちながら、上手に軟着陸をしていくのが賢明な生き方です。

 

いまだ読書中ですので、最後まで読み終えた時に、どんな結末となっているのか、今からとても楽しみです。

 

 

嘲笑

■20181003(水曜日:晴れ)

 

 

■今朝はゆっくりと休みました。昨日朝は月初めということで、天候も最適なランニング日和でしたので10キロを走りました。仕事前に10キロ走って朝食を取って、昼休みにはラジオ英会話を聞いて、仕事を終えて夕飯を取って、寝る前にはキンドルで読書して、と何とも代わり映えのしない一日です。走る距離は別にして、こんなパターンが最近の日常です。

 

以前でしたら仕事前に走るなんて、想像もできませんでした。だいたい長距離を走るのが、一番の苦手だったのですから。高校時代に行われる強歩大会では、三年間で一度も50キロ先のゴールまで辿り着けなかったのが、今でも心残りなほどです。いま考えてもあの頃の体力、日常生活では完走は、夢のまた夢でした。

 

高校の後輩である長谷川さんが三度とも完走したと、先日一緒に一杯やりながら聞いた時には、本当に驚きました。彼は勉強もできたからです。勉強しないで運動だけしていたのなら、べつだん不思議でも何でもないのですが、両方ともこなしてしまうのが凄いのです。才能の違いと言ってしまえば、それまでですが、きっとそうなのでしょう。

 

(●^o^●)

 

そんな自分でも、先程のような一日を送ることができるようになったのですから、人間というのは何事にも慣れる動物のようです。意外と諦めることもないのかもしれません。自分にできるはずはない、と決めつけるのは後にして、何かを始めて、そして少しずつ続けてみると、何だ自分でもこれくらいならできるのだ、と驚くことになるかもしれません。そんなことに気づくのは、本当に楽しい、の一言です。腹の底から笑えるほど、楽しいのです。

 

自分には、ひょっとすると、まだ隠れた才能があるのかも知れない、と考えるのは、正しく言えば妄想です。でも妄想を抱いたからといって、誰に迷惑をかける訳でもありません。妄想に基づいて何かを続けてみたら、今までできなかったことができるようになったら、それは妄想でなくなります。考えただけでも楽しくなる妄想です。

 

(●^o^●)

 

■さて先日の東京新聞の記事「太郎の国際通信」は興味深いものでした。副題は「嘲笑への報復」です。今年の国連での米国トランプ大統領の演説に際し、総会場から笑いが広がったのです。記事によれば、

 

「私の政権は、発足2年を経ずして我が国の過去のいかなる政権もなし得なかった成果をあげたのです」

大統領がここまで言った時、総会場からクスクスという笑いが起こりやがてどよめきとなって満場に広がった。

私はこの演説をテレビの中継で見ていて何が笑いを誘ったのか理解できなかった。大統領はおかしいな仕草をしたわけでもなかったし、発言の内容もいつも国内の集会で喋っている事だったからだ。

言ってみれば大統領は地で行ったわけだが、各国のエリート外交官たちの笑いには、ある種の侮蔑の念が込められているようにも思えた。

 

と、木村太郎さんは書かれています。私の友人の間ですら、教育を受けている人ほど、トランプ大統領に対する反発や嘲笑を隠しません。大統領を否定しないと何か格好がつかない、とでも思っているようにすら私には見えます。あんな人と自分を一緒にして欲しくない、とでも言いたげに見えます。

 

田中 宇さんの記事を読んでいる私には、こうした友人たちの反応は、とても奇妙に思えます。トランプ大統領が誕生して何が変わったかと聞かれれば、世界各地で勃発していた紛争が終結に向かっている、と答えます。シリアが代表的な例です。たぶん世界中の紛争地で、このような形で安定に向かうでしょう。つまりはアメリカ抜きにして、です。

 

今までの考えに縛られていると、実際に起こっていることを見誤るのでしょう。頭の中は未だに米ソ冷戦時代のままなのです。木村太郎さんは、最後にこう書かれています。

 

あるサイトによれば、トランプ大統領は自らに批判的な言動を放置したことはないので、大統領に面と向かって笑いを浴びせた国連総会の出席者に強く反発するはずだとしている。

トランプ大統領は、この日の演説でもグローバルを否定していたように、元々国連には批判的ですでに国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国連人権理事会からの脱退を表明している。

次に考えられるのが国連分担金だ。国連の事業には不必要なものが多いと分担金の見直しに言及してきた。国連の財政はすでに破綻しており、もし米国の分担金が減額されれば存亡の危機にもさらされることになる。

もしかしたら、総会場でトランプ大統領を嘲笑した各国の外交官たちは、後でほぞをかむことになるのかもしれない。

 

エリート中のエリートである外交官たちがなし得なかった紛争の解決を、トランプ大統領が彼独自のやり方で成し遂げようとしている現状は、これからの世界を予言しているのかもしれません。

 

 

 

 

人間万事塞翁が馬

■20181002(火曜日:晴れ)

 

 

■今朝は走りました。爽やかな朝の冷気の中、10.81km を走り切りました。実に爽やかな1時間余でした。10月の開始であった昨日に、いつもなら走り始めをするのですが、台風24号のために、さすがに昨日は無理でした。台風一過でしたが気温が上昇し、30度を超えたところもあり、熱中症への注意をテレビで呼びかけるほどの天候でした。

 

今朝は途中右太ももの違和感が出ましたが、それでも7キロを過ぎた辺りからは、それほど気にならなくなり、最後は気持ちよく走りきることができました。今月も何とか目標を達成しなければなりません。

 

■さて昨日は夕方から、本庶佑先生がノーベル賞を受賞した、というニュースで大騒ぎでした。事前に予想されていたとは言え、こればかりは発表があるまでわかりません。受賞を受けて、その人となりが報道されるまでは、関係者以外には初めて報道されることばかりです。人柄が披露されると、一般の人にも身近な存在になります。

 

本庶佑先生の研究で、オプジーボという全く新しい機序の抗がん剤が開発されたわけです。考えてみると、私が医師になった1979年の頃でさえ、がん細胞がいかにして免疫機構から、いわばすり抜けているのか、という問題はその道の研究者なら誰もが疑問に思っていたはずですが、それを根気よく地道に解明していった本庶先生は、すごいの一言です。

 

同様に医学・生理学賞を受賞した利根川進先生とのノーベル賞受賞争いに敗れた、という話を聞いたことがあります。同じ領域で競っていたのですね。その後の、いわば落胆の記者会見も読んだように思います。しかし、そこから新しい研究を初め、誰もできなかった分野を切り拓いた、というのは本当にすごい精神力です。ひょっとすると、一度目の機会で受賞していたら、今回の受賞の対象になった新たな領域は、発見されなかったかもしれません。これこそ、人間万事塞翁が馬、というのでしょうか。

 

 

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