■20190101(月曜日:晴れ)

朝日に映える富士山です。

■今朝は走りました。朝6時に目覚ましをかけて、起き出すのに少し時間がかかりましたが、無事に一年のスタートを切ることができました。桃澤神社まで走って初詣をしようと思ったのですが、残念ながら途中で戻ってきました。トイレに行きたくなったのです。こればかりは致し方ありません。結局4.1 km を走り2019年の第1回目のランニングとなりました。また月100 km の目標に向けて積み重ねていくしかありません。走っている途中で親友の大村さんに偶然出くわしました。大村さんは平沼の家から三島大社まで歩いて初詣に出かけられたようです。本当に偶然でした。ゆっくりお話ししたい気持ちもあったのですが、何しろ一秒でも早く家に帰ってトイレに駆け込みたかったので、挨拶も早々に家に向かって走り始めました。大村さんにお会いできて今年は良い年になりそうです。

帰ってきて急いでトイレに駆け込みほっと一息です。シャワーを浴び、コーヒーを飲みながら東京新聞の朝刊に目を通しました。色々な記事が掲載されていましたが、一番心に残った新聞記事は、「一万円札より一つの優しさ」でした。大分県日出(ひじ)町の、あのスーパーボランティア尾畠(おばた)春夫さんのインタビューです。 尾畠さんの座右の銘は、「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」。仏教の教えに由来するこの言葉が座右の銘だそうです。金銭や物品など、返礼は決して受け取らない一方で「受けた恩はどんな小さいことでも忘れない」が信念です。

記事には、こうあります。

小学5年で母を亡くした。家計は苦しく、7人兄弟で一人だけ農家に奉公に出された。日中は農作業と馬の世話。夜は草履づくり。ひもじかった。中学に通えたのは3ヶ月ほど。鮮魚店で下働きを10年。20代で自分の店を持ち、65歳まで続けた。「今の自分があるのは、産み育ててくれたおふくろのおかげ。殺生した魚のおかげ。奉公がつらい時「がんばれ」と声をかけてくれたり、焼き芋くれたりした近所の人のおかげーー」

人は誰でも、生きている以上、どこかで誰かの善意を受けている。

「受けた恩は背負いきれない」と信念を語り、「一万円札より、一つの優しさの方が重い」と力を込める。

2019年はー。

「自然災害が減ってほしいね。でも、天の戒めだとも思う。あまりに人間がやりたい放題だ」。取り組みたいのは近くの海岸や国道の清掃。「ペットボトルの多いこと。目を覆いたくなる」。

失礼ながら、尾畠さんは学歴が高いわけではありません。でもお話を通して感じられるのは、人としての高い品格です。同じ年月を生きてきても、何を、どう学び、どう成長したかで、まさに天地ほどの差がつくのだろう、と我が身を省みるしかありません。尾畠さんのように誰もがなれるわけではありません。しかし近づこうとすることは、誰にでもできます。近づこうとしなければ、一生届かないのです。

2019年の元日に望み、身の引き締まる思いで読んだ記事でした。

元気でこうして集まることができるのが、最高の幸せです。