■20190531(金曜日:曇)

Carnegie の保育園でしょうか。費用が高額なのが問題点のようです。

■今朝は5時半に目覚まし合わせて起き出しました。休養モード二日目です。今日で、いよいよ5月も終わりです。あの10連休という、超大型連休もありました。そして月末には、なんと北海道で39°の気温を記録し、 今年の夏が思いやられる5月となりました。私にとっては、なんといってもオーストラリアへの旅が、最大の思い出となりました。昨年旅行を計画した当時には、大型連休のために航空券が手に入らないかもしれないとして、 ハラハラする日々が続いたのですが、なんとか無事に旅行も終えることができてほっとしています。あっという間の旅でした。もうこれからは、それぞれが独立した子供たちの幸せを祈る毎日となりそうです。しかし何よりもまず大事なのは、自分たちの健康です。子供たちへの最高のプレゼントは、親が元気で仲良く暮らしているのが一番ではないでしょうか。8月になれば私は66歳、Sunは10月で65歳になります。こんな年になるとは、まさに夢にも思っていませんでした。想像もしていなかった体の変化と、とにもかくにも、付き合いながら日々を送るしかありません。


■昨夜は東部眼科フォーラムが開催され、ともに沼津の同じ高校出身の二人の教授にお越しいただき講演をしていただきました。テーマは緑内障です。重篤な視覚障害を引き起こす原因として、緑内障が第一位になってから、もう何年になりますでしょうか。5、6年前の調査で第1位に躍り出ました。それまでは糖尿病網膜症が一番の原因疾患だったのです。今でも糖尿病網膜症は重篤な視力障害をもたらす大事な原因なのですが、内科の先生方との連携もあって、初めて眼科にきた時にはもう手遅れだ、という患者さんは格段に減りました。 治療法も進歩しました。糖尿病自体は、ますます増える一方ですので、決して楽観はできないのですが、 各科の先生との連携を深めることで、さらに早期発見を目指すことが大切と思われます。


ところが緑内障は、早期発見自体がなかなか難しいのです。ほとんどの症例では、症状を自覚することがありません。全くと言っていいほど、症状のない患者さんの疾患を見つけることは検診以外には、おそらく手段がないと思います。日本眼科医会でも、緑内障検診を導入しようと様々な活動を行っています。来月東京で行われる、全国の代議委員会議でも、その問題が話し合われるはずです。私も昨年から、週末泊りがけのこの会議に出席させていただいています。


緑内障の治療法も、私が眼科医になった頃には、ほんの数種類の点眼薬しかありませんでしたけれども、今では私たちが選択に迷うほど多くの種類の治療薬が登場しています。 手術法も様々に改良され、 格段に進歩したのですが、残念ながら、緑内障の進行を確実に止める治療法は、まだ確立されていません。中枢神経だけに、一旦失われた機能を取り戻すことは今のところできませんので、とにかく早期に発見し、進行を可能な限り遅くする以外に、今のところ取り得る手段はありません。その意味では啓発活動が、とても大切に違いありません。