■20190617(月曜日:晴れ)

 

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田植えが済んだばかりです。まもなく絨毯のようになります。

 

■今朝は走るつもりで目覚まし時計を合わせていたのですが、起き出すことができませんでした。昨日は休日当番医で一日籠の鳥。 子供さんの結膜炎や麦粒腫の症例が、とても多かったように感じました。親御さんの気持ちになると、心配でならないのでしょうが、本来は救急患者のためにある当番日ですので、 趣旨から言えば少し違っています。親御さんも仕事はお休みですし、普段に比べれば空いていますので、早く診てもらえるということで、受診されるのでしょう。しかも、どこの自治体も競うように小児の医療費を無料化しています。 小児科の先生方にしてみると、まさにコンビニ受診と言われる状況に苦慮している様子が目に浮かびます。

 

どこの医療施設でも、人的資源は限られていますので、本当に緊急の受診と手当が必要な疾患に対しては、手厚い医療を用意できるような仕組みを作る一方、それ以外の場合には、 手順を踏んで専門医を受診できるような仕組みが必要なのではないでしょうか。 なんでもかんでも、或いは言葉が悪いのですが、クソも味噌も一緒に病院に押し掛けてしまうのが、今の現状ではないでしょうか。大混雑する外来で、 長い待ち時間に患者さんもイライラし、それに対応しなければならない医療スタッフも、ストレスでいっぱいになってしまうのです。双方にとってあまり幸せな状況とは、とても言えないと私には感じられます。まさに薄利多売の医療になっています。 どうも日本社会は、全ての面において、この薄利多売の状況が支配しているように思えるのです。そして人々は、あまり幸せそうには見えません。落ち着きがなく、そして不安を抱えながら、毎日を生きている人が多いように思います。

 

こうしたわたくしたちの社会を、これからどのように作り上げていくかを、今こそしっかりと考え直して行く必要があります。この夏には参議院選挙が行われます。ちょうど良い機会ではないでしょうか。今までの社会のあり方を続けるのか、それとも違った形の社会を目指すのか。しっかりとみんなで、そして自分自身の頭で考えていかないと日本の未来は大変暗いと、私には感じられるのです。