■20190815(木曜日:雨)

 

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今朝の蓮の花です。西日本に台風10号が上陸しました。

 

■今朝は走りました。台風が上陸し、西日本では記録的な大雨が降っています。ここ沼津では、朝の5時から6時までの間は、雨が止んでいました。走って正解でした。今朝は 6.08km を走り、これで今月は通算距離が 65.31km 、残り 34.68km となりました。パソコンでエプソンのホームページにランニング・ウォッチを接続すると、6千キロ達成おめでとうございます!、と祝ってくれました。

 

2014年11月に、このランニング・ウォッチで記録を取り始めてから、もうすぐまる5年になります。きちんと継続して走り始めたのが、2012年7月でしたから、まる7年が経ちました。月間56.56km からスタートして、積み重ねてきました。先月までで、積み重ねた走行距離は、8,316 km です。この7年間、あっという間でしたが、今思い出すと、たくさんの楽しい思い出を作ることができました。

 

最初の頃は、毎月のように大会に出かけていましたが、よくそんな元気があったものだと、記録を見直してみて、自分でも驚いています。大会に出場することが、物珍しくて楽しかったのでしょう。長距離走が学生時代から大の苦手だった自分にとって、大会で完走できるなんて夢のようだったのです。

 

2014年6月1日には、Takuと一緒に千歳JAL国際マラソンに、初めて参加しました。本当に、瓢箪から駒でした。まさかTakuも一緒に参加すると言ってくれるとは、思いませんでした。本当に楽しい思い出です。あれから3回続けて一緒に参加し、それからも私は連続出場を続けています。毎年少しずつ記録が落ちているのが残念なのですが、それは致し方ありません。

 

こうして怪我もせず、病気もせずに仕事を無事に続けることができているのも、走り続けているおかげだと考えて感謝しています。毎月、毎月ゼロからリセットして、100キロ走を目指しています。記録を伸ばすためには、100キロ走では足りないのは分かっているのですが、いまのところ自分の体力からすると、程よい目標のようです。

 

■今日は1945年から数えて、74回目の敗戦の日です。同胞300万人以上が犠牲になっています。安倍政権になって、すっかり自民党が変質してしまい、戦後に営々と築いてきた平和主義日本が、音を立てて崩れてきています。しかし考えてみれば、それを選んでいるのは、私達有権者なのです。安倍総理が一人で、この道を突き進んできたわけではないのです。日本人お得意の「その場の空気」というやつが、この道を選ばせてきたのです。

 

岸田秀さんが指摘しているように、日本人は明治以来の精神的な課題を克服していないのではないか、という問いかけは、私の心の中で繰り返されるのです。先の大戦で日本軍は玉砕という戦い方を選びました。もちろん全員が喜んで、そうしたわけではないのでしょうが、現実的には、そうした戦い方を選択したわけです。私のような戦後生まれにしてみると、日本人というのは、太古の昔から、戦う時はいつも玉砕戦法を取っていたのかと思いがちですが、そうではないようです。

 

例えば関ヶ原の戦いで破れた西軍の石田三成は、自害したのかと思いきや、生き延びてリターンマッチを意図していました。それは決して珍しいことではなかったようです。つまりは戦国時代の武将にとって、玉砕などという戦法は頭になかったのです。明治以降の考え方なのです。

 

神風特攻隊なども、これに相当するのでしょう。普通の思考能力を持つ軍人であれば、一番大切な戦力である若いパイロットに自爆を命ずるなどということは、戦略としては下の下として退けるはずです。中東で頻発する自爆テロのニュースを見て、イスラム過激派の戦略を讃える人は少ないはずです。

 

ところが時代の空気というやつが、そんな戦法を選ばせてしまった。誰も歯止めをかけられなかった。そのことを、戦後の日本はきちんと総括をしていないのではないか。いや学会レベルでは総括されているのかもしれないけれど、庶民レベルでは、見てみぬふりをして通り過ぎているだけなのではないか。そうすることで自分自身の精神的問題と、きちんと向き合ってこなかった。冷戦が終わり、我が国を取り巻く国際情勢が激変した時に、心の中の相克が鎌首をもたげてきたというのが、いまの状況ではないか、と私には思えるのです。

 

日本はアジアの人々のために戦ったのであって、あれは間違った戦争ではなかったのだ。最後まで戦い続ければ、ひょっとしたら日本はアメリカに勝ったかもしれないのだ。本当は負けたわけではないのだ。そう思っている限り、自尊心が傷つくことはありません。経済的に豊かになったことで、その考えの正しさを、暗黙理に納得していたのです。日本人は、こんなに優秀なのだから、負けるはずはなかったのだと。

 

未だに心の中では、ポツダム宣言を受け入れてはいないのです。安倍総理も、きちんとポツダム宣言を読んでいないことを認めています。とても正直です。多くの国民が、そのことを非難することすらしません。ドイツと日本は、決して同列ではないことは確かなのですが、ドイツの首相が、この趣旨の発言をしたら、おそらく国際的に轟々たる非難を浴びて、即退陣しなければならないことは明白です。

 

やはり、どこかまだペリーによる無理矢理の開国のトラウマを、解決できていないのかもしれません。明治は続いているのです。その事が、本当に恐ろしいのです。