■20190930(月曜日:曇)

日本の原風景です。稲刈りも終わりました。遥か先に富士山が見えます。

■今日で9月も終わりです。1年の4分の3が終わってしまいます。いよいよ明日からは消費税率が10%に増税されます。7月の参議院選挙では、れいわ新選組の山本太郎代表が消費税廃止を訴えて、いわば新鮮な驚きを有権者の間に巻き起こしました。消費税そのものが、社会福祉のためには必要不可欠だ、あるいは高齢化する社会のことを考えれば増税はやむを得ないと、いわば洗脳されてきた私たち有権者に、大きな驚きをもたらしたのです。

消費税を5%から8%に増税する際に、安倍総理は増税分全額を社会福祉の安定のために当てると演説の中で約束しておきながら、実際には大して使っていないのです。簡単に言えば、国民に嘘をついているのです。確信犯的な嘘つきと言うことになります、しかし考えてみれば、この6年間以上そのことが繰り返されてきたのです。ただ国民がそのことに気づかなかっただけなのです。なぜかと言えば多くのマスコミが、その事を報じないからです。

ところが山本太郎代表の出現によって、殆ど無視されてきた、この消費税の問題が大きな問題であるということに、有権者が気づき始めたのです。今になって思うのは、野党は一体今まで何をしてきたのだろうかということです。消費税率が上がる度に、国民の生活は困窮し、実質賃金は下がるばかり、明らかに国力は衰退してきていたのです。そうした与党の政策に対して、野党は異なる経済政策あるいは社会のあり方を、有権者に提案する義務があるのです。それが民主主義国家のあり方です。その努力を野党は怠ってきた。それでは有権者に選択肢はなく、投票率も上がりようがありません。

■そんな思いでいた時に、あるサイトを見ていて驚きました。2018年12月25日 02時00分(最終更新 12月25日 02時00分)とありますから、昨年末の記事です。

小沢一郎氏/下 「坂の上の雲」 迫る変動の時代 もう一度「明治維新」を

最後に小沢一郎さんは、こう結んでいます。

僕も政権交代可能な議会制民主主義という「坂の上の雲」を成功させたかったが、現状まだできていない。政権交代をもう一度やらないといかん、と思っている。そんなに悲観する必要はない。「家貧しゅうして孝子(こうし)出(い)ず」「国乱れて忠臣現る」だ。「後生畏(おそ)るべし」。人材は必ず出てくる。

そう、この記事を読んでまず頭に浮かぶのが、4月に旗揚げして旋風を巻き起こしている、「れいわ新選組」の 山本太郎代表です。小沢一郎さんの、この発言に山本太郎代表のことが頭にあったのかどうか。この時点で山本太郎さんに旗揚げする決心が付いていたのかどうかは、定かではありませんが、相談はされていたかもしれません。小沢一郎さんの子どもさんたちは、地盤を受け継ぐ様子は無いようです。小沢さんにとって山本太郎さんは、目に入れても痛くない存在になりつつあるようです。

そして今や唯一の希望と言ってもよいほどの存在になりつつあるのです。