■20191122(金曜日:雨)

バクザン省総合庁舎から見た定宿です。

■今朝も走りました。昨夜は勉強会があり、司会と座長を務めたあと、懇親会がありましたが、10時過ぎには家に帰り早めに休みました。

今朝も5時に起きて、いつものコースを6.12km走り、通算88.05km。残り70日で211.94kmのところまで来ました。3ヶ月間の長い戦いになります。

途中1ヶ月間は手術を受けた後ですので、走ることができません。その前後で、上手に無理をかけずに、目標を達成していきたいと考えています。

■さて、昨夜の勉強会の中で、糖尿病網膜症の専門家の先生の話がありました。糖尿病の管理、治療、そして網膜症の治療も以前に比べて格段に進歩し、重篤な視力障害をきたす患者さんは、かなり減少したとは言いながら、まだまだ手遅れに近い形で病院にやってこられる患者さんも多いのです。

特に病状が進んでからでないと症状が発現しないために、忙しい仕事の合間に病院を受診しない患者さんや、健康診断も受けていない中小企業の従業員の方も多いのです。

糖尿病の管理には食事と運動が基本ですが、忙しい毎日の中で、運動療法はとても難しいものです。となると、食事が一番の重要課題となるのですが、これについては未だに確定していない部分が多いようです。

つまり、どういう内容の食事をとるのが一番良いのか、という点において、カロリー量を治療の最優先事項とすべきなのか、それとも糖質量を最重視すべきなのかという点においてです。以下の本を読むと、答えは出ているように思うのですが、様々な意見があるようです。

『糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて (幻冬舎新書)山田 悟 著』。山田悟先生が書かれていたことの中で、特に記憶に残った言葉に、「食事で一番大切なのは、バランスである」という指導は、ほとんど何の意味もなさないという言葉でした。

バランスよく食事をとりましょう、という言葉は、一見もっともらしく聞こえるのですが、実は何を言っているのか、よく分かりません。まるで、どこかの環境大臣の発言と、そっくりなのです。

山田先生は適切な糖質制限食、つまりローカーボハイドレート(ロカボ)食が、患者さんを救うのだと主張されています。そして、それを裏付ける研究結果を示してくれています。

食事をした直後から血糖上昇をきたす精製炭水化物、つまりパンやパスタあるいは白米、うどんなどの食事が、血糖値の急激な上昇をきたすのです。これこそが、諸悪の根源なのです。

ところが以前、友人と話していて感じたのは、立派な知識人でありながらも、そうした食事の内容について話をしていて、最後にその方が話すのは「食事で一番大切なのはバランスだよね」と、なってしまう点なのです。

まだまだ一般の方に、こうした大切な栄養学の基礎知識というものが、行き渡っていないということを痛感するのです。