■20191213(金曜日:曇)

■昨日は忙しない一日でした。午前中に仕事を終えて、普通でしたら昼休みロータリークラブの例会に出席するのですが、昨日は休会でした。その代わり、14時25分からの授業時間に太平中学校で、ベトナム枯れ葉剤被害者支援活動について講演をしてほしいと頼まれていました。

50分の授業時間ですが、講演内容として原稿を練りに練ったのですが、結局44分というところで時間的には落ち着きました。Sunにプレゼンを見てもらったのですが、眼科検診の様子なども入れた方が良いのではというアドバイスをもらい、なるほど、そうだなぁと後から写真を追加しました。そのため、当初の41分から44分になってしまいました。

■太平中学校は、かつて母や義母が入所していた特別養護老人ホームに向かう道沿いにありました。全生徒数が79名と、こじんまりとした中学校ですが、すんによればとてもまとまりが良く、先生方と生徒との信頼関係も、とてもうまくいっているとのことでした。

三十分ほど前に到着し校長室に通していただきました。校長先生とお話を始めたのですが、数分お話をした後、とにもかくにも、まずパソコンとプロジェクターの接続を確認しなければならないことに気づいて、会場の体育館に案内してもらいました。

驚いたのは、その途中の廊下の壁に、写真展に使った旅の様子を写したラミネートした写真が、ズラリと並べてくれてあったことです。生徒に見せたいからと言われ、お貸ししてあったのですが、ここまできちんと展示してくださるとは夢にも思っていませんでした。帰り際に校長先生には、その廊下の張り出した様子を写真に撮って、ぜひ送っていただきたい、とお願いしました。照明の関係で暗く、私のスマホでは上手く撮れない可能性があったからです。

■お話をしていて驚くことばかりだったのですが、佐藤校長先生の熱心さには本当に頭が下がる思いでした。ご自身は国語の先生でいらっしゃるのですが30年以上前に中村さんの「母は枯葉剤を浴びた」を読み、感動したそうです。子供達にも読むことを勧めてこられたそうです。

Sunから、校長先生が愛読書として読まれていると聞いていたので、中村さんの本の表紙を、まず最初の写真として生徒さんたちに提示しました。

終了後に生徒さんから質問を受けました。「支援活動を始める前と後で、自分の中で何が変わりましたか」という内容でした。私は、びっくりしました。自分の中学時代を考えると、絶対に考えそうもない質問だったからです。大平中学校の生徒さんは、本当に優秀だと感心しました。

虐げられ苦しんでいる人々が一番恐れるのは、自分たちは忘れられているのではないか、という不安です。たとえ、ささやかな活動であっても、被害者に寄り添うことで、その不安を軽減できる力が自分にもある、と実感したこと。それが活動後に変わったことです、と答えました。生徒さんにも、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思いました。