2022 年 02 月 11 日 北海道小樽市街と石狩湾です。

月: 2020年3月 Page 1 of 4

新常態

■20200331(火曜日:曇)

榛名湖の管理事務所です。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日の朝、10キロを走り3月の月間走行距離が100キロを超えました。目標を達成しましたので今日は休息し、また目標達成に向けて、 明日からの 積み重ねを開始する予定です。

今日でいよいよ三月・弥生も終わります。一年の四分の一が過ぎ去ることになります。2020年が始まった時には、まさか世界中で感染症爆発が起こるとも、またオリンピックが延期されるなどとは夢にも思っていませんでした。

とりあえずは、Takuたくの子供が無事に産まれてくれることを何よりも願っていました。そして、自分に与えられた役割を淡々とこなしていくことを考えていたのですが、世界中で都市封鎖が実際に行われるような事態になり、それどころではなくなってしまいました。

今朝の東京新聞は、タレントの志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎のため70歳で亡くなられたと報じています。今まで、どこか他人事でしかなかったコロナウイルスも、志村さんの死去によって、とても身近な恐怖に変わったように思います。

この世界的な感染爆発によって、人々の生活形態が大きく変わる可能性があります。例えば在宅勤務の広がりによって、会社に行くことなく仕事をこなすことが、意外と可能なのだということが人々に認識されたり、あるいはインターネットの普及によって、遠隔授業や遠隔医療なども、一段と身近なものになるかもしれません。

■さて、今朝の東京新聞「太郎の国際通信」は、アメリカでの報道で「ニュー・ノーマル(新常態)」という言葉をよく見かけるようになった、と木村太郎さんが書かれています。

例えばコロナウイルスの感染拡大で、国民1人当たり1,000ドルの現金を配る、というこれまでにない政策が浮上した事に、あるジャーナリストは注目しています。

これまでの政界の固定観念では推し測れないような、こうした政策が通用する新常態を、このことは示唆しているかもしれない、とアメリカの記者が書いているのです。

また感染の拡大を防ぐために、家で仕事をするテレワークや遠隔授業、遠隔医療など、ソーシャル・ディスタンシング(社会距離拡大戦略)も数週間では終わらないし、我々の生活様式を永遠に大転換させるだろう、という指摘も出ています。

木村さんは最後にこう書かれています。

14世紀に欧州の人口を半減させた黒死病(ペスト)は、中世を終わらせルネサンスを呼び起こしたと言われる。パンデミックの度に人間社会は激変してきたようだが、今回も歴史的な「新常態」を生み出すのだろうか。

感染が行き渡り集団免疫が獲得された、と判断された時点で、我々の生活様式がどのように変わっているか。今の時点では想像もできませんが、新しいものに変わっていることは間違いないようです。

子育て

■20200330(月曜日:曇)

榛名湖管理事務所のつららです。

■今朝は走りました。昨日は朝から冷たい雨が降り続き、ゴルフも取りやめて、一日いえで大人しくしていました。土曜日、日曜日と続けて走りませんでしたので、今朝は余力が残っていたようです。

今朝は少し長めに百澤神社までの往復を走りました。これで今月は15回のランで101.44kmを積み重ね、無事に月100キロ走の目標を達成しました。エプソンのホームページに接続すると、100キロ達成おめでとうございます、と告げてくれています。

そして早速、次の目標を作ってください、との指示も受けました。また4月1日から一か月で100キロを走る目標を達成しなければなりません。

■いま世の中は新型コロナウイルス感染症で、てんやわんやです、日本も東京都で都市封鎖が行われるのではないか、と危惧されていますが、既にヨーロッパでは都市封鎖が現実に実行されているようです。

特にイタリアでの感染状況がひどいようで、死者の数も突出しています。長周新聞によれば、EUの一員としてイタリアでは医療費や福祉関連の予算が大幅に削られ、医療スタッフや病床の数も以前とは比較にならないほど削減されているようです。そのことが療崩壊を招き、多くの死者を生み出しているとの指摘もあります。

テレビの報道によれば、日本でも感染者が増加し、重症患者が多発した時に受け入れる病院や病床が少なく、とても対処できる状況にはないようです。都道府県によっては、どれだけの数の受け入れ可能な病床があるかわからないと回答している自治体もあるようですから、現実にそういう状況が起こってみないと分からない、というのも恐ろしいことです。

公的部門をできる限り小さくしていこうという新自由主義的な考え方の下に、小泉政権以来、そうした施策が行なわれてきた訳ですが、こうした危機的状況になった時に、自己責任的な方針では結局国民は救われないのです。

何のための社会か何のための国なのかということを、きちんと普段から考えておく必要があります。

■さて、土曜日には孫のまさくんが家に戻ったようです。たくも夫婦2人で、これから子供を育てていかなければなりません。大変だと思います。でも、それが家族の絆を作り上げていく訳ですから、一分一秒無駄な時間は全くありません。右往左往しながら子育てしていく、その時間が人生そのものなのです。

■本日、タレントの志村けんさんが、コロナウイルス性肺炎のために亡くなられた、という報道がありました。大きな衝撃です。70歳でしたから、高齢者といえば、そうなのですが、突然のことであり、その衝撃は計り知れません。

哲学入門チャンネル

■20200329(日曜日:雨)

榛名湖ロープウェイです。

■さて、今朝は強い雨の中、目が覚めました。今日は新沼津カントリークラブのシニア杯が開催されますが、天気予報では午前中いっぱい氷雨のようです。雨だけであれば、土砂降りでなければプレーしようという気も起きるのですが、寒くてはいけません。風邪でも引いては、まさに本末転倒です。

今午前6時18分ですが、今のところ雨が止む様子はありませんし、風も少しあるようです。寒々しい、ということはないのですが、外の気温はどうなのでしょうか。

コロナウイルス感染症のために、首都圏では不要不急の外出を控えるように、という各都道府県知事の要請が出ています。昨夜のニュースでは、東京の繁華街の様子が映し出されていましたが、どこもガラガラです。ウイルス感染を広げないという意味では、外出を控えるのは正解です。

ただし、過度に活動を控えることになると消費が全く抑制されて、業種によっては致命的な影響を受けます、倒産するお店が続出してしまいます。感染症での死亡者が出なくても、経済的な問題から命を落とす人が出る可能性も高いのです。

したがって、不要不急の外出を控えるようにと、政治家が要請するのであれば、それとセットにして経済対策を力強く打ち出し、具体的な数字を示して国民を安心させる義務があります。そうでなければ政治家をしている意味がありません。

そうした点からも、安倍政権の対応は後手後手に回ってると言われても仕方がないものばかりです。国民の生活に本当に寄り添って物事を考えているとは、とても思えないものばかりなのです。

3月24日に行われた麻生副総理の記者会見では、以下のようなやり取りがなされたようです。

商品券とかいうものは貯金には(お金が)あまりいかないんだよね。意味、分かります?リーマン(・ショック)の時と違うんだよ。リーマンの時、マーケットにキャッシュがなくなったんだから。今回はどこにそういう状態があるの? 

みんな銀行にお金が余っているじゃん。だから、お金があるんですよ。要はそのお金が動かない、回らないのが問題なんだから。(24日、記者会見で)

感じるのは、国民がその日その日の支払いに困難を感じている、という現実が全く目に入っていないと思われる点です。

正直言えば私自身も幸いなことに、独立事業主とは言っても本当に日銭で運営しているというわけではありませんので、小規模な飲食店の経営者の皆さんが感じているような危機感を持っていると言えば、嘘になります。

子育ても終わりましたし、あとは従業員の給料のことを考えれば良いだけの生活ですので、多くの中小零細企業の経営者の方に比べれば、恵まれた立場にあると思っています。

今年に入って、新型コロナウイルスの問題が大きく取り上げられ始め、観光客の激減が報道されて、1ヶ月か2ヶ月後にはもう旅館業を始め、事業を停止したという報道がなされるのを見ると、本当にある意味、こうした業種が自転車操業的な運営を強いられているのだなと驚いたほどです。

そうした現実をみると、いま必要なのは現金であって、商品券でないことは明らかです。ところが自民党の対策委員会では、旅行券や牛肉割引券の発行などが遡上に登っている、と聞かされると、その認識のズレに驚くばかりです。

庶民の暮らしと自民党議員の皆さんの生活感のズレは、埋められないほどに広がっているに違いありません。自民党の安藤裕議員の発言を読むと、まだまだ自民党にも、国民の生活を第一に考えてくれる議員がいるのだ、と驚くのですが、それは決して喜ばしいことではないのです。

自民党は政権与党なのですから、国民のために、いかようにも対策を講じることができるのですから。本当に、情けない国になったものです。

■さて昨夜は初めて、「哲学入門チャンネル」というユーチューブの番組を見ました。論点を整理して、冷静に的確に分かりやすく解説してくれているのに驚きました。

その中で、なるほどと納得したのは、私達が自分たちの頭で考えることを放棄している、そのことが、今の政権のやりたい放題、法律などは恣意的な解釈で、いくらでも無視しつつ政策を行おうとする姿勢は、ついには最後に残るべき慣習すら破壊しかねない、という部分です。

社会の根幹が破壊されようとしている、という危機感を、一人でも多くの人が抱かないと、本当に日本社会は、自己崩壊しかねないと感じたのです。

教育

■20200328(土曜日:雨)

榛名湖の周囲は、一面の雪でした。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日の夜はベトナム枯葉剤被害者支援のボランティア活動をしている、「はればれ支援隊」の定例会を行う予定でしたが、天気予報では雨がひどくなるということですし、仲間も体調が悪いようでしたので、延期としました。

私自身は2008年から活動に参加していますが、様々な変遷の後、結局4人の仲間だけになってしまいました。高齢化の波も押し寄せています。

考えてみると2008年からの12年間で私の家族にも大きな変化がありました。なんといっても子供たちの自立です。3人それぞれが様々な苦労の後に大学を卒業し、社会人として活躍し始めたのも、この期間でした。

人生は本当に人それぞれですから、何が一番良くて何が一番悪い、などという基準はありません。いわば自然体でいられる環境の中で、その人が自分を磨き続け、成長できることが一番大切だと感じています。

どんな世界にも向き不向きというものがあります。それは善悪の問題ではないのです。また、優劣の問題でも勿論ありません。水を得た魚という表現がありますが、望むことができるならば、そうした環境の中で一人ひとりの人が、のびのびと普通に生活できること。それが、その人にとっても、社会にとっても一番素晴らしいことなのではないでしょうか。

それには、やはり教育環境だと思います。可能な限りやり直しの効く教育環境を整えることが、社会にとって最も大切です。社会人として一度レールに乗ってしまうと、二度と学び舎に戻ることができないという仕組みは、進歩の早い今の時代には有効に機能しません。

学生の一括採用、そして会社での職業訓練という枠組みは高度経済成長の時代には、有効に機能したのでしょうが、今の時代には継続するのは難しいようです。やはり社会全体として、働く人の持続的な教育環境を整えることが、喫緊の課題のように私には思えるのです。

急がば回れです。

疑心暗鬼

■20200327(金曜日:曇のち雨)

榛名湖ロープウェイです。この日は運休でした。

■今朝も走りました。昨日走ったので、今日は少し休むもうかと思ったのですが、天気予報を見ると明日、明後日の朝は雨のようです。来週の月曜日、火曜日は大丈夫そうですが、走れる時に走っておかないと間に合わなくなってしまいます。

ということで、今朝はいつものコースを6.12km走り、これで今月は14回のランで91.10km。残り4日で8.89kmのところまで来ました。あと2回は走る機会がありそうですので、なんとか目標の月100キロ走を達成できそうです。

■さて、東京都の小池知事が25日の夜に突如、今週末の不要不急の外出を控えるよう都民に要請をしました。今の状況は、「感染爆発の重大局面」、「都民の協力が必要」と訴えています。

降って湧いたようという形容がまさにぴったりの突然の発表でした。東京オリンピックが延期されると発表された途端に、コロナウイルスも突然ギアを上げたのでしょうか。

昨夜のNHKニュースでは、コロナウイルスの患者数が急激に増えてきたと、グラフに示しながら、感染症の専門家が解説をしていましたが、あのグラフの中に、施行されたPCR数が示されていないのは、片手落ちではないかと感じました。

つまり、患者数が本当に急激に増加したのか、それとも検査数そのものを増やしたために、見つかった患者数が増えただけなのかの違いが分からないのです。普通でしたら検査数を意図的に増やすことなど当然ありえませんので、患者数が増えたということは感染が広がっていると考えられるのでしょうが、それ以前に検査すること自体を避けてきた、とすれば判断は異なってきます。

オリンピックが延期されると決まった以上、誰に遠慮する必要もなくなったので、にわかに検査数を増やしたとも考えられるところが悲しいのです。信頼が持てないのです。

7月の都知事選を控えて、なにやら急に張り切り出した知事の行動を見ていると、本当の目的は何なのか、と疑問に感じてしまうところが悲しいのです。本当に都民のことを第1に考えているのであれば、こうした疑問は出てこないのではないでしょうか。

安倍総理同様、トップの資質というものが国民に不安を与えてしまうところが、現在の最大の問題なのです。

政治の役割

■20200326(木曜日:晴れ)

榛名湖の雪です。

■今朝は走りました。5時前に目が覚めて、目覚ましの音と共に起き出し、いつもの通り準備運動の後、5時半ごろスタートしました。今日はいつもより少し長めに7.1キロメートルを走りました。今月は13回のランで84.98kmを積み重ね、残り5日で15.01kmのところまで来ました。

週末は雨のようですので、明日と来週の月曜日、火曜日が走ることのできる今月最後のチャンスのようです。

■さて、小池東京都知事がこの週末の、不要不急の外出を控えるようにと都民に要請しています。爆発的感染拡大の可能性を同時に示唆しています。

しかし、私はどこか違和感を拭えません。その前日、安倍総理が東京オリンピックの延期を正式に発表しました。そしてオリンピックの延期が決まった途端に、コロナウイルス感染拡大の危険性を声高に叫び始めた、都知事の対応にはとても違和感を感じます。

もしオリンピックの延期が決定されなかったとしたら、東京都におけるコロナウイルス感染の危険性は無視されていたのでしょうか。東京都における爆発的感染拡大の危険性があることは、以前から指摘されていたことです。

全人口の10%が狭い地域に住んで、毎日満員電車で通勤している訳ですから、爆発的感染拡大が起こらないはずがありません。そうでありながら、オリンピックの延期が決まるまではまるでコロナウイルス感染症など、東京都では問題にならないとでも言いたげな対応しかしてこなかったにも関わらず、手のひらを返したように危険性を声高に叫ぶ政治家の姿勢に大変疑問を感じます。

飲食業やタクシー業界など自粛、自粛の嵐で、本当にどん底の状態に追い込まれている人々は沢山います。単に自粛だけを叫ぶのであれば、素人でもできるのです。

政治家がそれを言う以上、支援策と合わせて自粛の依頼をしないのであれば、何の意味もありません。安倍総理にしても、まったく同様です。休校を突然、要請したにも関わらず、経済的支援策の発表などは全く後回しになっています。

サービス業を中心にどれだけの負担を負わせ、生活を困窮に陥れているかという想像力が全く働いていません。本当に驚くべき無知ぶりです。何か対策をとっているのだ、というフリをしているだけなのです。いつものことですが。

一刻も早く大胆な支援策をとらないと、リーマンショックを超える国民生活の困窮が、多くの人の命を奪いかねません。国民の生活が第一だという基本に戻って、今こそ政治が一刻も早い行動を起こしてほしいものです。

歴史的評価

■20200325(水曜日:晴れ)

榛名湖への道です。

■今朝はゆっくりと休みました。2日続けて走りましたので、今朝は休養です。今月は100キロ走まで、あと22キロ残っていますので、なんとかたどり着くつもりです。

■昨夜は安倍総理が東京オリンピックを延期することを発表しました。今の状況では、致し方ありません。この先どのように日程を組んでいくのか。総理のことですから、政治的にも利用できるものは、何でも利用しようとするでしょうから、解散・総選挙の日程も絡んできそうです。

昨夜はネットで、「横田一の現場直撃 54」を見ました。森友問題の新しい展開を解説していましたし、山尾しおり議員の立憲民主党離党問題も取り上げていました。新型コロナウイルスに関する緊急事態条項法案化について、山尾議員は党の方針に反して反対票を投じ、離党しました。その間の枝野代表の指導力の無さを、山尾議員が追求していたわけです。横田さんの説明を聞くと、本当に情けないと感じるとともに、これでは自民党安倍政権の永久政権になりかねない、と絶望感に襲われます。

緊張感の無い政治状況というのは、ここまで政治を、そして政治家を堕落させるものか、という歴史的な場面に私達は立ち会っているわけです。政治家が最後に審判を受けるのは歴史です。いくら公文書を隠蔽・偽造しても歴史的な評価が覆ることはありません。

100年、200年という単位で見れば、歴史的評価という恐ろしい審判が下るわけですが、安倍総理にはそうした視点が無いようです。ひょっとすると、歴史というものを勘違いしているのではないかとしか思えないフシがあります。

なんにしても野党第一党の党首が、指導力を発揮して政治を正す必要があるのですが、どうもそれも期待できないとなると、コロナウイルスが落ち着くまで、どんな方法であれ、とにかく生きながらえるほか、国民の生き残る道は無さそうです。

医療資源

■20200324(火曜日:晴れ)

タクマンボの花が満開です。

■今朝も走りました。昨日も走ったのですが、3日間旅行に行っていましたので、その間走ることができず、記録を積み重ねることができませんでした。今朝は、いつものコースを6.32km走り、これで今月は12回のランで77.86kmを積み重ね、残り7日で22.13kmとなりました。

昨日は久しぶりの診療でしたので、外来は混雑しました。土曜日を休診にしたため2日分ということでしょうか。新型コロナウイルスの蔓延で、これまでの患者さんの行動パターンが変わるのではないかと言われています。

今まででしたら軽い風邪症状でも、近くの病院をすぐに受診し、診てもらって安心する、あるいは変わりはないけれども、処方されている薬をもらうために病院に出かける、というのが日本における患者さんの行動パターンでした。

ところが今回のコロナウイルス感染症においては、発熱が4日以上続かない限り病院に行っても検査をしてもらえない可能性が高いですし、また自分が感染していなかったとしても病院に行くことによって、かえって感染する可能性も高いので、無理をして受診せずに家で様子をみるというパターンが増えてきているようです。

つまり期せずして医療費が削減されていると言えます。今まででしたら、とにかく病院に行って薬を貰って帰らないと気がすまなかった、これまでの患者さん達が意識を変えつつあるのです。

このこと自体は決して悪いことではないと思います。日本には国民皆保険という本当に素晴らしい制度がありますので、誰でも安心して高額な医療費を払うことなく医療を受けることができます。

救急疾患で病院に担ぎ込まれ、命は取り留めたものの、数百万円から数千万円の請求書が送られてきたという話は、アメリカでよく聞く話です。

そうした素晴らしい日本の国民皆保険ですが、問題があるとすれば、時に安易に病院を受診してしまうために、病院で勤めているスタッフの皆さんが疲弊してしまうという現実があります。

日本の医療はある意味で、薄利多売の世界になってしまっています。常に沢山の患者さんを捌き続けないと、病院が財政的に運営できなくなっているのです。この点はよく考えてみると、患者さんにとっても不幸なことですし、病院スタッフにとっても大きな負担になっている訳です。

とにかく病院は忙しいので、患者さんの訴えをじっくりと聞いてあげることはまず不可能です。次から次に患者さんが待っていますから、そうした対応をすることは時間的に不可能なのです。

アメリカで診察を受けた日本人が、じっくりと時間をかけた、その細やかな対応に大変感激した、というお話をよく聞きますが、その後に送られてきた請求書を見て腰を抜かした、という記事もまたよく読むのです。

今回のコロナウイルス感染症は大きな問題ですし、不幸な問題であることは間違いないのですが、もしも災い転じて福と成すことが一つでもあるとすれば、医療という資源を国民全体でどう維持・継続していくかという意識が、結果として芽生えて変わっていけば、日本の医療もより良くなるかもしれません。

経済活動

■20200323(月曜日:晴れ)

伊香保温泉への道です。

■今朝は走りました。先週の木曜日の午後から2人で旅に出ていましたが、昨日の夜10時過ぎに家に帰ってきました。

今朝は疲れもあったのですが、ここで走っておかないと、月100キロ走の目標が途絶えてしまいますので、頑張って起きて今朝もいつものコースを6.32km走り、これで今月は11回のランで71.54km。残り8日で28.46kmのところまで来ました。

月100キロ走の予定よりも少し遅れている状態ですが、なんとか頑張って今週積み重ねをするつもりです。

先週は木曜日の午後、富士山静岡空港から北九州空港へ飛びました。北九州空港へ行ったのは初めてでしたが、埋め立て空港のようで、空港の近くにはビジネスホテルが一軒あるだけで、吹きさらしの土地が茫漠と広がっているという感じで、食堂も空港内に三件あるだけでした。

この旅で一番感じたのは、なんといっても観光客の少なさです。外国からのお客さんがほとんどいないという状態で、富士山静岡空港からの航空便にも乗客は30名ほどしか乗っていませんでした。

そして、2日目の夜に泊まった、錦帯橋の旅館ではなんと宿泊客は私達ふたりだけでした。そもそも6室しかないこじんまりとした割烹旅館でしたが、当初予約した頃には一番狭い部屋しか空いていなかったようなのですが、再度調べた時には状況は随分変わってしまったようです。つまり、ほとんどが新型コロナウイルスのためにキャンセルされてしまったのです。

3日目に出かけた萩の旅館では思ったほど、キャンセルはなかったようで、外国からのお客さんはほとんどいませんでしたが、結構混雑していて、私も少し安心しました。あまり自粛、自粛では地域経済は疲弊するばかりです。

日曜日は早めに門司の方に帰ってきて、小倉の街を色々見て回りました。北九州市は人口90万を超える大都市で、小倉城もあり、町並みも風格を感じさせる良い街だと思いました。

小倉城も、そしてそれに隣接する松本清張記念館も、さらに小倉競馬場もコロナウイルスのために閉鎖、閉鎖の嵐で、見て歩こうと思ったのですが、どこも残念ながら見学することができませんでした。

小倉城にしても、小倉競馬場にしても、果たして閉鎖する意味があるのかどうか。野外場ですから、そこまでする必要はないと私などは思うのですが、同調圧力の強い日本では、人と違うことをするのはとても難しいことなのでしょう。

兎にも角にも、無事に家に帰ることができましたし、何よりも天気の神様に助けられて、それぞれの土地での素晴らしさを感じ、美味しい料理をいただくことができ、これ以上の喜びはありません。

夫婦2人でのんびりとレンタカーを運転しながら楽しむことができました。もう次回の旅が楽しみになっています。

こんなご時勢ですから、家に閉じこもる方が安全なのかもしれませんが、少なくとも健康で少しでも経済的に余裕があれば、国内で経済活動をして、地域経済に貢献しなければ、日本全体の首が締まってしまうと思うのです。

コロナウイルスはもちろん恐ろしいのですが、基礎疾患もなく元気であれば、自然に感染して抗体を持つ方が八割近くを占めるようですから、過度に恐れることはありません。

マスクや手洗いを励行することはもちろんですが、それ以上に過剰な自粛をする事は、決して日本の為にはなりません。きちんとした科学的根拠も示さず、情緒的で思いつきのような判断ばかりを政府が行っているために、国民は疑心暗鬼になってしまうのです。

ドイツのメルケル首相の国民へのメッセージと安倍総理のそれとを比較すると、その説得力、そして国民に与える安心感の大きさという点で、まさに雲泥の差となっています。私たちはそうした指導者のもとに生活を送っているということを、決して忘れてはならないのです。

小倉

■20200322(日曜日 曇り時々雨)

たくと宿泊したホテルです。

■さて、今日で山口の旅も終わりです。始まってしまえば、あっという間の3日間でした。今日は飛行機の出発が19時35分と遅めの便しかありませんでしたので、1日をどう有効に利用するか知恵の絞りどころです。

まずは金子みすゞ記念館に行くほど見せました。カーナビにセットして宿を出たのが8時半過ぎでした。記念館が9時から開館されることは、ネットで確認してありました。所に到着してみて、残念だったのはコロナウイルス感染の関係で閉館中だったのです。

金子みすゞは、山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)に生まれました。仙崎は漁港の街でした。「大漁」の詩が思い浮かび、なるほどと納得しました。

みすゞの生誕100年目にあたる2003年4月11日には生家跡に金子みすゞ記念館が開館。

みすゞが少女期を過ごした家を復元すると共に、直筆の詩作のメモなどが展示されている。

と、Wikipedia にある記念館を訪れたのですが、コロナウイルス感染症騒ぎの中で、残念ながら閉館中で、見学はできませんでした。

実家であった書店の中に記念館があります。

この通りは商店街であり、往時には多くの人々が行き交ったに違いありません。

どの地方の商店街も衰退の一途です。人通りが、ほとんどありません。

記念館は閉鎖されていましたが、玄関までは見ることができました。

中庭には、みすゞの像が飾ってありました。

劇団若草の創始者である上山雅輔(本名:上山正祐)は彼女の実弟であるが、幼くして母の妹(みすゞにとっては叔母)の嫁ぎ先である上山家に養子に出されている。

■さて記念館が休館中でしたので、そのまま関門海峡を俯瞰できる場所を求めてスタートしました。途中で「道の駅 センザキッチン」に立ち寄りました。仙崎はすぐ沖に青海島を望む漁港でもあり、観光地でもあるのです。遊覧船が出ていました。

建物は木を基調にした落ち着いた雰囲気で、海の幸、そしてジビエも豊富にあり、飽きることがありませんでした。

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