■20200308(日曜日:雨)

ベトナム枯葉剤被害者についての古典です。

■今日は新沼津カントリークラブ弥生杯Aクラスの月例でした。競技員としてお手伝い致しました。

残念ながら、日中は雨が降り続き、寒さも手伝って最悪の状況でした。最後までプレーされたのは合計22名の方でした。

午前中プレーしたものの、天気予報によれば雨が上がる様子はないので、さすがに切り上げた方も何人もいました。午後の2時過ぎからは雨も横殴りとなり、一日中雨に祟られた日曜日でした。

■さて、今日の東京新聞読書欄では「クリーンミート 培養肉が世界を変える」が取り上げられています。

本書は動物肉を試験管内で増やす「細胞農業」のスタートアップ状況を紹介したもので、試験管内で作る動物製品をめぐる熱い戦いを紹介したノンフィクションである。またこれに群がる投資家たちの動向も興味深い。

どこの国でも国民が豊かになると肉食が普及します。特に牛肉を食べることが、いわば豊かになることの証のようになっています。

ところが、牛肉というのは1キロを作るために9キロの飼料が必要になる、と言われるほど無駄が多いというか、環境への負荷が大きいのです。

また牛たちが病気にならないように、早く成長するようにと抗生物質が多量に投与されていることにより、耐性菌の発生を促進する危険性も高いのです。

牛肉というと牛の放牧という光景が思い浮かびますが、アメリカなどでは実は鶏の飼育、つまりブロイラーのように牛を育てて牛肉を生産していることは、あまり知られていません。

肉が柔らかく美味しいうちに屠殺するために、2歳程度で牛肉が市場に提供されていることもあるようです。そうした現状を知ると牛肉も食べる気持ちが失せてしまいます。

この本では、培養肉について書かれているようですが、アメリカでは大豆を中心とした植物タンパクから、人工肉を製造する会社が大きく業績を伸ばしています。ハンバーグなどで食べる分には、ほとんど食感が変わらず、判別ができないとする報告も多いのです。

健康のためにという意味で、ベジタリアンを中心に植物性の食品を好んで食べる傾向が広がっているようです。

日本ではまだまだ口にすることは難しいようですが、いずれアメリカの流れが日本にも伝わってくるのは間違いありません。

しかし、その原料となる大豆は結局のところ、アメリカから輸入することになりますし、アメリカでは遺伝子組み換えの大豆がほとんどでしょうから、その辺りは健康にとってどうなのか、疑問な点も大いにあります。

これに関しては、意外な情報もあります。ロシアの極東地域は大豆の一大産地。日本の年間大豆輸入量300万トン余りの7割はアメリカからの輸入ですが、ロシアからの輸入は微々たるもの。地の利に加えて、ロシアでは遺伝子組み換え大豆の栽培が禁止されているのは、国民のために有益な点です。

どうみても、ロシアからの輸入量を増やすほうが、国民の利益になりそうですが、そうはならないところが、思考停止に陥っている日本の悲しい現実です。