■20200309(月曜日:晴れ)

境港駅で待っているゲゲゲの鬼太郎バスです。

■今朝はゆっくりと休みました。昨日は雨の中、競技委員を務めましたが、さすがに体が冷え切ってしまったようです。家に帰ってきて夕食を取り、ゆっくりとこたつに入ったのは良かったのですが、腰のあたりの冷えが酷くなり、風邪をひいたのかと慌てました。

1時間以上こたつの中でじっとしていたでしょうか、ようやく冷えが消え去り、風邪ではなく単なる低体温だったということも分かりました。安心しました。何しろ今のご時勢ですから風邪を引くと、コロナウイルス感染ではないかと仕事もできなくなってしまう可能性があります。注意することにこしたことはありません。

今朝すんなりと起き出すことができれば、走ろうとも思ったのですが、さすがに止めました。無理をしても仕方ありません。幸い天気予報では明日の朝も雨が降ることはなさそうですので、今日も一日ゆっくり無理をせず体力の回復を待って、明日の朝走ることにしました。

■ということで、今朝は朝刊をゆっくりと読む時間が取れました。切り抜きも五つ以上することができ、色々考えさせられましたが、今日の一遍は「心に本を」です。中江有里さんが薦める1冊、というコーナーです。いつも私は愛読しています。

今日の本は「悲しみの秘儀 若松英輔 著」です。「時が痛みを取り去ってくれる」と題しています。かつて中江さんご自身が、数回の外科手術を受けられた時に、麻酔が切れて猛烈な痛みが襲ってきました。

そして眠れないほどの痛みに耐える夜中に、幾度となく頭をよぎったのは「日にち薬」という単語だったそうです。関西地方でよく使われる言葉で、時間に勝る薬なし、というような意味だそうです。

幼い頃、辛いことがあると決まって母が、「日にち薬やで」と言っていたのを中江さんは思い出していました。『言葉の効能は本当に辛い時に発揮される。そして誰かの言葉が、それを必要とする誰かに届くまでに、時差が生まれるのだろう』と中江さんは書かれています。

この中の一編「彼女」について考えを巡らしながら、その一節を引用しています。『出会った意味を本当に味わうのは、その人とまみえることができなくなってからなのかもしれない』。

中江さんは最後に、こう書かれています。

大切に思う人の顔を浮かべるのと同時に、やがて来る別れを思う。それが生きるということ、そして人を愛することなのだと教えられた。