■20200329(日曜日:雨)

榛名湖ロープウェイです。

■さて、今朝は強い雨の中、目が覚めました。今日は新沼津カントリークラブのシニア杯が開催されますが、天気予報では午前中いっぱい氷雨のようです。雨だけであれば、土砂降りでなければプレーしようという気も起きるのですが、寒くてはいけません。風邪でも引いては、まさに本末転倒です。

今午前6時18分ですが、今のところ雨が止む様子はありませんし、風も少しあるようです。寒々しい、ということはないのですが、外の気温はどうなのでしょうか。

コロナウイルス感染症のために、首都圏では不要不急の外出を控えるように、という各都道府県知事の要請が出ています。昨夜のニュースでは、東京の繁華街の様子が映し出されていましたが、どこもガラガラです。ウイルス感染を広げないという意味では、外出を控えるのは正解です。

ただし、過度に活動を控えることになると消費が全く抑制されて、業種によっては致命的な影響を受けます、倒産するお店が続出してしまいます。感染症での死亡者が出なくても、経済的な問題から命を落とす人が出る可能性も高いのです。

したがって、不要不急の外出を控えるようにと、政治家が要請するのであれば、それとセットにして経済対策を力強く打ち出し、具体的な数字を示して国民を安心させる義務があります。そうでなければ政治家をしている意味がありません。

そうした点からも、安倍政権の対応は後手後手に回ってると言われても仕方がないものばかりです。国民の生活に本当に寄り添って物事を考えているとは、とても思えないものばかりなのです。

3月24日に行われた麻生副総理の記者会見では、以下のようなやり取りがなされたようです。

商品券とかいうものは貯金には(お金が)あまりいかないんだよね。意味、分かります?リーマン(・ショック)の時と違うんだよ。リーマンの時、マーケットにキャッシュがなくなったんだから。今回はどこにそういう状態があるの? 

みんな銀行にお金が余っているじゃん。だから、お金があるんですよ。要はそのお金が動かない、回らないのが問題なんだから。(24日、記者会見で)

感じるのは、国民がその日その日の支払いに困難を感じている、という現実が全く目に入っていないと思われる点です。

正直言えば私自身も幸いなことに、独立事業主とは言っても本当に日銭で運営しているというわけではありませんので、小規模な飲食店の経営者の皆さんが感じているような危機感を持っていると言えば、嘘になります。

子育ても終わりましたし、あとは従業員の給料のことを考えれば良いだけの生活ですので、多くの中小零細企業の経営者の方に比べれば、恵まれた立場にあると思っています。

今年に入って、新型コロナウイルスの問題が大きく取り上げられ始め、観光客の激減が報道されて、1ヶ月か2ヶ月後にはもう旅館業を始め、事業を停止したという報道がなされるのを見ると、本当にある意味、こうした業種が自転車操業的な運営を強いられているのだなと驚いたほどです。

そうした現実をみると、いま必要なのは現金であって、商品券でないことは明らかです。ところが自民党の対策委員会では、旅行券や牛肉割引券の発行などが遡上に登っている、と聞かされると、その認識のズレに驚くばかりです。

庶民の暮らしと自民党議員の皆さんの生活感のズレは、埋められないほどに広がっているに違いありません。自民党の安藤裕議員の発言を読むと、まだまだ自民党にも、国民の生活を第一に考えてくれる議員がいるのだ、と驚くのですが、それは決して喜ばしいことではないのです。

自民党は政権与党なのですから、国民のために、いかようにも対策を講じることができるのですから。本当に、情けない国になったものです。

■さて昨夜は初めて、「哲学入門チャンネル」というユーチューブの番組を見ました。論点を整理して、冷静に的確に分かりやすく解説してくれているのに驚きました。

その中で、なるほどと納得したのは、私達が自分たちの頭で考えることを放棄している、そのことが、今の政権のやりたい放題、法律などは恣意的な解釈で、いくらでも無視しつつ政策を行おうとする姿勢は、ついには最後に残るべき慣習すら破壊しかねない、という部分です。

社会の根幹が破壊されようとしている、という危機感を、一人でも多くの人が抱かないと、本当に日本社会は、自己崩壊しかねないと感じたのです。