■20210702(金曜日:雨)

昨年の7月に撮影した蓮の花です。

■今朝も激しく雨が降っています。静岡県には、大雨に関する警報が出されていて、午前7時現在、浜松市には土砂災害、河川洪水などの大雨警報が出ています。沼津市でも一部の学校が休校になるようです。

あまり嬉しいことではないのですが、ようやく本格的な梅雨らしい天候になっています。幸い今年は、蒸し暑い、湿度の高い日がありません。床がベトベトとするような天候の日が、無いのです。その点は本当に楽です。

■さて、7 月 1 日は中国共産党党創建百周年記念であり、盛大な式典が北京の天安門広場で行なわれたようです。東京新聞の記事には、こうあります。

中国共産党の習近平総書記(国家主席)は1日の党創建100周年式典での演説で、「歴史と人民が中国共産党を選んだ」と一党独裁を正当化し、「中華民族の偉大な復興の実現は不可逆的な歴史プロセスに入った」と訴えた。強権統治に対する欧米からの批判を意識した発言も目立ち、世界は今後、一層強大化する中国と向き合う。

と、北京から記者が通り一遍に伝えています。演説の中で習近平総書記は「1840年のアヘン戦争以来、中国は半植民地となり、この時から中華民族の偉大な復興が最大の夢となった」と説き起こしています。さらに「中華民族が侮辱を受けていた時代には二度と戻らない」と語り、愛国心を高揚しています。

二度と侮辱を受けることはないと語る、習近平総書記の言葉に、全てが集約されているように、私には思えます。

中国がさまざまな問題を抱えていることは当然です。問題を抱えていない国など世界中にないからです。しかし、歴史を振り返れば、この習近平総書記の言葉に中国の人々が熱狂することは至極当然です。

欧米諸国が強大化しつつある中国を、自由と民主主義をキーワードに、いま批判を強めています。しかし、少し考えてみれば「あなた達だけには、そう言われたくない」と思う人々が、世界中に溢れていることは間違いないのです。

欧米諸国の植民地支配に、どれだけの人々が苦しめられたのか、私たちは歴史を忘れてはならないのです。残念ながらそうした欧米諸国の軍事力を背景にした身勝手な政策によって、多くの国々が未だに苦しんでいるのです。

1945年の敗戦で、すっかり骨抜きにされた日本人には、思いもよらないことなのかもしれませんが。しかし、いずれこの精神的問題は、決着をつけなければならないのです。岸田秀氏が著書の中で指摘しているのは、まさにこの点ではないでしょうか。