■20210718(日曜日 晴) ペンション森のふくろう

北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷、ペンション「森のふくろう」です。

■昨日、東海地方も梅雨が明けて、朝から強い日差しが照りつけています。いよいよ本格的な夏の到来です。我が家は今日から夏休み。夫婦で旅行です。新型コロナウィルス感染が猛威を振るっている一都三県には、もちろん立ち寄りません。

昨日、今日は朝走らずに体力の温存を図りました。私の場合、疲れが溜まると胃腸の働きが低下して、食欲が落ちます。逆に言えば、食欲が落ちてきたら、要注意です。まず休養です。

今朝は5時30分に起きて朝食を取り、旅の支度の最終チェックをしてから、洗車をしました。7時30分には、富士山静岡空港に向けて出発です。はたして、どれだけの登場客がいるか楽しみです。

■さてさて東名高速を順調に走り、1時間後に吉田インターで東名高速道路を降りました。15分で空港に到着。手続きが終わったのが、ちょうど9時でした。

空港の駐車場は閑散です。無料区域が充分空いていました。広大な有料区域は、まるで空き地のようです。搭乗待合室では、ざっと見渡したところ乗客は10名ほど。結局搭乗したのは20名強でした。これではFDAが可哀想です。

従業員の皆さんも辛い毎日です。札幌(丘珠)空港行き、9時35分発FDA171便は、まもなく搭乗開始です。エンブラエル社製飛行機は80名弱の乗客数です。乗客数は結局30名弱。2時間弱で札幌丘珠空港に到着。

飛行中は機長から眼下の景色の説明があり、楽しいひと時でした。客室乗務員からも北海道の地理について、丁寧な説明を受けることができ、あっという間の飛行でした。

今日一日の旅程です。富良野からは山道をぬいました。

■到着後はレンタカー店に連絡、迎えを待ちました。借りることが出来たのはヤリスでした。まだ870キロしか走っていない新車同様の車でした。人気があって大変よく売れている車種です。

ただ乗ってみて私が感じたのは、たったの870キロにしては、ずいぶん年季が入っている車に見えました。車検も3年ではなく、2年ものでした。新車の雰囲気もありません。理由はよく分かりません。

そして乗った第一印象は、腰に負担がかかりそうだ、という事でした。お尻が深く沈む感じなのです。

まずはカーナビを富良野駅に設定しました。行きたいのは、テレビドラマ「北の国から」の五郎の家です。一度訪れたのですが、田中邦衛さんが亡くなられて、再放送されたドラマを観て、もう一度行くことにしました。

高速道路に乗って先を急ぎました。途中のサービスエリアにあった、北海道での御用達、セイコマートで軽食を取って、あたふたと先を急ぎました。

そして目的の三ヶ所を見終えたのが15時過ぎ。今夜の宿は、糠平温泉です。まだまだ100キロ以上あります。途中山道を通って、ペンション森のふくろうに到着したのは、17時45分過ぎ。長い道のりでした。

■北の国からは、いまだに人気が衰えていないようです。多くの観光客が訪れていました。霞がかかり、はるか遠くまで鮮明に見渡せる、という気候では残念ながらなかったのですが、贅沢を言ってはきりがありません。

以前訪れたときよりも、ビデオを観ておいたためか、親近感が前回とは違っていました。前回訪れたときにはお元気だった、田中邦衛さんも、その後亡くなられました。特集番組が一編だけ放映されました。



■宿に到着後、すぐに温泉に向かいました。宿の温泉は東日本大震災以降、源泉が枯れてしまったそうです。ぬかびら温泉では、源泉をそのまま利用することだけが許されているそうで、とても厳格なのです。宿の源泉は、地震以来湯量が激減してしまい、それだけではまかない切れなくなったそうです。

ということで、今は、近くにある他のホテルの温泉を間借りさせてもらっているのですが、これが素晴らしいお風呂で、露天風呂の檜風呂は最高でした。熱めの温泉は、すぐにのぼせそうですが、たまたまご一緒した神戸からのサイクリストの方と話をすることができました。

日本海側の舞鶴港からフェリーに乗り、小樽で降りたそうです。テントを携帯しキャンプをして回っているとのこと。私などは、話を聞いただけで気が遠くなりそうでした。

帰りは苫小牧港からフェリーに乗って帰るそうです。



そして19時から夕食。家族経営の宿は、それぞれが得意技を生かして、ソーセージを作ったり、野菜を無農薬で育てたりと、手作り感いっぱいの食事でした。豪華さは無いものの、とても美味しく、そして楽しくいただきました。

新型コロナの影響で、客足は遠のいてしまい、経営は大変そうでしたが、何とか危機を乗り切って、今の特徴を残してほしいと願いました。

交通の便が良いとは、決して言えない立地条件ですので、なかなか気軽に再訪するとはいかないのですが、また訪れたいとは、心から思いました。

こうして最初の一日も無事に終わりました。