■(火曜日:曇)

2018年1月に出掛けたメルボルン動物園です。もう5年になります。中庭で家族連れが、ひと時を過ごしています。動物の衣装を着て、皆さんを楽しませています。

■先週の土曜日から発症した扁桃腺炎も、どうやら峠を越したようです。まだ喉の痛みは消えず、つばを飲みこむ度に痛みが走ります。それでも昨夜は、寝入ってからは咳も出ず、その度に目が覚めることもありませんでした。

ただしHuaweyのスマートウォッチによる睡眠診断では、午前1時から2時06分までは「目覚めている時間」と分類され、合計睡眠時間は、4時間30分となり、睡眠の質としては、かなり厳しい評価になっています。

喉の痛みが消えてくれれば、もう気になる点は無くなるのですが、じっと我慢するしか無さそうです。今日は低温や平地でも積雪に注意が必要とのことで、これもまた大人しく、じっと我慢の一日になりそうです。

■さて、そんな日々ですが、昨日は思わぬご褒美に預かった気がしました。名作の朗読です。Youtubeには、様々な朗読番組がありますが、昨日聞いたのは「ラジオ深夜便 FM放送局」です。浅田次郎さんの作品は、「鉄道員」など、むしろ映画で観ていたのですが、朗読とはいえ、作品を最後まで辿ることが出来ました。

物語づくりが、そして言葉の織りなしが、とにかくうまいです。さすがプロの作家だなぁ、と感嘆してしまいます。飽きることがありません。そして、心を揺さぶられるのです。

【朗読】「ラブ・レター」ひたむきな手紙に涙する、叶わぬ恋。
【フィクション/浅田次郎】

上記のコメント欄には、こんなに上手な朗読を聞いたのは始めてだ、とありましたが、私もそう感じました。もちろん浅田さんの作品の素晴らしさの賜物なのですが、朗読作品として、声優さんの力の大きさにも唸ってしまいました。

■先日、近くの日帰り温泉に出掛けて、食事をした際に知らされたのですが、出稼ぎに来ていたベトナム人女性が帰国したというのです。詳しい事情はもちろん分かりませんが、賃金が上がらず円安の日本では、働くメリットが急激に減少しているのです。それを教えてくれたのは、ネパールからの出稼ぎ女性でした。

人手不足を理由に、技能実習生と称して、外国人を安く働かせてきた日本も、これからは、そう思いどおりにはいかないようです。むしろ優秀な日本人ほど、ろくに稼げない日本を見限って、発展している近隣諸国に出稼ぎに行ってしまいそうです。

オーストラリアの方が、よほどまともな労働条件を提供しているようです。

浅田さんの作品を読んで感じたのは、マスコミを通して自画自賛するほど、日本は素晴らしい国ではない、ということです。金と欲のためなら、どんなことでもやりかねない、どこにでもある国の一つだ、という事実です。

それを忘れてはならないのです。