20090818

2009年8月18日

 18日は忙しい一日でした。農家を次から次へと訪問しました。どの農家を支援するかは基本的には枯葉剤被害者協会(VAVA)に選定をお願いしている形です。昨年に比較して、より豊かな農家が選ばれている印象でした。子豚を贈る場合、あまり貧しすぎると自分たちの食べる分で手一杯となり豚まで飼料が回りません。本当に難しい問題です。

 農家から農家への移動はバスで行うのですが、隣り合っているわけではないので移動には結構時間が掛かります。また玄関先に横付けできるような農家は殆どありませんので、途中で降りて徒歩で向かうことになります。幸いというか何と言うか、毎日が晴天の連続。日本ではなかなか経験できないような強烈な日差しの中を移動します。高齢者には結構負担になります。幸い大きな事故も無く旅を終えましたが、やはり自分自身が元気でこそ始めてこうした活動も可能です。日頃から体力も養っておかないといけません。

 訪問先の農家では枯れ葉剤による障害者を抱えている家庭が多く、親御さんの心痛はいかばかりでしょう。自分たちが死んだ後の子ども達の事を、どの母親も第一に憂慮していました。現在アメリカは一銭の保証にも応じていません。自分たちがどれほど罪深いことをしてきたか、気づかないのでしょうか。

 戦争をし続けないと国家が成り立たなくなってしまった超大国。本当に恐ろしい事です。

一軒目の農家

 一軒目の農家で北村元さんが面談をしているところ。障害者の娘さんがいました。どの農家でも北村 元さんが時間をかけて面談し、枯れ葉剤との関わりを各家庭ごとに調査します。

 家庭によっては風通しの悪い部屋しかない場合もあり、蒸し風呂のような状況で面談するのは大変です。本当に地道な取り組みです。真のジャーナリストとは、こうした取材の上に成り立つのでしょう。

 ただ今回は移動時間の関係で、取材時間が前年ほど取れなかったのではないでしょうか。北村さんにしてみると、その点が心残りだったかもしれないと傍から見ていて、そのように感じました。


診察

子どもの診察。知的障害があり斜視も見られました。


父親の診察

父親の診察。肉眼的には白内障のみでした。


二軒目の農家にて

二軒目の農家にて。サングラスを掛けた人民委員会の役人が同行しました。

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二軒目の農家

二軒目の農家の裏には塩田が広がっていました。


三軒目の漁師の家

 三軒目のお宅。半農半漁でしょうか。浜辺から数秒のところにありました。風通しが悪く眩暈がしそうなほど暑い部屋でした。集まってきた近所の人々の中にはマスクをいている人が結構いました。


三軒目の農家にて

 VAVAの事務所からバイクで10分ほどでしょうか。バスを降りて一人ずつ運んでもらいました。運転手さんの腰に掴まって振り落とされないように緊張の一時でした。北村元さんが事前に訪問し下見の段階で、バスでは道が細すぎて辿り着けないことに気づき手配をしてくれてありましたので助かりました。途中から歩いていたら何人かが熱中症で倒れていたでしょう。写真の細い道を二人乗りで進むのですから、ちょっとしたスリルでした。途中では自転車に乗る人、バイクに乗る人をたくみにかわしながらの運転。ベトナムの人はどの方も名バイク・ドライバーのようです。


4軒目の農家へ向かう途中で

4軒目の農家へ向かう途中で出会った兄弟。


5軒目の農家への道

 5軒目の農家への道。眩暈がしそうなほど暑い中を歩いていきました。日差しが肌に突き刺さる感じです。


娘さんの枯れ葉剤によると思われる障害を説明するお母さん

 この日、5軒目の農家にて。娘さんの枯れ葉剤によると思われる障害を説明するお母さん。18歳になる娘さんは学校も途中で止めてしまったようです。ひどい脊柱湾曲と皮膚腫瘍がありました。何とか治療してあげられないものでしょうか。子ども達には何の罪もないのです。

 枯れ葉剤の中に含まれていたダイオキシンの影響で第三世代にも20万人近い被害者が発生しているようです。オバマ大統領にぜひ一度見てもらいたいと、みんなが願いました。