2010 年 11 月のページ


11月01日(月曜日:晴れ)


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いよいよ11月。旧暦では霜月(しもつき)と呼び、現在では新暦11月の別名としても用います。「霜月」は文字通り霜が降る月の意味です。


さてさて、新聞報道によれば「臨床研修で大学病院離れ進む 来春は義務化以来最低に」とあります。私が大学を卒業した頃は、現在のような臨床研修医システムはありませんでした。ほとんどの医師が大学の医局に入局しました。「白い巨塔」で広く知られることになる医局制度は、様々な問題は抱えていたものの、教授がいわばその地域の責任者として、医師の配置に責任を持っていました。ですから、地域医療は守られてきたのです。いわば嫌われ役を教授が引き受けてくれていたのです。

 ところが現在、医師の適正配置に責任を持っている人は誰もいません。研修医の自由がまかり通れば適正配置が引っ込む、という現状です。教授から権力を取り上げたはいいが、誰もその代わりを務める人間がいなくなったのです。医師数自体を増やしたところで現状が改善されるとは思えません。医療制度を意図的に破壊しようという隠れ自滅派的な人々が、このような研修システムを考え出したとしか私には思えません。
 
 卒業後5年程度は、卒業大学の地域で研修を積むことを義務化する他に、現状を改善する道は無い、と思います。自由は束縛されますが、その程度は致し方無いでしょう。完全なる自由などありえませんし、それが社会を破壊することは、アメリカの証券化ビジネスの末路を見れば誰にでも分かることです。

11月02日(火曜日:晴れ)


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さてさてアメリカは中間選挙の真っ最中。ティーパーティーと呼ばれる運動が台風の目となっています。日本人には、なかなか理解できない運動でしょう。連邦性を嫌い、もっと自由を、とオバマ大統領を批判している人々の主張は、いささか自己矛盾に満ちているように私には思えます。

 経済活動での自由放任主義を徹底した結果が、証券化ビジネスによるリーマンショックです。何でもやり放題、となれば残念ながら人間は強欲になってしまう、というのがアメリカからの学ぶべき点です。そうしたブッシュ政権の、いわば尻拭いをさせられているオバマ大統領に、もっと自由を、と非難を重ねるのは、お門違いに思えるのですが、どうなのでしょうか。

 冷泉 彰彦さんは、その記事の中で以下のように指摘しています。

● 「ティーパーティー」の思想はどこまで過激なのか?)

 この「ティーパーティー」は単なる保守とは違います。また、共和党の伝統にあるような「秩序ある小さな政府」とも違います。

 例えば、政治学の言い方で「夜警国家」といって、政府の機能を治安と国防に限定するという考え方がありますが、「ティーパーティー」の考える政府像からは、例えば「夜警」の部分はカットの対象になるのです。つまり武装を認められた個人が自衛する権利(銃規制への反対)が大事であって、警察の充実には反対ということも言うのです。

 その延長で、例えば「中央銀行によるドル紙幣発行への反対」、つまり「地域通貨」の推進とか、連邦の「教育省」の廃止と各地方自治体での教育の自由の確保などということも言っています。「地域通貨」とか「カリキュラムの自主性」というと、日本ではリベラル的な自由を連想しますが、そうではなくて銃の武装と、白人至上主義、プロテスタント至上主義で自立して「よそ者」の影響を排除したいという動機がある以上、全くの保守思想なのです。

 自由なカリキュラムというのは、例えば進化論を否定して天地創造を「歴史や理科で」教える自由ということだったりするのです。


 いわばアメリカ建国の原点とも言える主張です。自由というのは、それ自身のみを追求していくと、こうした地点にまで及ぶのだ、という極めて重要な示唆を与えてくれているように私には思えのですが。

11月03日(水曜日:小春日和)文化の日 


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穏やかで暖かな一日。こんな日は一年に何日もないでしょう。本当に行楽日和でした。

 今日は、友人とゴルフ。なかなか上手くなりませんが、少しずつ進歩しているのは、とても嬉しいものです。この歳になって進歩する、成長している、と実感できるものがあるのは有難い事です。ようは底からの出発ですから、下手くそ、ということですが、それでも十のものが九になれば、嬉しいものです。

 スポーツ一般ということになれば、学生時代からのテニスが一番楽しめるのですが、何しろテニスは過酷です。ゴルフもカートに乗らず一日中歩けば一万六千歩ほど歩けます。結構きつい上りですから、それなりの運動になります。真夏には、さすがに歩き通すことは無理でしたが、今日は最高の天候でした。駿河湾も綺麗に見えました。キラキラと海面の反射が目に痛いほどでした。私は紫外線カットのサングラスをしていたので大丈夫でしたが。

 とにかく楽しい一日でした。

 仲間に感謝、感謝です。

11月4日(木曜日:快晴)


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今日は沼津西RCの活動の一貫として沼川に鯉を放流しました。原小学校の生徒にも参加してもらいました。もう10年以上続けています。元気で育ってくれるといいのですが。

17時からは、加藤学園高等学校インターアクトクラブで、ベトナム枯葉剤被害者支援の旅について卓話をしました。当初一時間という予定でしたが、学校行事が入って教室が使用できないので時間を切り詰めてくれ、と突然言われたり、利用させてもらった学校のパソコンの性能があまりにお粗末で、子ども達に見せてあげたかったベトナムでの様子を移したビデオが、まるでアダルトビデオのモザイク隠しのようにしか見えないなどのハプニングはありましたが、何とか無事に終えることができました。

 一人の生徒がハノイに行ったことがある、と聞いて驚きました。30名弱でしょうか、あくびはしても、居眠りをしている生徒は一人もいませんでした。まぁ、時間帯からいけば満腹感から眠気を催すこともないでしょうから。

(●^o^●)

 講演前に正面玄関で待ち合わせのために、しばらく待っていたのですが、帰宅のために正門を出て行く生徒の中には、見ず知らずの私に対して、「さようなら」と挨拶をしてくれるのには心底驚きました。

 まぁ、それなりの恰好をしていきましたので、危害を加えそうな浮浪者には見えなかったと思いますが、それでも挨拶をしてくれることにはビックリしました。おそらく学校での指導のおかげなのでしょう。

 子ども達がベトナムでの状況を知り、自分自身が人のために役立てる人間になりたい、と思ってもらえることが何よりの願いです。日本の未来は、彼ら彼女達にかかっているのですから。

11月5日(金曜日:快晴)


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ようやく秋らしい爽やかな日が続いています。一日中室内で仕事をする私には、晴れだろうが雨だろうが、関係ないといえば関係ないのですが、窓から見る青空も趣きがあって良いものです。

さてさて、尖閣列島での中国漁船事件の映像が昨夜ネットに流失しました。誰が、どんな目的で流失させたのか、いまだ不明のままですが、何だかアメリカ並の陰謀が垣間見えます。

 大国アメリカでは、同じ政府部内といっても、さまざまな思惑から情報が意図的に流されることは日常茶飯事のようですが、日本も陰謀が渦巻く国になったのでしょうか。

 何にしても、中国との対立を煽る勢力がいることは厳然たる事実ですし、お互いの国のナショナリズムの対立となると手のつけようがなくなります。菅首相では、手に余りそうな気がするのですが、どうなのでしょうか。日本は、どうも危険な曲がり角に差し掛かっているように私には見えるのですが。

11月6日(土曜日:快晴)


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さてさてニュースのトップは尖閣諸島での中国漁船事件ビデオ流出問題です。この事件に関する報道は、当然様々な立場から様々な解釈がなされています。どれが真実なのか、私に分かるわけもありません。しかし一番確からしいと自分に思われるのは、やはり田中 了さんの分析です。

 今日も、「中国の台頭に反応する周辺諸国(2)」と題して分析記事が送られてきました。これは有料会員向けの記事ですので、そのまま流すのはルール違反です。ぜひとも有料会員となられて読まれることを勧めます。

 読んで感じることは、いつもの通りですが、日本のマスコミ報道は当てにならない、という点です。当局の意図した内容しか流れていませんので、真実とは程遠い地点にしかたどり着けません。市民はテレビ報道を見て中国に対する憤りを募らせるか、政府の無能ぶりを嘆くか、どちらからになります。そしてアメリカが何とかしてくれるだろう、何とかしてもらいたい、中国にお灸をすえてほしい、と願うわけです。

 お門違いも甚だしい、とはこういう場合にピッタリの表現です。中国もロシアも、我々が考えるよりずっと強(したた)かです。アメリカが、現在どういう状況にあり、どの程度の力を行使できるのか、冷徹に分析しています。アメリカに歯向かってコテンパンにやられた戦争の傷から、日本の外交は未だに癒えていない、というのが現実でしょうか。というか、日本人自身が、未だにそうした思考から抜け出ることができないでいる、というのが正解でしょうか。

 アメリカが何とかしてくれる。まるで戦後の合言葉のごとき、この言葉が未だに日本人の心の中を闊歩しているように思えます。そしてそれを利用して自分たちの立場を守ろうとする人々がいるのです。

 そろそろ、目を覚まして現実を見つめなければなりません。目を覚まさせようとしてきた小沢一郎さんは、強制起訴という訳の分からない処分により政治的に枠から外されています。何という国益の損失でしょうか。

 国民が目を覚まして現実を見つめない限り、日本は置いてきぼりを食うばかりです。本当に悲しくなります。

11月7日(日曜日:快晴)


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昨夜は日本シリーズ第六戦、中日対ロッテの試合が、15回二対二の引き分けに終わりました。正直、ロッテはよく引き分けました。試合の流れからいけば、中日の勝利が当然のように思われました。途中見ていなかったのですが、延長戦は手に汗握る良い試合でした。

今朝の毎日新聞の書評欄。「俳句と青春」では俳人 仙田洋子さんが千字ほどのコラムを書かれています。今日のテーマは、「銀杏黄葉」。高校時代、教室の窓から見ることのできた銀杏並木を思い出しています。遥かなるものに憧れ、日常の檻を逃れようとしていたあの頃。

はるかなる ものに応えて 銀杏散る  片山由美子



 仙田さんは、女子校に通われていたようですが、私は男子校でした。仙田さんのように、「片思いすらない青春などないだろう」、と言いきれないところが悲しい青春でした。

(●^o^●)

 何にしても、良き文章に出会った時の喜びは、良き人に出会った時の喜びに通じるものがあります。


11月8日(月曜日:快晴)


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今日も穏やかな暖かい一日でした。と言っても、家の中にいると、窓からしか青空は望めませんが。

さてさて、以下の記事をぜひご覧ください。これは無料で閲覧できますので遠慮は要りません。「国際派日本人養成講座」と題するこの連載講座は大変分かりやすく内容の深いものです。反中なのが、ちょっと気にかかりますが。

 今回の記事の中で、なるほどその通りだ、と感じたのは以下の部分です。

 子路篇の「君子は泰(ゆたか)にして驕(おご)らず」は、「立派な人物は、ゆったりとして驕ったところがない」という意味で、逆に小人ほど驕り高ぶるとされている。これを篠浦氏は次のように解説している。

__________

 驕りほど進歩を阻害するものはありません。それは、動物が自分より弱いものを見ると威嚇して大きく見せようとしているのと全く同じで、動物脳が脳の主役となって働いている証拠です。


 「君子は泰(ゆたか)にして驕(おご)らず」。まさにその通りだと思います。自分もいつか、そうなりたいものです。私の中のイメージとしては、王貞治さんのような方の事でしょうか。


11月9日(火曜日:快晴)


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今朝はとても暖かな夜明でした。朝のウォーキングに出かけるのも、これだけ暖かいと楽です。今朝も桃沢神社に行き、家族の健康と子ども達の成長を願いました。夢を実現してくれることを心から願っています。

さてさて、知り合いから Facebook に登録してください、というメールをもらいました。今年のベトナム支援の旅で共に活動した友人からです。以前から、Facebook はもちろん知ってはいたのですが、それほど必要性を感じませんでした。アメリカでは、このサービスの成功は奇跡的なほどだそうです。社会生活にとっては必須のアイテム、必需品だそうですが、お国柄でしょうか。

 卒業高校や大学の名称を記入する欄があり、こうした情報を元に交流の輪を広げていくのが成功の元なのでしょうが、日本ではどうなのでしょうか。

 今夜のクローズアップ現代では、広がるシェアハウスの話題を取り上げていました。つまりは見ず知らず同士で共同生活をしましょう、というものです。確かに都会生活での孤独感は大変なストレスです。会社でも孤独感を感じ、家に帰っても一人では精神的にバランスが取れなくなっていくのは必定です。人間は繋がっていたいと思う動物です。一人に耐えられる人間など、いるはずもありません。

 Facebook もシェアハウスもそうした人間性に基づいているのでしょう。



11月10日(水曜日:快晴)


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今朝は明けの明星が綺麗でした。まるで暁の先導役を務めるように東の空の地平線に近く輝いていました。

さてさて、尖閣諸島漁船事件のビデオを流出させた犯人が自首したようです。動機は不明ですが、はたしてこれからどのように進展するのか。何にしても中国ともめて国のためになることは一つもありません。今回の事件は、韓国海軍の哨戒艦(コルベット)「天安」が3月に沈没した事件を思い起こさせます。

 北朝鮮が犯人だ、という米国らの調査結果が発表されましたが、どうも真相は怪しいようです。今回の事件も、どこか腑に落ちないところがあります。マスコミには期待できませんから、インターネットで真相を探るしかありませんね。

11月11日(木曜日:快晴)


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暖かな一日でした。ここのところ太平洋側は穏やかな気候に恵まれています。午後は半袖でも寒くないほどでした。

さてさて、以前このホームページでアドレスを記載したところ、迷惑メールがピンポイントで届くようになったのには驚きました。つまりは自分の住んでいる街の、あるホテルで待っています、という驚くべきメールです。

 スパム(迷惑メール)は企業のメールサーバが受信する全メールの97%にも上っており生産性を低下させている、という指摘もあり、スパムのためにやがてメールは使い物にならなくなる、という予言もあるほどです。本当に困ったものです。困ってしまうのは、大事なメールが自動的に迷惑メールに振り分けられることがあることで、そのために一応はゴミ箱にも目を通さなければならないことです。

 グーグルメールはこうしたスパム対策が優れている、という指摘がありますが、どうなのでしょう。使い分けるしか、今のところ対策はないようです。

11月12日(金曜日:快晴)


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今日も穏やかな一日でした。夜明けの東の空には明けの明星が輝き、実に幻想的な光景です。朝5時30分に家を出ると、さすがにまだ静けさが支配しています。雪の降る冬の朝なら、なおさらの事でしょう。

 富山在住時代、ある冬の夜、大学病院から歩いて家まで帰ったことがありました。もう、夜中の0時近かったと思います。本当に静かなのです。静寂が全てを支配しているのです。雪は止んでいましたが、周囲は積もった雪のために明るくすら感じるほどでした。

 この世の中に存在している人間は、自分一人ではないか、と思えるほどでした。一時間近く歩いたでしょうか。今でも、あの光景ははっきりと網膜に焼き付いています。

 太宰治の短篇小説、「雪の夜の話」の中に、こんな言葉があります。

人間の眼玉は、風景をたくわえる事が出来る-------



 なるほど。眼科医としては荒唐無稽と一蹴しながらも、実は本当かも知れない、と個人的には密かに思っているのです。

11月13日(土曜日:快晴)


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テオティワカンに関するドキュメンタリー番組を見ました。Wikipedia によれば、以下のとおりです。

 テオティワカン (Teotihuacan)とは、メキシコシティ北東約50キロの地点にあり紀元前2世紀から6世紀まで存在した巨大な宗教都市遺跡。当時のアメリカ大陸では最大規模を誇っていた。

 しかしながら人口の集中に伴い下水道もその処理能力を超えるようになり、やがて旱魃等の災害により、治安が悪化して、やがて滅びを迎えた。



 とあります。テレビでは滅亡の原因の一つに森林の伐採をあげていました。ピラミッドの外壁を覆う石灰を作るために莫大な薪が必要となり、毎年毎年、広大な森林が伐採された、というのです。そのために自然環境が変わり、作物は実らなくなり、やがて人口過剰から食料不足となり暴動から破滅した、というのです。

 イースター島の滅亡も、やはり森林の伐採が大きな原因といわれています。森が消える時、文明も消えゆく運命にあるのです。

■一方、日本では古来から禿げ山を見て、「痛ましい」とか「申し訳ない」と思うのが自然な感情となってきました。このあたりは、以下のサイトから学べます。

 11月に入り早くも中国から黄砂が飛来しました。両国が協力しあって砂漠化を食い止め、自然の再生に取り組むことも大切な課題ではないでしょうか。

11月14日(日曜日:快晴)


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今日は年に一度のロータリークラブの地区大会。今年は浜松で行われました。久松会長、重光幹事さんと10名の皆さんで出かけました。朝の6時に家を出てブケ東海で待ち合わ、柿田川クラブの皆さんと一緒に6時半に出発しました。

 行きは道路も混雑することもなくスムーズに到着することができました。大会では年に一度、他クラブの仲間の皆さんや、パストガバナーにお会いできるのが楽しみです。渡邉、井上 両パストガバナーにも年に一度しか会えないのが残念ですが、致し方ありません。ガバナー補佐をした年度お世話になった氏原元地区監事にもご挨拶できました。大木さんに会えなかったのが、残念でした。

 川勝平太静岡県知事のご講演は、富士山を中心に富国有徳を目指す知事のお考えを開陳されたもので、とても楽しく、また内容の深いものでした。富士山登山を巡る皇太子殿下との交流のエピソードは、心温まるお話でした。さすがは皇太子殿下です。

 帰路は交通渋滞に巻き込まれ、いささか手間取りましたが、みんなで夕食をともにし、楽しく歓談し一日を終えました。

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沼津西RCの仲間と記念撮影。素晴らしき仲間たちです。


11月15日(月曜日:晴)


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よもやの出来事が起きました。いつかは来る日とは思いながら、それが今日になってしまいました。白鵬が敗れたのです。やはり双葉山は偉大でした。とは言うものの、白鳳の偉大さが少しも損なわれるものではありません。若いのですから、もう一度挑戦してほしいものです。

 大相撲九州場所2日目は15日、福岡市の福岡国際センターであり、横綱白鵬が平幕稀勢の里に寄り切りで敗れ、今年の初場所14日目から続いていた連勝が「63」で止まった。7日目まで勝ち続ければ、双葉山が1936年1月場所から39年1月場所にかけて打ち立てた歴代1位の69連勝に並んだが、かなわなかった


11月16日(火曜日:晴)


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さてさて意外な記事を見ました。「セカンドショットは危険がいっぱい ゴルフ場での突然死を防ぐ」という、吉原 紳先生の解説です。今まではティーショットが一番危ないのかと思っていました。慌ててゴルフ場に駆けつけ、心の準備も整わない中、緊張の頂点で打つティーショット。血圧の上昇は容易に想像がつきます。ところがどっこい、そうではないようです。内容は以下の通りです。

 安全と思われがちなゴルフだが、じつはプレー中の突然死率が最も高い危険なスポーツでもある。国内の年間の死亡者数は200人前後と推計されており、うち8割以上は心筋梗塞によるもの。

 喫煙や脂質異常症からくる血栓傾向(血液どろどろ状態)があると、ショット前後の心拍数と血圧の急激な上下動が引き金となり、心臓に酸素を送る冠動脈が詰まってしまうのだ。

 ちなみに心筋梗塞を起こしやすい時間帯は午前8〜10時。生理的に血栓傾向が高まる時間帯で、2、3番ホールあたりが魔の刻といえる。


 「プレー中の突然死率が最も高い」とは驚きましたが、やはりプレイヤーの年齢層が高いのが影響しているのでしょう。テニスに比較するとゴルフは、散歩している、というのが最も的確な形容と私には思えますが、結構危ないのです。

 テニスプレイヤーには太鼓腹は少ないのですが、ゴルフをしている人の中には太鼓腹で無い人を探す方が大変です。何にしても命あっての物種ですから、のんびりやるしかないですね。

11月17日(水曜日:晴)


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東京では12月なみの最高気温。寒々しい一日でした。

さてさて、超高齢化社会が目の前です。上野千鶴子先生が、--- 悲惨な“男おひとりさま”と“予備軍”が急増中! 30代からでも早すぎない、「老後の準備」と「覚悟」--- と題してインタビューに答えています。

 何とも気の重い記事ですが、目を背けるわけにはいきません。太陽と死は直視できない、と言ったのは、箴言で有名なラ・ロシュフコーだったと思いますが、老後も同じ現実かもしれません。記事の中から、なるほどと思われる箇所を切り出すと、

 「子どもとの関係」も非常に重要な要素です。女親が1人残った場合には、子どもが世話をする可能性が高いのですが、男親だけが残った場合はそれまでの関係がうまくいっていないことが多く、子どもが父親を施設に送るのを躊躇わないケースも少なくありません。

 日本は“夫不在の母子家庭”といわれることもあるように、父親として家族に関わってこなかった人が多いでしょう。家計を維持するだけでは、家族を維持したとは言えません。家族関係を維持するためには、時間と経験を共有し、“メンテナンス”をしなければいけません。それをしてこなかったツケが、「おひとりさまの不幸」を生むのです。


 男性は、パワーゲームのなかに生きることを自分のアイデンティティと捉え、パワーゲームから降りて、弱者になった自分を想像することもできず、そうなったら「おしまい」だと思っているところがあります。

 しかし、そうなっても人生はおしまいにならない。その後にも長期にわたって生き続けるというのが、「超高齢社会」の現実です。「現役のうちに死ぬ」という“ぽっくり死”を望むのは、否認の一種だといえるでしょう。


 私はこれまでに「女縁」こと「女性の選択縁」の研究をしてきましたが、そのなかでもキーパーソンとなっているのが、「転勤族の妻たち」です。彼女たちは、夫の転勤によって、根を張ろうとしては引っこ抜かれ、という根無し草状態を何年もやってきた人たちです。つまり、人間関係をリセットさせられては、再スタートするということを努力してやってきています。

 そこで感じたのは、『必要は発明の母』ということ。今までは必要がなくてつくらなかった縁を、必要が生じたときにつくりはじめても、遅すぎることはありません。年を追うごとに再適応が難しくなる、というわけではないでしょう。実際に定年になってから人間関係をつくりなおした人はたくさんいます。

 ただ、「必要を感じる」というのは、現状を認識するということですから、現実を否認し、弱者だということを認めずにいては、いつまでも“おひとりさま”状態からは抜け出せません。そのことは、忘れないでいただきたいですね。


 30代〜50代の方たちにとって、とてもよいモデルがあります。それが自分の親、とりわけ父親です。父親の老い方を見ていくといいでしょう。自分が介護要員になる年代ですから、その過程を見ていれば、否応なしに学ぶことになります。


なるほど、明日からの自分の生き方に反省を強いる内容でした。 

11月18日(木曜日:晴)


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今日の雨で富士山は真っ白な帽子を被りました。やはり富士山には雪景色が似合います。

さてさて、Google が Facebook に負けるかもしれない理由、という記事がありました。

 にわかには信じられない内容です。今やグーグルは一大帝国です。グーグル無しの毎日は考えられません。私はウインドウズは使用せず、Ubuntu を利用しますので、個人的にはマイクロソフト無しでも困りませんが、グーグル無しでは生活(正確にはネット生活ですが)が成り立ちません。

 Facebook は、オーストラリアの友人から勧められて加入しましたが、それまで必要性を感じませんでした。しかしネットで活発な活動をされている方には、必需品のようです。

 個人情報をこちらから進んで Facebook 側に知らせる形になりますので、ピンポイントで広告を打つ、という点では会員は、「飛んで火に入る夏の虫」かもしれません。

 日本でも、これから爆発的に広まるかもしれません。オーストラリアの友人に感謝しなければいけません。

11月19日(金曜日:晴)


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美しい夜明けでした。何度見ても夜明けの東の空は美しいものです。そして毎回違う光景なのです。家を出る時間はほぼ一定なのですが、季節によって日の出の時刻が異なりますから、それだけでも変化があるわけです。そして湿度も違う、雲の様子も異なる。本当に千差万別です。

さてさて、精神科医の香山リカさんが、「普通の自分では満足できない“幸せ不感症”になっていませんか?」と題してお話をされています。以下のサイトでご覧になれます。

 読んでみて感じるのは、あまりにも情報化社会になって、様々な人々の生き様が容易に垣間見ることができるようになったことが、かえって裏目に出ているような気がします。つまりは、あまりにも比較し過ぎてしまうのです。理想としたモデルから自分は立ち遅れているダメな人間だ、と思い込んでしまっているのです。

 確かに若いときは私もそうでした。何しろ高校・大学時代と、周囲にいるのは、とても追いつけそうもない秀才ばかり。何でこんなに自分は頭が悪いんだろう、と嘆くことしきりでした。

 しかし還暦を、あと数年先に迎える歳になって思うのは、人間の魅力とは、若い時に思っていた基準とは意外と違うな、ということです。

 宗教学者の山折哲雄がある本の中で、こんなことを述べられていました。「人間の魅力を考える時に欠かせないものが三つある。知性。新しいものにチャレンジする勇気。そして含羞だ」というのです。そして、自分が歳をとるごとに、その比重が知性から含羞に移ってきた、というのです。

 人間の魅力って、不思議なものです。何を笑うかで、その人の人間性が分かる、という言葉がありましたが、どんな人に魅力を感じるかでその人の人間性が分かる、と私は思います。

 幸せも人の魅力も型どおり、などと言うことはありません。

それにしても、精神科医がこれほど持て囃されるご時世というのも、いかがなものでしょうか。精神科医の北山修さんが、大学教授としての最後の講義の中で、自分がこれまであえてマスコミから離れていたのは、自分が関わっているカウンセリングの患者さんに不信感を抱かせたくなかったからだ、という趣旨の話をされていました。自分の主治医がテレビでやたらに喋りまくっているのを見るのは、あまり気持ちの良いものではないでしょう。秘密を漏らされているかもしれない、という不信感を抱くかもしれません。

 さすがは、北山修さんです。自分が患者の立場になったら、こうした医師に診てもらいたいものです。

11月20日(土曜日:晴)


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新聞の記事に、こんなものがありました。「自らいたわり体調改善 自己管理法を広める 増川信浩さん」。

 高校一年の時にナルコレプシーと診断され、その後服用する薬の副作用と戦う毎日。五年前に地元に開所したリハビリ施設に通ううちに仲間もでき、心が開かれていきました。そんな中で出会ったのが、米国の当事者が自己の回復体験を基に開発した自己管理法「WRAP」。それまでは病気は医師が直してくれると期待していたが、WRAP では体調を自己管理して整える。

 現在では薬無しで過ごせるようになって四年になるそうです。現在では、WRAP を広める活動にファシリテーター(参加型講座の進行役)として取り組み始めました。自分をいたわり元気になる方法を参加者で共有する。

 「いろんな人と響き合いたい」と語られています。

本当に様々な病があり、人々はそれと付き合っていかなければなりません。やはり大切なのは仲間がいること。一人では戦いを続けることはできません。増川さんの活動が実を結ぶと良いですね。

11月21日(日曜日:晴)


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週末からベトナム支援隊の会合を天城のいずみ園で行う予定でした。都合で急遽日曜日に集合することとなりましたが、天候にも恵まれ実に爽やかな紅葉を楽しむことができました。

 夜を徹して支援活動のあり方について、皆さんで語り合いました。実に貴重な時間でした。これからの会の指針が定まりました。後は実行あるのみです。

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狩野川の渓流に寄り添って紅葉を楽しみました。


11月22日(月曜日:雨)


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上記の写真は桜の木です。桜も紅葉するんですね。春になると、本当に鮮やかな花の雲を作ってくれるのですが、いまはそれに向けて準備中です。

 あと一週間で師走。本当に時の経つのは早いものです。


11月23日(火曜日:晴れ)勤労感謝の日


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さてさて、「Googleがクーポン共同購入サイトGrouponの買収について交渉を進めていることを複数の消息筋からの話として報じた」というニュースがありました。皆さんは、このグルーポンというサービスをご存知でしょうか? これこそ IT 革命だと思います。サービスを共同購入する人をネットで募るわけです。

 いままでですと、あるサービスを提供する会社が、一定の人数を集めるのは至難の技でした。大企業なら、それも可能でしょうが、零細企業がそんなことをするのは無謀の一言です。ところが、実は零細企業ほど、共同購入をしてもらえると助かるのです。一定の確実な購入者が現れてくれれば、安心してサービスを提供できるはずです。

 さすがはグーグル。新たな分野に参入して規模を拡大し、さらなる利益を目指しています。消費者にとっても、決して悪い話ではありません。多様なサービスが安価に受けられます。まさに、Win-Win の関係です。目が離せません。

11月24日(水曜日:晴れ)


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さてさて、ニューヨーク在住の国際税務専門職 肥和野 佳子さんが、「日本人の海外志向の減少とドメスティックな米国人」と題して記事を投稿されています。

 日本の若者の内向き傾向を嘆く論調が多い中、肥和野さんは「しかし見方を変えれば、それだけ日本が成熟した豊かな国で生活しやすい国になったという証拠でもある」と述べられています。

 そもそも経済的に豊かな国からは海外に出たがる国民は多くは出ないものだ。外国語の習得も熱心ではない。典型的なのは米国と英国だろう。

 米国から海外留学する学生は主に、特定の外国の文化・歴史・芸術系を学び、研究するために留学する。外国語を熱心に学ぼうとするのは一部の学生にすぎない。英語が事実上の国際共通語なので、外国語を学ぶ時間があったら、他のもっと重要なことを学ぶ時間にあてるのが普通だ。

 本国に世界からトップレベルの研究者が集まる大学や研究所があるので、わざわざ海外に出る必要も少ない。



 
 なるほど、確かに12年前にオランダに学会で出かけた際、お話しする機会のあったインド人女性は、自分は家族でドーハに移住したのだが、国内で何の心配もなく生活できる日本人が羨ましい、と述べていました。

 あれからインドもだいぶ変わったはずですが、日本ほど豊かさが行き渡ったとも思えません。

 またこんな指摘もされています。

 例外的に米国で国際感覚に優れた団体がある。それはモルモン教の団体だ。日本でも、モルモン教を布教するミッションで派遣された米国人の若者に出くわしたことのある人はいるだろう。日本で日本語をぺらぺらしゃべる芸能人になっている人もいる。

 米国人で日本語をよどみなく流ちょうに話すのは、たいてい母親が日本人の場合か、モルモン教徒で日本に数年間の在日経験がある人か、ごく一部の語学オタクだ。

 育った環境や宗教的な動機とか、強いなんらかのコミットメントがない限り、外国に深い興味を示す米国人はそんなに多くはない


 日本ほど住みよい国は、そうないでしょう。

 東京の地下鉄の通路やプラットフォームは清潔で夏は冷房がされていて快適だ(ちなみにNYの地下鉄は車両そのものには冷房はあるが、プラットフォームや通路には冷房はないので夏はえらく暑くて汗が噴き出る)。街を走っている車もピカピカしていてきれいだ。そこらじゅうにこれでもかというほどの豊かで便利な商品が売られている。

 日本のデパートの地下食品売り場にはおいしそうなものがなんとたくさん売られていることか。その豊かさを見れば世界中の誰もが驚く。レストランもホテルもどこへ行ってもサービスの質は極めて高い。地方都市でも繁華街の人出はけっこう多いし、成田空港にはいつもたくさん海外旅行に出掛ける日本人がいる。

 どうして不況だと言って下を向く必要があるだろうか、日本はこんなに豊かな国なのだ


 なるほど、日本人は国外から見えれば、ずいぶんと悲観的に見えるようです。

11月25日(木曜日:晴れ)


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写真は我が家の三階から見える富士山の様子です。愛鷹山が衝立てのように全面を被っていますので、富士山は頭の部分が見えるだけです。富士の方へ行けば富士山も全容を楽しむことができます。

 すっかり雪化粧をした富士山。夕方のNHKテレビでは、様々な富士山の写真を映し出してくれますが、本当に千変万化です。まさに霊峰富士です。

11月26日(金曜日:晴れ)


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さてさて、auから待望のスマート・フォンが発売されるというので、ちょっとしたフィーバーになっています。我が家は残念ながらソフト・バンクですので、iPhone ならそのまま移行できるのですが無理のようです。

 iPhone は素晴らしい携帯のようです。それはちょうどパソコンのマッキントッシュのように自分だけの愛すべき器機と感じられるはずです。そこが、アップルの、というか、スティーブ・ジョブスの素晴らしさです。

 しかし、歴史は繰り返すではないですが、いずれ iPhone は少数派に転ずるはずです。Android を搭載したスマート・フォンが急激にシェアを伸ばしているからです。アップルのパソコンが、5% の愛好家に偏愛されるパソコンに転じたように。

 「無料通話の時代はいずれやってくる--KDDI田中専務に一問一答」というインタービューが掲載されています。「 KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は11月26日、同日に満を持して発売されたAndroid搭載スマートフォン「IS03」や、同社の今後のスマートフォンへの取り組みについて語った」とあり、その中で、

● Skypeアプリが搭載されているが、無料通話が経営に与える影響は?

 無料通話によってauの新規顧客になる方や、Skype au内で発生するパケット通信料などから、トータルで見れば増収になると考えている。先行してSkypeを提供している米Verizonの例を見ても同じような結果なっているので日本でもきっとそうなる。

 無料通話の時代はいずれはやってくる。そこで1番最初にやるのがauという意気込みで導入した


 最初にインターネット電話に私が出あった1995 年頃から、いずれはその日が来るに違いない、と確信していました。ようやく私の予想が夢でなくなってきたようです。

11月27日(土曜日:晴れ)


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さてさて、『看護師がフットケアで逮捕、「爪切り事件」を考える』と題する記事が掲載されています。詳しくは、以下のサイトでご覧ください。

 実に恐ろしい事件です。医療に従事するものとして背筋が寒くなる、とはこうした事態のことでしょう。一部を引用すると、

 認知症患者の足の爪を切ってけがをさせたとして、北九州八幡東病院(北九州市)の看護師だった上田里美さんが傷害罪に問われた事件で、福岡高検は今年9月に上告を断念、無罪が確定した。逆転無罪の判決を言い渡した福岡高裁は、容疑を認めたとされる捜査段階の供述調書の信用性を否定した。

 「刑事さんは写真でしか判断してくれず、何を言っても認めてもらえなかった」と、拘置中の102日間を振り返る上田さん。フットケアに関する捜査機関の理解不足、「鬼看護師」などと書き立てたマスコミ…。

 この事件は一体、何だったのか。上田さんと、弁護団の上田國廣・主任弁護士に話を聞いた


 警察が医療への無理解から、先入観を持って捜査に当たれば、全てが犯罪に見えてしまうのです。しかも、さらに警察以上に恐ろしいと思うのはマスコミのあり方です。国民に先入観を巧みに植え付け、無罪が確定した後でも、何ら謝罪、反省の態度を表明しないマスコミ。

 何も知らない市民は、マスコミの報道からしか判断する材料が無く、上田さんをとんでもない鬼畜のような看護師、と思い込んでしまったのです。本当に恐ろしいことです。まさに厚顔無恥とは、今のマスコミの有り様のことでしょう。厚生省の村木 厚子さん事件を見るまでもなく、私の中ではマスコミの信頼度は地に落ちています。

 国際情勢に関しても同様です。善悪史観とも言うべき、あまりに薄っぺらで一方的な報道には呆れ返ります。最近はニュースを見る気がしなくなりました。あまりのレベルの低さに嫌気がさしたからです。スポーツと天気予報以外は見る気がしなくなりました。実に残念なことです。

 国民は、早くそのことに気づいて広い視野から物事を見ないと、結局は戦前の過ちを繰り返すことになります。

11月28日(日曜日:晴れ)


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昨日はテニス部の仲間と忘年テニス大会。午後から2時間半ほど楽しみました。毎日の筋トレが効果をあげているのか、思ったより動けました。何より仲間と楽しく時を過ごせるというのは、本当にありがたいものです。

 そして今日は、昨日に続いて別の友人達とゴルフを楽しみました。昨日は、21,947 歩。今日もカートに乗らず、意地になってコースを歩き続けました。途中脇道に何回か逸れましたので、18,000 歩ほどになりました。

(●^o^●)

 帰ってきてからは、風が強まって来ました。日本海側では吹雪かもしれません。元気で自分の脚で動けることの有難さを痛感します。

11月29日(月曜日:晴れ)


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さてさて、頭痛持ちは結構多いものです。そういう私もずいぶんと泣かされました。筋緊張性頭痛でした。受験勉強を始めた高校時代には、ずいぶんとひどい目にあいました。頭痛、吐き気、そして嘔吐です。仕事についてからも手術の後など、極度の緊張で発作が起きました。

 病院勤務時代、手術を終えて電車で帰宅途中、我慢しきれずに電車のドアからホームと電車の間の隙間に吐いた経験があります。


 興味ある方は、以下のサイトをご覧ください。

 もう 10 年になるでしょうか。ある時思い立ってぶら下がり健康器を買いました。ぶら下がることなど大したことではない、と高を括っていた私が馬鹿でした。最初は、 5 秒ももたないのです。ずり落ちてしまうのです。体重の何と重いこと。そして、腕力の何と貧弱な亊。驚きました。

 半年ほどかけて、少しずつ慣らしていき、やがて 10 秒、 20 秒とぶら下がることができるにつれて、何と肩こりから解放されたのです。そう 30 年ぶりに肩こりにおさらばできたのです。僧帽筋でしょうか、ストレッチされる事で肩甲骨を覆う筋肉の緊張が取れ、筋緊張性頭痛から 30 年ぶりに解放されました。その有難さは苦しんだ者でないと、本当には理解できない、と思います。

 もし同様の苦しさに悩んでいる方がいたら、ぜひ試してください。全ての症例で有効とは断言できませんが、救われる方も多いはずです。ただし、時間がかかります。人によって違いますが、上手にぶら下がることができるまでには、 3 から 6 ヶ月かかるはずです。コツを掴めば、至福の時が待っています。

 最初は、いきなりぶら下がらずに体重の重みでストレッチだけするのが良いかもしれません。試してみてください。

11月30日(火曜日:晴れ)


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いよいよ今日で霜月も終わり。明日からは師走です。


さてさて、中国で麻薬取引に関わったとして、日本人男性に執行猶予のついた死刑判決が出されました。記事は以下のとおりです。

 日本の地裁に当たる中国遼寧省瀋陽市の中級人民法院は2010年11月29日、麻薬密輸の罪に問われた20代の日本人の男に執行猶予2年の付いた死刑判決を言い渡した。日本のマスコミでも同日報じられた。

 猶予付きは異例だが、猶予期間中に犯罪がなければ無期懲役に減刑されるという。男は控訴しないと報じられている。判決によると、男は2月、瀋陽の空港で成田行きの航空機に搭乗しようとして、覚せい剤約1キロを所持しているのが見つかった。



 こうした記事を読むと、中国というのは何と野蛮な国なんだ、と思う方もいるかもしれません。しかし、ここで大切なのは、やはり歴史を知ることです。ご存知アヘン戦争があります。

 Wikipedia によれば、

 当時(注:19世紀前半)のイギリスでは喫茶の風習が上流階級の間で広がり、茶、陶磁器、絹を大量に清から輸入していた。一方、イギリスから清へ輸出されるものは時計や望遠鏡のような富裕層向けの物品はあったものの、大量に輸出可能な製品が存在しなかったうえ[1]、イギリスの大幅な輸入超過[2]であった。

 イギリスはアメリカ独立戦争の戦費調達や産業革命による資本蓄積のため、銀の国外流出を抑制する政策をとった。そのためイギリスは植民地のインドで栽培したアヘンを清に密輸出する事で超過分を相殺し、三角貿易を整えることとなった。



 つまりは、貿易赤字を相殺する、という全く身勝手な理由により中国へのアヘン輸出にイギリスは力を入れたのです。そして、それによる被害を防ごうとした中国の当然の行為に、難癖をつけて戦争を仕掛け香港を手に入れているのです。

 こうした行為は、ベトナムを植民地化したフランスも同様の悪行を行っています。戦争によって台湾を手にした日本が、様々な困難にもかかわらず台湾における麻薬中毒問題を解決した事と、まさに対照的です。

 こうした中国での歴史を頭に置かないと、中国当局の厳しい姿勢の理解ができません。野蛮なのは中国ではなくて、欧米諸国の方なのです。我々は情報操作によって洗脳されていることを忘れてはなりません。