8月16日(月曜日:晴れ)


「「 ダナン市タイホー小学校 奨学金授与並びに学校検診編 」」



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 あいあい眼科クリニックのスタッフたちが寄付してくれたお金で五名の奨学生に奨学金を贈呈しました。スタッフ達に感謝です。

 写真は私が贈呈役を仰せつかった ラ・タン・トアン君です。障害に負けずに頑張ってほしいものです。


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 当日集まってくれたタイホー小学校の生徒のみなさん。一見して豊かな地区の生徒さんであることが分かりました。綺麗な制服を全員身につけていました。以前訪れた田舎の学校では、サンダル履きに薄汚れたティーシャツといったいで立ちの子が殆どでした。


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 驚いたのは代表の女の子が歓迎の歌を歌ってくれたことでした。もちろんベトナム語ですので、一言も理解できませんでしたが、その達者ぶりには再度驚かされました。芸能界を目指しているのかな?


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 枯葉剤被害者協会(VAVA)により選ばれた五名の奨学生のみなさん。明るい未来が待っていることを願わずにはいられませんでした。


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 私の説明に耳を傾ける子ども達。日本では三歳児健診、就学時検診、毎年春の学校検診などが行われることを説明しました。ベトナムでは、そのような事は行われていないようです。

 視力検査に使われるランドルト環の見たことがある、と手を上げた子ども達も数名しました。訪れてみて、まず驚いたのはメガネを掛けている子ども達が、少なくとも八名はいたことです。以前訪れた田舎の学校では、眼鏡装用者は一人もいなかったことを考えると、まるで別の国に来たかのような思いでした。


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 視力検査をする理沙さんとあかねさん。沼津市で行われている三歳児健診に則って行ないました。時間がありませんので簡便法でスクリーニングしました。異常が疑われる子ども達は、別室で精密検査を行ないました。

 お二人が参加してくれなければ、とてもこの学校検診は成功裏に終わらなかったでしょう。若いということは本当に素晴らしいことです。その知識吸収力の大きさには驚きました。


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 日本ですとオートレフラクトメーターで簡単に近眼、乱視などの強さが分かるのですが、とてもベトナムまで運べるような品物ではないので、最近はすっかり使用されなくなったレチノスコープを持参しました。

 正直言えば、日本ではあまり使うことが無くなったので、腕も落ちてしまいました。事前に予行演習してきたのですが、正直迷うことばかり。それでも、何とか無事に役目を終えることができました。


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 今回の旅で通訳をしてくれたザンさんの日本語能力は大したものでした。子ども達とザンさんと三人で話し合いながら適切な眼鏡を探しました。


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 測定した近眼の度数に合わせて日本で寄付していただいたメガネの中から適当な度数を探しました。一〇分ほど屋外で試用してもらい頭が痛くなったりしないか確認の上、差し上げました。一〇名ほど渡すことができました。

 もちろん、その子どもにぴったりとは行きません。近眼ですから、弱めの眼鏡でなるべく適切なものを持参した一五ほどの中から選びました。

 一番強い子どもではマイナス5.0程度の子どももいました。メガネを試用してもらうと、とたんに目が大きく開いたのには驚きました。いかに今まで見難くて目を細めていたかが実感できました。豊かな階層の子ども達でも、こうしたことが、まだまだあるのです。

 学校検診で、否が応でも問題点を指摘される日本の状況と、全くの自己責任のベトナム。結局は子ども達が犠牲にならなければ良いのですが。


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 通訳のザンさんと三人で使用してもらった眼鏡の具合を確認しました。子ども達の学習に少しでもお役に立てれば良いのですが。


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 タイホー小学校の校長先生と。とても感謝されていました。

 それにしてもベトナムの小学校では女性校長の多いこと。私が伺った三校全ての校長先生が女性でした。



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