■20180808-0811(水曜日から土曜日)
旅程
訪問内容 | |
2018年8月08日 | 福岡空港 ⇒ 道の駅 ゆふいん ⇒ 由布岳 ⇒ 別府ロープウェイ 鶴見岳 ⇒別府温泉 |
2018年8月09日 | 別府温泉 ⇒ 原尻の滝 ⇒ 緒方宮迫西石仏(おがたみや ざこ にしせきぶつ) ⇒ 高千穂渓谷 ⇒ 暖心 |
2018年8月10日 | 暖心(のごころ)⇒ 阿蘇山 ⇒ 菊池渓谷 ⇒ 平戸 |
2018年8月11日 | 平戸 ⇒ カトリック平戸ザビエル記念教会 ⇒ 平戸城 ⇒ 西海橋公園 ⇒ 福岡空港 ⇒ 富士山静岡空港 |
■Day 1 道の駅 ゆふいん ⇒ 由布岳 ⇒ 別府ロープウェイ 鶴見岳 ⇒別府温泉
●由布岳
●鶴見岳
●別府温泉
■Day 2
●原尻の滝 ⇒ 緒方宮迫西石仏(おがたみや ざこ にしせきぶつ)
●高千穂渓谷: 高千穂神社 ⇒ 暖心
●民宿 暖心(のごころ)
■Day 3 暖心(のごころ)⇒ 阿蘇山 ⇒ 菊池渓谷 ⇒ 平戸
●阿蘇山
●菊池渓谷
●平戸
■こうして夏休みも終わりました。始まってしまえば、あっという間です。出かける前には台風12号が日本に近づいている、ということで、飛行機が飛ばないのではないか、と心配しました。台風は東に進路を取る予想のために、九州に出かける私たちには影響は無さそうだ、ということは分かっていたのですが、台風だけは分かりません。
私達が九州へ行っている間、東京は雨の天気で大変だったようです。大きな被害が出なかったのが何よりでした。
九州旅行は昨年も出掛けましたので、要領はわかっているつもりでしたが、高千穂から菊池渓谷を経て、平戸に行く行程は結構大変でした。300キロ以上を走らなければならなかったからです。通常車に乗り慣れていない私には、北海道のように道幅も広く行き交う車の数も少ない行程ならストレスも無いのですが、今回のこの道は、山道でもあり、すれ違いも大変でした。
ということで、いささか疲れてしまいました。それでもようやくたどり着いた平戸は、行く価値のある場所でした。鎌倉時代から650年以上松浦氏(まつらし)に統治されていた、という平戸は、ちょうど沖縄のようにアジア各地と貿易をすることで繁栄を享受していたのです。
今でも、その地理的な優位性は褪せていないはずなのですが、そうはなっていないようです。時代が変わった、と言ってしまえば、それまでですが、この先地域の事を真に憂慮するならば、東京のご機嫌を伺っているだけでは没落していくことは必定です。それは沖縄にも当てはまるのではないか、と私には思えます。
亡くなられた翁長雄志知事も最後には、同様の事を語られていたようです。結局日本に組み込まれて良いことは無かった、というと大げさかもしれませんが、歴史を虚心坦懐に眺めれば、結局そう結論せざるを得ないように私には思えます。また沖縄の人々には、それだけの才覚があったのです。
もう一度、自分たちの手で繁栄を取り戻してもらいたいものです。
■訪れた場所の中では、菊池渓谷も素晴らしいところでした。奥入瀬渓谷もTakuと三人で以前出かけたのですが、何しろ人出が多くて、ゆっくりと楽しむことができませんでした。今回は、幸いにも大混雑の前に訪問できたようです。渓谷の入り口から一歩入ると、空気がガラッと変わるのが肌でわかりました。違う世界に分け入る感じでした。
猛暑の中でしたが、地底探検に出かけるような気分でした。結局2キロあまりを歩きましたが、疲れを感じること無く、二人でのんびりと時を過ごしました。
■平戸は初めての訪問でした。高千穂渓谷から阿蘇を巡ってから菊池渓谷へ向かいました。そこからは植木インターから九州自動車道に入り、鳥栖ジャンクションを経て、長崎自動車道に入ります。武雄JCTから長崎方面でなく佐世保、佐々町を経て平戸に到着です。高千穂からは315キロの道のりです。よく走りました。
平戸は平戸島にあります。平戸大橋を渡って平戸に入りますが、島だとは知りませんでした。松浦鉄道が走っていました。一両編成の可愛い電車です。駅は鉄道の駅というよりバス停という感じでした。204号線に入ってからでしょうか、結構道路が混雑しているのに驚きました。
平戸市に入ってからもホテルまでは、それなりにかかりました。途中教会が所々にあり、世界遺産の街であることが分かりました。道が結構混雑しているのです。これには驚きました。ようやくホテルに到着しました。
ホテルは年代物で、いまいち手入れが行き届いていないな、と感じるところも多々ありました。バブルの時代に建てられたのかもしれません。旅行をしてみると感じるのは、建築物の維持管理の大変さです。繁忙期というのは限られているでしょうし、いつまでもお客さんが来てくれる保証はありません。観光業というのは博打に近い面があります。
食事は楽しめました。さすがに海の幸は食べごたえがありました。昨日は高千穂で山の幸を堪能しましたから、こちらは趣が違って良かったのです。二人で飲むビールも最高でした。長いドライブの後で飲むビールは最高です。何しろ暑いのですから。こんなに暑い夏も、そうあるものではありません。歴史的な暑さです。
朝食と夕食でがっちり食べて、昼食はほとんど取らない、という旅先モードのおかげか、あれだけ宿での食事を取りながらも体重は増えることがありませんでした。なるほど食事は一日二食でも良いのかもしれません。
さて翌日は平戸を観光しました。まずはフランシスコ・ザビエル教会です。宿から車で5分ほどでしたが、少しわかりにくい場所でした。信者の方がボランティアで清掃活動をされていました。実に立派な教会でした。サビエルはバスクの人です。イエズス会から日本に派遣されました。ヨーロッパから見ると日本は、極東です。つまりは東の果てです。まるで地の果てに行くような思いだったはずです。
このあたりは、
街道をゆく〈22〉南蛮のみち (I) (II) (朝日文庫) 文庫 – 1988/10/1 司馬 遼太郎 (著)
が、お薦めです。興趣が尽きない、というのは、こういう本のことでしょうか。フランスとスペインを隔てるのがピレネー山脈。そこに暮らすのがバスクの人々です。バスクの人々はフランス人でもスペイン人でもないのです。そのためにかつてはフランコ総統に迫害されたこともあったのです。
そんな遥か彼方から日本にやってきた宣教師の人々の思いとは、いったいどのようなものだったのか。想像もできません。