■20240310(日曜日:晴れ)

会場の小田原アリーナから見る富士山です。

■今年始めて、小田原尊徳マラソンに参加しました。ハーフの部です。小田原ですと、前回の横浜の大会と異なり、当日の朝出掛けても、スタートに間に合います。

会場の小田原アリーナへは、小田原で東海道線から小田急線に乗り換えて、富水駅で下車、歩いて13分と記載されています。駅から送迎バスがあると、走った後、疲労困憊の状態で駅までの道のりを考える必要が無いので、本当はそれが一番楽なのですが、贅沢は言えません。

小田原駅からは、足柄駅、螢田駅、そして富水駅ですので、10分ほどです。会場の小田原アリーナへは、螢田駅からも富水駅からも同程度の距離のようで、帰りの電車では螢田駅からも、相当数のランナーが乗車していました。

小田急線「富水駅」です。


富水駅からは、ランナーらしき人々が会場に向かって歩き始めていましたので、路に迷うことはありませんでした。ただし、車での来場や駅が分散していたためか、他の大会でのように駅からランナーが数珠つなぎというほどではなく、やや寂しい人手でした。

それでも会場に着くと、多くのランナーや家族が会場内に入っていきます。私も会場内に入り、まずは前もって郵送してあった、手荷物預かり用のビニール袋にリュックサック、ベンチコートなど着替えを入れて、預けました。

身軽になった後に外へ出て、会場周囲で準備運動です。

開会式では、ゲストランナーの北京オリンピック出場
竹澤健介選手が挨拶されていました。

■さて準備運動も終わり会場に戻りましたが、参加賞を受け取るのを忘れていました。シューズバックです。もう一度、手荷物を受け取り引換券を出して、受取場所まで行きました。無事に受け取り、再度預けて会場内の暖かい場所で時を待ちました

会場の小田原アリーナです。


9時すぎにはスタート場所に向かい、所定の位置で号砲を待ちました。時間通り9時20分スタートです。コースは酒匂川沿いの土手を、周回する設定です。途中2度、橋を渡り川を横断往復します。1周10キロです。そのコースを2周します。

アップダウンはほとんど無いのですが、一旦川岸まで土手を降りて再度登ることになりますので、たったそれだけの上り下りでも疲れてくると辛く感じます。

前回の大会以降、正しい走り方について、ユーチューブで様々なレッスンを見ました。どれも正しいのでしょうが、実践するには鍛錬が足りません。結局今回は、とにかく股関節をスムーズに動かすことだけを心がけました。それは、正解だったようです。

地面の蹴り方とか、正しい着地法など、山ほど足りないことはあるのですが、一つだけで手一杯です。

今回のコースです。散歩するには最高ですが、
いざ走るとなると話は別です。

■景色は最高です。青空に映える山々。澄んだ空気。川の流れ。でも、そんな素晴らしい景色を楽しむゆとりは、最初だけでした。記録を見てみると、最初の10キロは、1時間3分弱で通過しています。1キロ6分15秒程度です。

2周目に入って、段々と苦しくなってきました。ここからは2回のトイレ休憩、そして最後の5キロでは、1キロ毎に膝の屈伸運動を繰り返しました。大腿四頭筋の張りが、屈伸運動でだいぶ軽減されます。

膝の痛みや違和感は、幸い最後まで出ることがなく、これは筋トレの成果かもしれません。

■今までにない体の変化が、いくつかありました。一つは、寒気です。15キロ手前でしたか、きちんと走っているのにも関わらず寒気を感じ、低体温になるのかと、少し恐怖感を覚えました。風も出てきましたが、いつもなら走り続けている限り、寒気を感じることは、これまでありませんでした。

さて困りました。フリースは身に付けていません。預けてしまいました。出発時には軍手をしていたのですが、途中からは外していました。そこで、少しでも身体を温めようと、軍手を再度着用しました。

これが正解でした。軍手ぐらいで暖かくなるはずがないと決めつけていたのですが、軍手のお陰で寒気は消失しました。それだけ手というのは熱を発散しているのです。精密な動作のために多量の血流が必要なのです。

2番目は、めまいでした。3回目の橋の上の走行中、地面が揺れ始めました。驚きました。下を向いて走ってはいけない、前方を見ながら前傾姿勢を保つのだ、と口を酸っぱくしてレッスンされているのですが、苦しくなると、どうしても足元を見てしまいます。

どうしたら良いのか慌てたのですが、とりあえず足元から視線をなるべく遠方に移しました。幸い、これだけで視界の揺れは無くなりました。ホッとしました。

最後の5キロは格好をつけずに、1キロ走る事に膝の屈伸を、10回繰り返しました。これで、だいぶ楽になりました。特に膝が痛かったわけではないのですが、大腿四頭筋の張りが、かなり楽になり、走り続けることができました。

最後の1キロは、やはり長く感じました。ゴールする前に2人のランナーに抜かれましたが、致し方ありません。ゴールして、本当にホッとしました。マラソンのゼッケン、英語では「marathon bib 」というとは知りませんでした。そのbibに貼り付けてあった計測チップを、ボランティアの方が外してくれました。印刷した完走証をもらい、飲料水をもらって体育館に向かいました。

荷物預かり所に向かうと、係の方が私の荷物をこちらに持ってきてくれました。bibを見せもしないのに、渡されてびっくりしました。体育館の隅でTシャツを脱いで体を拭きました。体育館内にはシャワーやサウナもあるのですが、一刻も早く電車に乗って帰りたいので、記念写真を撮るパネルの前に並びました。

大会役員の方が、皆さんのスマホで撮影をしてくれていました。私の番になり撮影を終えると、役員の方が自分自身のスマホでも撮影をしてもよいかと尋ねてきました。大会SNSに、その写真を掲載したいというのです。たいへん驚きました。こんな高齢者でも完走できる優しい大会なのだ、とアッピールされるのでしょうか。

■広場には、たくさんの出店が並んでいました。時間があれば、ゆっくりと見て回りたいのですが、一刻も早く帰らなければなりません。富水駅に向かって歩き始めました。

途中の交差点前で、どちらに曲がるのか分からなかったので、歩いていた方に尋ねました。私も駅に向かいますと言われましたので、話しながら一緒に駅まで歩きました。

初老のいかにもアスリートといった体型の方で、同じくハーフを走っての帰り道でした。東京から来られたそうで、学生時代はアメリカンフットボール部とのこと。なるほどと納得。ランニングバックだったそうです。様々な大会に参加されていて、そんな話を聞いていての楽しいひと時でした。

せっかくなので「二宮尊徳記念館」を見学していくというのです。私よりも、かなり教養の高そうな方でした。

(●^o^●)

駅の見えたところで別れを告げて、ようやく富水駅に到着です。改札を通り、小田原駅方面のプラットフォームで電車を待ちました。15分ほど待って電車に乗り込み、小田原駅に到着して一安心です。ネットで時刻表を確認しましたが、なぜか駅の時刻表と少し違うのです。

プラットフォームで20分ほど待って、熱海駅行に乗りました。海がとても綺麗でした。座席に座って、のんびりと車窓を眺めながら、旅を楽しみました。熱海駅に着くと、すぐに沼津駅行が発車すると案内しています。これも、事前のネット検索と異なっています。とりあえず先に進んでおこうと、その電車に乗って沼津駅に到着。2分後には静岡方面への電車が出発するという、なんとも運の良い時間帯でした。

片浜駅で迎えに来てくれたSunと一緒に、松濤館に向かいました。一刻も早く、ゆっくりと温泉に浸りたい一心でした。

こうして、初めての参加だった「小田原尊徳マラソン」も無事に終えることができて、心から安堵しました。さて次回が最大の難関です。トレーニングが待っています。