■ 2021 年 01 月 14 日(木曜日) 当日の講話内容(YouTube)

80名の全生徒さんが体育館に集まってくれました。

■今日は2019年に続いて沼津市立大平中学校で講話をしました。2008年から続けているベトナム枯葉剤被害者支援の旅の報告です。以前から個人的に「母は枯葉剤を浴びた」を愛読されていた佐藤正和校長先生が、私達支援隊の活動に興味を持ってくださり声をかけてくださったのです。

前回は79名の全生徒さんが体育館に集まってくれましたが、今回も前回参加できなかった一年生も含めて80名の生徒さんが熱心に私の話に耳を傾けてくれました。

前年度環境福祉委員長、そして副委員長だった生徒さんが、私の話を聞き、なにか具体的な活動を始めようと考え、全生徒に声をかけて募金活動をしてくれたのです。お二人の思いは、今回講話開始前にビデオメッセージとして在校生に披露されました。以下のWebsiteから、お読みいただけます。

前年度環境福祉委員長さんからのお便り

他者を思いやる心を大切に、そして具体的に一歩前に踏み出そう、という目標を掲げている学校の方針に生徒さんたちが突き動かされたようです。思いを引き継いでくれた現委員長さんから、集めて下った募金を皆さんの前で贈呈していただきました。

今年の環境福祉委員長から寄付をいただきました。

生徒さんたちが、こうして私の話に反応してくださるのは、学校のホームページに掲載されている以下のページを見ると理解できます。校長先生を始め、先生方がこうした心のあり方を大切に思われている証と私には思えました。

●校長室発・大平LOVE 

4 月 12 日(日) 卒業生に贈る“この1冊” 11

掲載されている日野原重明著「いのちの授業」の一部です。

人のために自分を捧げる喜びを知っている人を、
プロと言います。

なんと言っても、
人が人に与える最高のものは、心である。

他者のための「思い」と
「行動」に費やした時間、
人とともにどれだけ時間を分けあったかによって、
真の人間としての証がなされる。

自分が中学生だった頃を思い出すと、これほどの行動力は想像もできません。自分自身は、なんとボーとして生活していたのかと、その違いに驚くばかりです。大平中学校の生徒さんは、大したものです。

■さて前回のプレゼンテーションでは、PreziファイルをChromebookのメモリー上に展開した状態で学校へ持参し講話をしました。学校では外部からのパソコンは、安全性の問題からインターネットに接続できないからです。今回は手法を変えました。コロナ禍でオンライン会議が主流となり、各種講演会も講演ファイルを送付してもらい、ネット上で行うことが当たり前になってきたからです。

私もトライしてみました。Zoomで一人ミーティングを立ち上げ、Preziによるプレゼンを画面を共有した上でリコード(録画)機能を利用するのです。38分40秒ほどのビデオが容量80Mb弱で出来上がります。ビデオは、一般的な mp4 形式ですので、どのパソコンでも再生可能です。

コツがありますので綺麗なファイルを作成するには、何度か試してみないと駄目でした。手順が大切です。どの時点で記録、リコードを開始するかなどは最初は分からずに、何度もやり直す羽目になりました。

前回は念ためにウインドウズとChromebookの2台の異なるパソコンを持参しましたが、今回は安心してSDカードにファイルを入れたウインドウパソコンを持参しました。ところが、抜けていたのです。持参したChuweiのAerobookパソコンは、外部出力がMiniHDMI形式だったのです。ところが学校の接続ケーブルは、Full HDMI 形式でしたので、接続ができないことが判明し慌てました。

担当の先生が機転を利かせてくださり、ファイルをUSBメモリー上にコピーし、学校のウインドウズパソコンで再生することに気付いてくれたのです。おかげで助かりました。ただし問題がありました。学校のウインドウズパソコンでは、Bluetoothが使用できず、ワイヤレスイヤホンが接続できないのです。となると、再生される講演原稿をイヤフォンに飛ばして、原稿を再生、確認しつつ講演する、という形式がとれません。音量を消してビデオに合わせて原稿を読んでもよいのですが、プロジェクターから音声も再生できるので、それを流しながら、必要な箇所で一旦停止して追加する、という形を取ることにしました。ただ後から反省すると、体育館は広いので、プロジェクターのスピーカーでは充分な音量が確保できなかったようです。自分でマイクを使って話したほうが全員がよく聞き取れたようです。

講話をしている様子です。それにしても体育館は底冷えします。

前回の講話に際しては、みなさんから感想文を頂戴しました。感想文を拝見すると、まっすぐに講話の内容に向き合ってくれたことがよく分かります。

1975年に終戦したベトナム戦争ですので、中学生のみなさんが、その様子を知らないのは当然のことです。そして戦争はいつも同じ様相を呈します。犠牲になるのは弱いものたちであり、強いものは逃げ延びる、ということです。いやむしろ、ずるい者たちが肥え太る、と言っても良いでしょう。戦争は儲かるのです。大不況の後に、戦争が引き続いたのは、誰もが知っていることです。

再選を逃したアメリカのトランプ大統領は、アイゼンハワー大統領以来の任期中に戦争を始めなかった大統領だ、という指摘は実はとても大切です。コロナ禍で恐慌が襲いかかりそうになっています。バブルが弾ける、と噂されています。大恐慌を覆す起死回生の方法が、戦争でないことを祈るばかりです。