■20230603-0605(土曜日ー月曜日)
■20230603(土曜日:雨)
昨日は終日、激しい雨でした。丘珠空港行き富士山静岡空港発便も、朝の便は無事飛び立ったものの、昨日の夕方の便は欠航でした。無事に今朝の丘珠便が飛び立つことができるかどうか、昨夜はハラハラしながら雨音を聞き続けました。
台風の影響による前日からの大雨で、交通機関は昨夜から軒並み不通となっていました。それでも何とかなるだろうと、高を括っていました。
いつものことながら、綱渡りの人生です。地元の川は、昨夜からすでに氾濫寸前で、2年前の7月3日の洪水を思い出しました。家の近くのGEOの店の前を今朝見てみると、道路が冠水しています。そして係員が駆けつけて通行止めにしていました。
■今朝は7時に家を出て、予定では9時半の富士山静岡空港発FDA便で丘珠空港に飛ぶはずでした。ところが東名高速道路の愛鷹スマートICに行ってみて、東名高速道路が通行止めになっていることに、初めて気付きました。入り口で、そのままUターンするように指示がありました。
それでは、新東名高速道路で行こうと、駿河湾沼津スマートICに向かおうとしたのですが、こちらも通行止め。となると、富士山静岡空港へは一号線バイパスを、ぶっ飛ばすしかありませんが、そこへ出るまでの道路が冠水して、アチラコチラで通行止めなのです。南北の道路が、冠水のために通行できません。
富士山静岡空港からの今日の札幌便は、11時45分が最終です。電車で行くことも考えましたが、東海道線も東海道新幹線も8時現在、不通の状態。諦めるしかありません。仕方ありません。いったん家に戻りました。
こうなってしまうと、今回のマラソン参加は、もう諦めようと思ったのですが、まだ最後の手段が残っていることに気付きました。もし午後から東海道線、そして東海道新幹線が通常運行を再開すれば、羽田空港まで行って、夜21時過ぎまで運行している羽田からの新千歳便に乗ることです。
とにかく、今日中に千歳に着くことができれば、明日の大会参加は可能です。午後から鉄道が運転再開して航空便が取れれば、可能性があります。いまは、じっと待つしかありません。
■さて午後から、新幹線が部分的に運行再開することが分かりました。調べてみると、15時50分の羽田発新千歳行 JAL 521 便が取れることが分かりました。新幹線に乗るとすると、通常なら三島駅ですが、東海道線は、まだ不通です。車で駅に行き、そのまま車を留め置いて新幹線に乗るとなると、むしろ新富士駅のほうが便利です。
しかし調べてみると、新富士駅からこだま号が出るのは早くても、15時30分過ぎなのです。致し方ありません。三島駅まで車で行くことにしました。三島駅発12時30分のこだま号に乗るためです。家を出て車の中で二人で話しながら、考えを変えました。三島駅は同じような考えの人々で大混雑だろうから、車は沼津駅に置いて、三島駅に向かうことにしたのです。
沼津駅に行ってみるとタクシーは出払っています。ちょうど三島駅行バスが12時に出発予定でした。さっそく乗り込んで三島駅に向かいました。こうして、三島駅南口に到着したものの、現場は切符を求める人々で長蛇の列、大混雑です。Sunが北口のほうが販売機が多数あるので、そちらへ行こうと言い出し、駅員さんに事情を話すと無料の通行券を特別配布してくれました。こうした瞬発力は、さすがのSunです。
そして北口に到着したのですが、こちらも切符を求めての長蛇の列だったのです。ところが、クレジットカードでの自動販売機だけは、すぐにでも買い求めることができそうなことに気付きました。そして品川駅までの切符を手に入れることができたのです。
品川駅からは京浜急行線で羽田空港へ行き、出発が遅れに遅れた JAL 521 便、エアバスA308に搭乗できました。飛行機は満席でした。
こうして、いったんは諦めかけた2023千歳マラソン参加が、可能になったのです。
千歳の宿に到着したのは、18時30分少し前でした。さっそくチェックインを済ませて、ホッとするまもなく一階の居酒屋さんに向かいました。まずは無事の到着を祝して乾杯です。長い道のりでした。執念でした。
ザンギと鶏の唐揚げと、どう違うのか知らなかったのですが、
北海道では鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と呼ぶ。
「ザンギ」は一般的な鶏の唐揚と比べ味付けが濃いのが特徴。 揚げる前に鶏肉を醤油ベースの甘辛いタレに漬けこんでつくられる。
骨付き「ザンギ」と骨なし「ザンギ」の2種類あるが、道内では骨なし「ザンギ」を取り扱う店舗の方が多い。
との解説を読むと、なるほどと納得です。明日は走りますので、あまりお腹に残るのは禁物です。ほどほどで止めました。
■20230604(日曜日:曇り時々雨)第43回千歳JAL国際マラソン
いよいよ開催当日です。千歳駅前発のシャトルバスに乗るために、ホテルを出たのは7時15分でした。駅前の表示棟によると、気温は10度。小雨模様で、肌寒いほどでした。
バスで15分ほど乗ると青葉公園です。相変わらず、小雨模様です。まずは受付に行って参加賞のタオルをもらいました。今年は昨年より参加者が増加しました。昨年は3年ぶりの開催で、以前に比較すると少人数でしたが、少しずつ戻っています。ただ、開催種目がコロナ禍以前のように他種目でなく、子どもたちの出場もありません。フルマラソンと変則的なハーフマラソンだけです。
スタート地点も、会場からかなり離れていますので、15分前には移動しなければなりません。まずは陸上競技場へ移動して、準備運動です。
コロナ禍以前は、受付会場からスタート地点までは、それほど離れていなかったので、準備も楽だったのですが、昨年から15分ほど掛かるようになりました。
ぼんやりしていると、スタート時間に遅れ失格する危険もあります。ハーフもフルも、年齢や完走予想時間などによって、5組に分かれてスタート。私は、ちょうど真ん中のCブロックでした。9時ちょうどのスタートです。
9時にスタート。最初の2キロは、片側を通行止めにした道央自動車道を下ります。昨年からコースが変わりました。そして、そこから青葉公園内に戻って、延々と続く上り坂を走ります。木立の中を走るので、オゾン一杯の最高の環境なのですが、前日からの雨のため足元はぬかるみで、水溜りを避けながらのランニングは気を使いました。
心配していたよりは、しっかりと走ることができ、いつもの10キロ地点で、トイレに寄りました。身体も軽くなり、辛いながらも順調に走り続けることができました。
ところが残り4キロに近づき、右膝に違和感を覚え始め不安になりました。いつものランナーズ膝です。どうしようか迷いながら走り続けていたのですが、残り4キロの地点で、ちょうど道路を横断するための信号待ちに遭遇。これ幸いと膝の屈伸運動を繰り返しました。これが、とりあえず一番の治療法だと経験的に知っていたのです。
おかげで痛みが消えました。不思議なほどです。あとは、ひたすらゴールを目指して走るだけです。青葉公園内の千歳川沿いの、水と緑の環境を走るのは、何度経験しても心洗われる体験です。
苦しいながらも、コースは何度も走って分かっているので、走り続けることができました。
走り終わってからは、完走記念のTシャツをもらって、体を拭いてシャトルバスに乗るべく移動を開始しました。
千歳駅に着くと、まずは昼ごはんのサンドイッチを買いました。夕食に備えて、ごく軽めです。電車に乗って新千歳空港駅でレンタカーを借りて、再出発です。目指すは白老町の宿、虎杖浜(こじょうはま)海岸べりにある「海の別邸 ふる川」です。
最近は、千歳に来る度に利用しています。
いつものごとく、部屋に案内されて説明を受け、一服してから露天風呂に向かいました。いつ見ても、最高の見晴らしです。
夕食は17時30からとしました。
■こうして、風前の灯だった2023千歳JAL国際マラソン参加も、無事に終えることができました。いつものごとく、綱渡りの人生です。お天気の神様に感謝です。
一ヶ月前に始めた筋トレの効果は、まだ実感できません。それより何より、走り込み不足が大きな不安でした。最後まで完走できるのか、とにかくスタートするしかありませんでした。
結果としては、膝の違和感に襲われ、どうなることかと一時は慌てましたが、なんとか切り抜けることができ、心からホッとしました。ボランティアの皆さんのテキパキとした働きぶりや、地元の皆さんの声援も大きな力となりました。
とにかく、気持ちよく大会を楽しむことができたことに、感謝するばかりです。来年からは、以前のように家族参加も復活して、子どもたちの元気な顔を見ることができることを願って、会場をあとにしました。
トレーニングを積んで、来年は少しだけでもコースを楽しむことができるランニングをしたい、と心から思いました。
水平線から月が姿を現わしたのです。
虎杖浜の満月は幻想的でした。
頑張って完走したランナーへの、自然からのご褒美でした。