■20231008-1009(日曜日ー月曜日)

出雲市役所前の通りです。この道を選手たちが駆け抜けます。

■ひょんなことから、出雲駅伝観戦・応援の旅に出かけることとになりました。富士山静岡空港からの出雲便が、この10月で一旦廃止になることが分かり、これまで2度出掛けていた私達にとっては、寂しい思いが一杯でした。それなら、最後に出雲駅伝を観戦に行くことにしようとなり、Sunがいろいろ調べて手配してくれました。

日曜日に出かけて月曜日に駅伝を観戦、そのあと、とんぼ返り、という日程です。天候は、あまり思わしい予想ではありませんでした。日曜日朝、6時半に家を出ましたが、途中雨が降り始めました。

富士山静岡空港に到着した頃には、雨も止んでいました。8時半発のFDA便で出雲縁結び空港に到着。曇り空ながら雨は降っていません。静岡からの便で最も近い空港が、出雲縁結び空港です。1時間10分です。あっという間です。

■到着時は曇り空。さっそくレンタカー店の送迎車で店まで行き、頼んであったアクアに乗車して、日御碕灯台へ出発です。順調に向かっていたのですが、出雲大社へ向かう431号線が大渋滞でした。駅伝の中継所となる島根ワイナリーの手前4キロほどから、完全にノロノロ運転。出雲大社の駐車場に東西から入ろうとする車で、完全に身動きが取れない状態になっています。

カーナビに載っている脇道に一旦入ったのですが、とても通行できるような道ではないことが分かり、また元の431号に合流しました。通常なら50分ほどの距離ですが、灯台に到着したのは2時間後でした。

前回訪れた時は日本晴れでしたので、海と空の美しさは格別でしたが、今回は残念ながら、そうはなりませんでした。それでも、雨にならなかっただけ幸運と思い、宿に向かいました。

今夜の宿は、「天然温泉 だんだんの湯 御宿 野乃 松江」です。灯台からは1時間強です。宍道湖を左に見ながら、順調に進みました。15時前に到着。駐車場に車を入れて、一段落してから松江城に向かいました。

■松江は落ち着きのある、気品溢れる立派な城下町です。松江は和菓子の名産地でもあります。三大名産地は、京都、金沢、そして松江と聞いて最初は驚きました。茶道が盛んな地ばかりなのです。文化都市なのです。

前回は松江城のお堀遊覧船に乗りました。大人 1,600 円。十分楽しめます。前回は、小泉八雲記念館も訪れました。ラフカディオ・ハーンが愛した街でした。

今回は時間的に余裕がありませんでしたので、散策だけで終えて、夕食に向かいました。17時半からとスタートが早かったおかげで、ゆっくりと食事を楽しむことができました。

私達の会話を聞きつけて、駅伝の観戦に来られたのですか、とスタッフの女性が尋ねてくれました。話してみると、大学生の彼女も陸上部で、明日の大会にはボランティアとして参加するとのこと。彼女の専門は、400メートルハードルということで、とても大変そうな種目です。

会話が弾んで、楽しいひと時でした。

■20231009(月曜日:スポーツの日)

さて、今日は出雲駅伝の日です。時間のやりくりが難しい一日でした。出雲大社前をスタートするのが、13時5分。そして、帰りの便は14時40分発。どう考えても、ゆっくり観戦する時間はありません。

レンタカーを返却してから観戦するか、どこかへ駐車しておいて観戦するか。箱根駅伝ですと駐車は難しそうですが、こちらならまだ余裕はありそうです。散々迷った末に出した結論は、第一中継所の近くのスーパーに駐車してから、中継所まで歩いて行き、観戦が終わったら、すぐさま車に飛び乗って空港へ向かうというプランでした。

前日タクシーを予約しようとしたのですが、一台も空いていませんと、あっさり断られました。そうなると、レンタカーで空港へ帰るしかありません。出雲市駅からの空港行のバスは、交通規制がかかる寸前に駅を出てしまいますので、次のバスでは帰りの便には間に合いません。またもや綱渡りの人生です。

イオンモール出雲に車を止めて、出雲市駅に向かいました。出雲市は静かな佇まいの気品ある街です。まずは出雲大社前駅まで電車に乗りました。途中、乗り換えて30分ほどで到着です。

出雲大社までは駅から5分ほどでしょうか。10時半前には駅に到着しました。沿道には人が集まり始めています。出雲大社でお参りして、各校の応援団の練習風景なども見ることができました。

再度、電車に乗って出雲市駅に戻り、今度は出雲市役所まで歩きました。どこで観戦するかの最終決定です。中継所はJA出雲でした。そこでの観戦も可能でしたが、駐車場に戻る都合もあって、観戦場所は少し離れた交差点としました。

スタート地点の大社鳥居前から8キロですが、キロ3分として中継所にやってくるのは、13時30分頃。今か今かと待ち構えていました。やがて先導車が見えて、選手たちもぞくそくと到着です。

これで全員が襷を繋いだかと思われ、警察官が歩道の規制を解除した少し後に、もう一人のランナーが中継所から走り出してきて慌てました。一校だけ棄権したランナーがいたのです。

さて全員が中継を終えたのを確認し、駐車場に戻り、大急ぎで出雲空港へ向けて出発です。選手たちは東へ向かって走っています。つまりは空港へ向かう幹線道路は規制されています。

北側の迂回路をかなりの距離走れば、規制区間を迂回できるはずだと考えましたが、どれだけ走ればそうなるのかは分かりませんでした。実際には、このあたりで大丈夫だろうと、幹線道路に戻ろうと交差点を曲がったのですが、まだ足りませんでした。

東に向かって右折できず、また逆戻り。またしても、北側の迂回路に戻り、今度は正式な迂回路の標識が出てくるまで、走り続けました。標識が出てきてホッとしました。

こうして、空港近くのレンタカー店までたどり着き、会計を終えて大至急空港まで送迎してもらいました。30分前には無事に到着できて、事なきを得ました。

選手たちは、いつものことながら、あっという間に走り去ります。文字通り飛ぶように走っています。写真で見ると、一瞬両足が宙に舞っています。

3大駅伝と言われる、出雲、熱田神宮、そして箱根駅伝は、どれも人気があります。今回は出雲大学選抜駅伝を観戦しましたが、箱根とは違う楽しさもありました。

箱根駅伝では、小涌園脇で2度観戦しましたが、行きと帰りでは上り下りが反対になりますから、その走るスピードの違いは想像以上です。観ている方は面白いかもしれませんが、選手の負担を考えると、決して駅伝にふさわしいコースとは思えません。

箱根駅伝を走りたくて陸上部に入る選手もいるでしょうから、功績も絶大なのでしょうが、手放しで喜ぶわけにはいきません。選手を使い捨てにしているのではないか、という危惧です。

来年100回の記念大会ですから、テレビ放映が始まる前からスタートしています。当初は、テレビのための駅伝ではなかったのですが、いまやテレビのための存在になっています。