■20240608-0611(土曜日ー火曜日)2024丘のまちびえい・ヘルシーマラソン
■土曜日は仕事を終えて原駅まで送ってもらい、東海道新幹線、京浜急行線を乗り継いで、羽田空港に到着しました。16時発の便ですので、空港で早めの夕食を摂ることにしました。
丸亀製麺のトマトカレーうどんです。初めて食べましたが、美味しかったです。お店を見つけるのに手間取りましたが、ターミナルビルを間違えていたのです。第2ターミナルビルへバスで行き、無事に店を発見。食事を終えて、搭乗手続きもスムーズでした。
2 時間ほどで旭川空港に到着し、旭川駅行きのバスに乗って1時間弱で到着。明日の電車の時刻などを確認し、ホテルへ向かいました。予約してあったホテルWBFグランデ旭川にチェックインしたのは、20時を過ぎていました。夕食は、おにぎり1つで済ませました。
ホテルご自慢の「みなぴりかの湯」に入り、疲れを癒やしました。いつもの通り22時には就寝し、翌朝に備えました。
■今年始めて、この大会に参加しました。以前宿泊した富良野のペンションのマスターが、勧めてくれたのです。初めて参加するのは、なかなかに敷居が高いのです。要領が分からない事だらけだからです。どこに宿泊して、会場はどこに集まって、どこからスタートするのか、見当がつきません。
もちろん大会案内は、きちんと送られてきますが、それだけでは要領が分かりません。今回も、開会式が行われる美瑛町スポーツセンターとスタート地点の白金ビルケの森との位置関係が、案内だけではよく分かりませんでした。結局、開会式はパスして、美瑛駅から直接スタート地点に送迎バスで行ってしまうのが、一番間違いのない方法だと気付いて、気が楽になりました。
案内をよく読むと、9時30分発のシャトルバスで美瑛駅からハーフマラソンのスタート地点に直接行くことができる、と記載がありました。旭川駅8時44分発の富良野線に乗れば、美瑛駅でこのバスに乗ることができます。開催委員会も考えてくれています。
■さて、大会当日は、なぜかセットした目覚まし時計が鳴らずに、おかしいと気付き始め起き出したのが、予定の6時ではなく6時半になっていました。慌てて起き出し、まずは朝食を摂りました。
予定通りでないと慌てます。電車は8時44分旭川駅発、富良野線です。15分ほど前にホームに着きましたが、1両編成の電車はランナーたちで満員。40分の間、立ちっぱなしでした。
富良野線には初めて乗車しましたが、電車大好きの子どもなら、大喜びしそうな電車でした。地平線まで続いているかのような真っ直ぐな線路。一番前に乗って窓から眺めた景色が、下の写真です。
JR北海道は電化されていませんので電柱がありません。見晴らし最高です。その代わり電車の重量が増して線路が痛み、豪雪も加わって、保守点検が他の地域より困難だ、という記事を読みました。
とにかく廃線になることだけは避けてほしい、と願うばかりです。役にも立たないリニア鉄道に何兆円も掛けるより、こうした路線を守るほうが、ずっと理に適っていることは、先進国での鉄道維持政策を見れば一目瞭然なのですが、そうした声が無視されるところに、この国の危うさが見えるのです。
美瑛駅に降りて改札口で慌てました。運賃は現金で願います、というのです。どのマラソン大会に行っても、運賃を現金で払うことはないので、スイカで済ませていました。念の為に現金もランニングポーチに忍ばせておいて、事なきを得ました。
■さてさて、荷物を預けウォーミング・アップも終えて、スタートラインに並びました。まるで、地平線にまでランナーが並んでいるのではないか、と思えるほどです。心配していた雨も、どうやら大丈夫そう。10時40分スタート時の気温は23度。むしろ暑さが心配になってきました。
最初の9キロは下りです。150メートルの落差を駆け下ります。下りに慣れた体には、それ以後のコースは大変過酷に感じます。走った実感では、ずっとずっと、上り坂の連続のよう。いつになったら下りになるのかと、そればかりを願っていました。
雄大な北海道らしいコースは、まるで地平線まで続いているのではないかと錯覚するほどです。コースが一直線なので、数百名の先をゆくランナーが、地平線に没してしまったかのように見えます。
こんな光景は、今まで見た記憶がありません。いつまでも同じ場所を走っている錯覚に襲われます。
暑さもあり、途中で3回も冷水を頭から掛けてもらいました。それで生き返りました。いつもより脱水にもなっていました。いつもなら給水所では、カップの水は一口だけしか飲まないのですが、今回のレースでは毎回2杯も飲んでしまいました。
さんざん登り坂を走り、永遠に終わらないかと思ったコースも、ようやく20キロを超えました。1キロごとに標識が設置されていますので、その点は安心でした。
今回は、長い坂道にも関わらず、しっかりと腿を挙げて走ることができたのは、ひとえに筋トレの成果だと確信しました。以前なら歩くしか無かったはずです。
20キロを超えても、まだ登り坂だったのには参りましたが、丸山運動公園陸上競技場が見えてきた時には、本当にホッとしました。競技場の入口にアーチが設置されていたので、それがゴールなのかと誤解しました。
通り抜けて、これで終わりかと思ったら、あと200メートルだから頑張って、という役員の方の言葉にメゲました。最後の200メートルは、遠いのです。
完走しただけで満足です。
■さて、無事に完走しましたが、Sunと待ち合わせるための連絡をしなければなりません。思ったよりも時間がかかりました。Sunが心配しているはずです。
コース途中のトイレ休憩に手間取りました。仮設トイレが一台しかない箇所もあるのです。となると、自分の順番が回ってくるのには、かなり時間がかかります。でも、毎回トイレに寄って休憩と屈伸運動を繰り返しました。
急がば回れで、このトイレ休憩は無駄な時間に見えて、決してそうではないことを実感しています。
競技場でゴールするとボランティアの方が、ランナーズチップを返却してください、と案内しています。とりあえず、Sunに無事に完走したことをLINEし、ゴールからトラックを歩き始めましたが、返却場所が分からないまま、美瑛町スポーツセンターまで来てしまい、おかしいことに気付いて戻りました。
途中トラックを外れて、フィールド内に入った所に返却場所があったのです。走り疲れて見落としていました。再度スポーツセンターに戻って、手荷物を受け取り、駅までどうやって行こうか思案しました。
体育館を出たのですが、どこから駅行きのバスが出るのか分かりません。歩いている人に駅はこちらで良いのですか、と尋ねたのですが、よく分かりませんとのこと。しばらく一緒に歩いたのですが、これは変だと思い、再度別の方に尋ねると、バス乗り場の方向を教えてくれました。
ようやくバス乗り場に到着。これからバスで美瑛駅に向かうことを、Sunに伝えました。バスに乗って駅に向かいながら、この距離を歩いたのでは30分は掛かりそうだと気付き、バスを探して幸運でした。
ようやく美瑛駅で待ち合わせることができ、レンタカーに乗って、Sunが行ってみようと言っていた「四季彩の丘」へ向かいました。到着してみると、以前にSunが友人と来た頃のような、色とりどりの花々が咲き乱れている、という状態には程遠いことが分かりました。1ヶ月早かったようです。
■さて、今日の宿泊場所「ペンション・ランドスケープふらの」に到着し、マスターと久しぶりに会話しました。まずは風呂に入ってさっぱりし、疲れを取る必要があります。それ以上の極楽はありません。
宿は手入れが行き届き、清々しいの一言です。私達は、こうした空間がお気に入りなのです。この日は5組の宿泊客で、食堂も賑やかでした。若いカップルが多いのです。
こうして長い一日も無事に終わりました。目覚ましが鳴らずに慌てて始まった一日でしたが、参加して良かったと心から思いました。
■20240610(月曜日:曇時々晴れ)
さて、今日は長距離ドライブです。17時には稚内の居酒屋を予約してあります。旭川から国道40号線を北に向かい、士別市、名寄市を経て、音威子府村に到着。ここで、そのまま40号線を稚内に向かうか、275号線を走って、中頓別、浜頓別を経てオホーツク海に臨む猿払村へ向かうかの岐路です。
士別市の手前、「道の駅 絵本の里 けんぶち」に立ち寄りました。
今回は275号線を走りました。そして、ようやくオホーツク海を見ることができました。「道の駅 さるふつ公園」に立ち寄りました。
そして、たどり着いたのが宗谷岬です。宗谷岬を訪れたのは、何度目でしょうか。調べてみると、2013年8月28日に初めて宗谷岬に来ています。そして翌日8月29日には、なんと樺太(サハリン)を望むことができました。
これ以降、何度も訪れていますが、サハリン島を望むことは叶いません。ラッキーだったのです。
貴重な写真です。
今回見ることのできた宗谷丘陵です。宗谷牛が数少ないのに驚きました。季節の違いか時間帯の関係か。
■さて、ここから稚内駅に向かいました。32.5km 、36分とあります。ホテルや飲食店は、むしろ南稚内駅近辺の方が多いようです。今回は南稚内駅近くのホテルに宿泊し、近くの居酒屋を予約しました。
30名弱で一杯の居酒屋でしたが、電話や来店客で、引きも切らない、とはこの店のことでした。この刺し身で一人前でした。
幸い雨も降ること無く、2時間ほどでホテルに戻りました。さすがにホテルは年季の入った作りでしたが、温泉もあり、北海道最後の夜も無事に終えることができました。
■最後は宗谷駅の様子です。日本最北端の駅です。
■こうして、2週連続の北海道での無謀なマラソン大会参加も、無事に終わりました。何から何までセットアップしてくれたSunに、感謝、感謝です。今度もまた、お天気の神様に助けられ、雨に祟られること無く、青空にも恵まれました。
美瑛の丘から見渡した風景は、雄大そのものでしたが、「心臓破りの坂」には参りました。写真でよく見る花々の美瑛は、1ヶ月先の様子でした。でも1ヶ月先では、走るには気温が高すぎそうです。
終わってみれば、何もかにも楽しい思い出です。