■20250827-20250901(水曜日ー月曜日) 夏休み

バリの海と空です。

■今年は夏休みをずらして取りました。Nonちゃんの提案で、インドネシアのバリ島へ行くことにしました。羽田空港からシンガポールのチャンギ空港まで7時間。そして、チャンギ空港からバリ島のイ・グスティ・ングラ・ライ国際空港までは、さらに2時間半ほど。こちらを真夜中に発って、バリのホテルに着くのは、お昼ごろでしょうか。

飛行機の中で夜を明かすのは、高齢者には高負担です。仰向けになって眠ることができるように、ビジネスクラスとしました。往復とも4−5時間は眠ったでしょうか。トイレに1度起きましたが、まあまあの睡眠です。Nonちゃんはエコノミーでしたので、辛かったろうと思いますが、自腹ですから致し方ありません。

羽田空港では、ANAのラウンジを利用することができましたので、軽く夕食を摂りましたが、おかげで機内食はパスして寝ることに専念しました。直行便と比較して乗り継ぎのほうが経済的なのは、Nonちゃんが調べてくれました。乗り継ぎもスムースで、特に辛いことも面倒なこともありませんでした。

■15時からしか入室できませんので、まずは海岸へ向かって出かけました。海岸べりのカフェで一休み。潮風を感じながらの、ゆったりとした時間でした。日差しは強いものの、日陰は風が心地よく、その点は日本とは天地の差です。

■今回Nonちゃんが予約してくれたホテルは、InterContinental Bali Sanur Resort でした。空港からタクシーで30分ほど。朝食と夕食付きにしてくれました。

ということで、遅めの朝食を摂り昼食は抜き。夕食を楽しむ形です。私は朝食後に、付属の Fitness Center に毎日通いました。いつも通っている地元のクラブとは、設置してある器機が異なっているのは致し方ありません。スミスマシーンがありません。

その代わり、上半身を鍛える異なる器機がありましたので挑戦です。そして締めはランニングマシーンで31分間走りました。半で押したような3日間でした。終えた後はメインプールに行って、のんびりと海を眺めながら過ごしました。

二日目には、長身の白人女性がやって来て、ブルガリアン・スクワットを黙々とこなしていましたが、その姿の美しさに見とれてしまいました。20代でしょうか、普段から相当鍛錬していることは、ひと目でわかります。大殿筋からハムストリングにかけての後ろ姿の美しさに、我を忘れるほどです。まるでギリシャ彫刻を見る思いでした。

スミスマシーンによるバーベル・スクワットに日頃取り組んできた自分も、ブルガリアン・スクワットを知らなかった訳ではなかったのですが、食わず嫌いでした。帰ってから調べ直して挑戦しようと決心しました。

夕方からは、Sunと二人で「プールでヨガ教室」に参加。先生と一緒に45分ほど取り組みましたが、自分の体の硬さには正直がっかりです。プールの中で安定して姿勢を取ることができないのです。ふらついてばかり。平生からのストレッチの大切さを思い知らされました。

■三日目には16時から、凧作り教室に参加しました。海岸の空には毎日、かなり大きな凧が舞っているのですが、その理由は分かりませんでした。教室では、担当者の女性が懇切丁寧に教えてくれましたが、15分ほどで完成した、本当に簡単なものです。

10分ほど前に会場の Kids Club に行ってみると、生徒は私一人しかいなかったのですが、後から3組の家族連れがやって来て作成に参加しました。夫婦連れに話しかけてみると、なんとオランダから来たとのこと。国際学会に参加のため、1998年にアムステルダムに行ったことなど、会話が弾みました。

日本は酷暑の夏。オランダでは、どうなのか尋ねてみました。フランスでは、例年にない暑さで皆さん苦労していることは、ネットで知っていました。フランスでの空調普及率が20%ほどのようですが、オランダでも同じようなものだとのこと。その方は家に空調があるとのことでしたので、あなたは大金持ちに違いない、と冗談を言って笑い合いましたが、お金持ちでなければ、はるばるオランダからバリ島までは来ないだろうとは、Sunの解説でした。

そうしてオランダからの御夫婦と話したことが、あとで救われることになりました。全員が作成し終えると、海岸に出向いて、さっそく凧揚げ開始です。常に風が吹いている条件は、凧揚げには絶好です。ところが、私の凧はバランスが悪いのか、舞い上がっても、あっという間に墜落してしまいます。

担当者の方も、見かねて上げてくれたのですが、やはり墜落するばかり。これはだめだと諦めかけたその時、先程のオランダからの御夫婦の奥様が、ご自分の凧をどうぞ使ってくださいと、私に譲ってくれたのです。一人一つづつ作りましたので、自分たちはご主人の凧を上げることにしてくれたのでした。

その凧は幸い問題なく上がってくれて、楽しむことができました。あとで聞くと、SunとNonは、ちょうどその時プールでのんびりと海を見ていて、私達が凧揚げに挑戦しているのを見ていたのです。

Taku達が、やって来た時に、一緒に凧揚げをしようと思いつきました。良いお土産ができました。ちょうど、キャリーバッグに入る大きさだったことも幸いでした。

■夕食はホテルのレストランで摂りましたが、メニューだけ見ていても、さっぱり内容が分かりません。ボリュームも思いのほか巨大に近いものもあり、毎日四苦八苦でした。ようやく注文の要領がわかりかけてきた頃には、帰国の日がやって来ました。

時期が良かったのか、最高の気候で、爽やかな毎日を堪能しました。日陰に入ると、心地よい風が吹き抜け、身も心も凧のように舞い上がりたくなる気分になりました。感謝、感謝です。