■20250426-20250429(土曜日 -火曜日)

崎津教会です。NHKドラマの舞台になりました。
Day1:20250426安楽温泉・朱峰
Day2:20250427湯の郷くれよん
Day3:20250428高千穂 暖心
Day4:20250429帰宅

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■今年のGWは、ちょうどど真ん中の5月4日が休日当番日で、どこへもいけません。そこで、休みを取って早めに出掛けることとしました。九州旅行です。

静岡空港からは国内線ですと、鹿児島、熊本、福岡、出雲、丘珠、新千歳、沖縄に飛んでいます。来月はマラソン大会で新千歳に飛びますので、今回は鹿児島です。

以前から馴染にしている旅館、民宿に泊まる予定です。高千穂の民宿「暖心」は、運営している御夫婦が高齢化し、継続するのが困難になってきています。ということで、今回で最後になるかも知れませんので、とても楽しみです。

■仕事を終えて昼食を取り、家を出ました。給油を済ませてから東名高速に乗り、富士山静岡空港へ向かいました。スムーズに走ることができ、空港には一時間前に到着。無料の駐車場は満車でした。

致し方ありません。有料駐車場に止めて搭乗手続きを済ませました。飛行機の到着が遅れ、搭乗口には、まだ飛行機が見えません。搭乗手続き開始は遅れたものの、定刻時刻を少し遅れて離陸することができました。女性機長でした。

鹿児島空港に無事到着し、レンタカー会社へは送迎バスで到着。アクアは無くて、借りたのはヤリスでした。ハイブリッドではないので燃費が心配でした。

「安楽温泉・朱峰」

今日宿泊予定の「朱峰」に向けて出発です。空港から車なら30分ほどです。223号線を走り、宿を通り過ごして、もう少し天降川に沿って上流へ向かいました。すると昭和30年生のご主人が、30年の長きに渡り営む苔盆栽の店がありました。川べりに降りてレンゲソウや新緑を楽しんでから、店に立ち寄りました。

店主自ら、昭和30年生ですと話されて、びっくりしました。28年生の私、29年生のSun、そして30年生とストレートフラッシュです。話が盛り上がりました。

苔盆栽です。

■歓談の後、店を後にして宿に向かいました。2023年08月12日、2024年1月6日に続いて3度目の「朱峰」訪問です。

どれもこれも工夫を重ねた、お料理です。決して高価な素材を使用しているわけではありません。地元の食材を、どうしたら美味しく提供できるか、ご主人が一料理人として試行錯誤の結果が、この見事な料理の数々です。本当に美味しいのです。

ご満悦の二人です。

清々しい造りの宿では、心穏やかにして料理を楽しむことができます。木材を基調に建てられた、この宿では穏やかな心で食事を楽しむことができます。大勢の宿泊客で混雑する観光ホテルでは、こうはいきません。

こうして楽しかった夕食も終わり、一日が過ぎ去りました。

「湯の郷くれよん」

■20250427(日曜日:晴れ)「湯の郷くれよん」

さて今日は天草へ向かいます。天草の宿「下田温泉・湯の郷くれよん」です。2024年1月5日以来の訪問です。初回訪問の時は、その刺身の盛り合わせの豪華さに、腰が抜けそうになりました。食べきれなかった刺し身は、翌日かき揚げにしてお土産にしてくれたのも驚きでした。

霧島から天草へ行くのは2度目です。2014年1月6日に、逆のコースを辿って走りました。蔵之元港から11時40発のフェリーに乗って、牛深港へ30分。昨年はアクアを借りましたので、車は4メートル以上で、3050円でしたが、今回はヤリスということでひと回り小さく、3m以上4m未満 2,800円、プラス大人一人500円が今年は540円。今年から料金が上がったようで、今ですとアクアは3,500 円になっています。

今日はまず、崎津教会に行きました。今年は崎津集落の世界遺産登録を記念しての記念週間にあたってしまい、崎津教会近くの駐車場は使用できませんでした。

九州西部に位置する天草諸島は、自然と歴史が融合した美しい風景が広がる魅力あふれるエリア。

世界文化遺産「﨑津(さきつ)集落」をはじめ、天草キリシタン館やイルカウォッチング、天草パールガーデンや海中水族館シードーナツなど、多彩な絶景スポット巡りを楽しめます。

前回訪問したときには、崎津教会の尖塔の両側に有刺鉄線のようなものがぶら下がっていたのですが、今回は撤去されていました。理由は後で分かりました。撮った写真を、さっそくスマホの壁紙にしました。それが、このページの先頭に載せた写真です。

まずは世界文化遺産「﨑津(さきつ)集落」ガイダンスセンターに寄りました。駐車場に車を止めて、崎津教会までの道のりを係の方に確認しました。グルっと回って近くの駐車場を勧めてくれたのですが、歩いても10分ほどだ、とのことですので天候も良く、歩くことに決めました。

「集落入口の国道389号線沿いにある『道の駅 﨑津(さきつ)』には、天草市﨑津集落ガイダンスセンターが設置されており、﨑津集落を訪れる人がより深くこの集落のことを理解できるよう、地域の歴史や文化、集落を散策するときのマナーなどを教えてくれます。」と、あります。

NHKドラマの舞台でした。
右奥に見えるのが崎津教会です。

教会前にある「﨑津資料館みなと屋」で、案内のボランティアの方にキリシタン信仰の歴史を教えてもらいました。その方のお話では、ロケに来られた時に見た渡辺謙さんは、自分たちより頭一つ背が高く、その偉丈夫ぶりに話しかけることもできなかった、とのことです。

歴史のお話を聞いて一つ驚いたのは、江戸時代に幕府の禁制を破って信仰を守っていた人々のことを「隠れキリシタン」と呼ぶものとばかり思っていたのですが、正しくは「潜伏キリシタン」と呼ぶそうです。

では、隠れキリシタンとはどのような人々を指すかといえば、明治に入って禁教解除後(1873~現代)も、独自の混淆信仰を守った人々のことです。「信徒発見」(1865年)後もカトリックに復帰しなかったグループで、カトリック教会は隠れキリシタンを「異端」と判断(1900年代)しました。

どこまでも受難の歴史だったようです。崎津集落の最後の隠れキリシタンが亡くなったのは、つい最近のことです。このあたりは、「NHK『最後の隠れキリシタン~天草・﨑津 ゆり子さんの祈り~』(2018年放送)に詳細な記録があります。」と記されています。

天草地方は、熊本に近い方から上天草市、そして天草市になっています。崎津集落は熊本から見ると、地の果てになります。現在のように橋と道路で結ばれていれば、容易にたどり着けるのですが、昔ですと船で行くしかありません。

入江の入り組んだ崎津集落では、幕府の追求の眼を逃れることは、それほど困難ではなかったかもしれません。集落には庄屋があって、そこでは踏み絵が行われていたようで、禁教解除後に現在の崎津教会が建設されることになった時、当時の司祭は、庄屋で尋問と踏み絵が行われた、その場所に教会の祭壇を作ることを強く望んだ、と言われています。

様々な逸話が盛り沢山で、何度でも訪れる価値があります。

「高千穂 民宿・暖心(のごころ)」

雨の中の移動でした。

■20250428日(月曜日:雨)高千穂 民宿・暖心(のごころ)

暖心といえば、この料理です。地元の旬の野菜が踊っています。

クレヨンからの道のりは、雨の中でした。せっかくの新緑も映えませんでしたが、高千穂に入ってからは、ようやく雨も上がり、雨で洗われたばかりの山の新緑は、一層新鮮で目に痛いほどでした。

テレビのニュースでは、今日の高千穂渓谷は雨にも関わらず、多くの観光客で賑わっていたようです。予定通り到着することができました。到着すると、女将さんの弟さんが、今日で4回目だね、と教えてくれました。前回は、2023年08月10日でした。

あの時は女将さんも体調が悪く、膝の痛みで辛そうでした。民宿を継続するのは難しそうでしたので、早めに再訪したのですが、今日の女将さんは元気一杯で、膝の痛みなど経験したことはない、妹と勘違いしているのでは、との話には、呆気に取られるしかありませんでした。でも、元気であれば、それが何よりです。

「帰宅」


■20250429日(火曜日:晴れ)帰宅

いよいよ、帰宅の途です。今日の旅程は、時間的にギリギリでした。

■さて、楽しかった旅も終わりです。今日は高千穂から鹿児島空港まで一気のドライブになります。朝食の開始がどうなるか。日程がいささかきつかったので心配でしたが、7時に朝食を用意してくれることで日程にも余裕ができました。どの道を選ぶか思案したのですが、以前見た宮崎海岸の美しさに惹かれて、このコースを取りました。一般道をのんびりと行くつもりでしたが、時間的に少し窮屈でした。

それでも、混雑することもなく、順調に予定通りに空港までたどり着くことができました。途中223号線で通り過ぎた「御池展望台」は素晴らしい景勝でした。知らずに通り過ぎただけだったのは、残念でした。次回はゆっくりと景色を楽しむ予定です。