■20241231-20250105(火曜日から日曜日)

2025年の元日。台北101です。
カウントダウンの後で花火が開始されました。

■今年はのんちゃんの発案で、台湾で年末年始を送ろうと決めました。昨年の7月には高雄空港から、リゾートで夏休みを過ごしましたが、今回は冬休みです。

12月30日に東京へ出かけ、上野公園近辺を散策して、成田空港に近い東横インに泊まりました。31日11時45分成田発、台北経由のシンガポール行きの便です。SCOOTという会社のLCCですので食事はないのですが、のんちゃんが頼んでおいてくれました。ビーフカレーでしたが、美味しかったです。

現地時間の16時前に台湾桃園国際空港到着です。到着ロビーに向かう通路の壁には、TAIWAN と書かれたボードが飾ってあるのですが、それは、なんとパソコンのマザーボードで作られていました。

パソコンのマザーボードで作られたロゴです。

今でも台湾は、マザーボードの生産量では、世界一のはずです。昔は自作のパソコンを作る愛好家も多く、秋葉原に行くと、その手のマニアを多く見かけたものです。台湾らしいな、と苦笑いの入国でした。

タクシーでホテルまで向かいました。今回は予約が取れずに、別々のホテルでの宿泊です。Sunと私は、Tangoホテルでした。しっかりとした作りの昔風のホテルです。

この時期、台湾に来てみて驚いたのは、室内が寒いので空調で暖房しようと思ったのですが動作せず、フロントに問い合わせると、もうヒーターは切ってあるので使用できません、とフロントに言われたことです。

事前に調べておいた台北の気温は、今の時期ですと、最高気温16度でした。昼間ならTシャツでも過ごせるかと思っていたのですが、それは甘い考えでした。電話でのやり取りは、こちらの英語が拙いのでスムーズに行きませんでしたが、結局はホテル側が電気ストーブを持ってきてくれました。

今の時期、台湾では雨の日が多いとのことで、日差しがない分、気温も上がりませんでした。夕食はみんなで街中華へ出かけました。のんちゃんが事前に調べてくれた近くの店で、ここの水餃子、焼餃子は美味しかったです。安くてうまい、街中華の典型です。多くのお客さんで大繁盛。学生さんもいました。

さて、のんちゃんは宿泊先へタクシーで行きましたが、立地条件が良いので、台北101がよく見えるとのこと。こちらへ来て、一緒に花火を見ようと言ってくれたのですが、タクシーで往復するとなると、見終わった後に歩いて帰るというわけには行きません。道路は閉鎖されていますし、タクシーも手配できるかどうか分かりません。結局、歩いていける場所で見学しようと、Sunと二人でホテルを出ました。

台北101がよく見える場所に近くづくにつれて、人だかりが酷くなってきました。ビルにカウントダウンが映し出され、0時をすぎると一斉に、ビルの全壁面から花火が飛び出してきました。本物の花火とは思えませんでしたので、AIに尋ねてみると、以下の回答が帰ってきました。

台北101の花火は本物の花火です。毎年12月31日の夜に開催される「台北101跨年煙火派對(台北101カウントダウン花火パーティー)」では、信義区にある超高層ビル「台北101」の89階にある展望台から、光の演出とともに2万発の花火が打ち上げられます。

花火の鑑賞ポイントは、台北101の近くや、市政府周辺の広い道路、国父紀念館前の公園などがあります。台北101の近くから見るには、事前に場所を確保する必要があります。

★花火の鑑賞には、次のような点に注意しましょう。

(1)花火の鑑賞後は帰りの地下鉄が大混雑する可能性がある。

(2)風向きによっては煙で花火が見えにくくなることがある。この時期は北東から風が吹くため、北側からの鑑賞がベストです。

のんちゃんは、宿泊先の部屋から花火がとても良く見えたようです。この花火ショーがすっかり気に入ったようで、来年も来よう、と言ってくれたのですが、どうもしっくり来ません。年末年始は、やはりゆく年くる年を観て、除夜の鐘を聞いて、あけましておめでとう、と二人で言い合うことで、年が改まったという実感が得られるのです。

さて、花火を堪能した後、帰路につきました。ホテルに帰ってお風呂に入ろうと思ったのですが、部屋の湯船は映画に出てくるような豪勢な作りなのですが、お湯が天井から滝のように落ちてくる作りには驚きました。

10分もすれば湯船が一杯なりますよ、とは部屋に来て説明してくれた係の方の話でしたが、その倍はかかったようです。私はシャワーで済ませましたが、Sunは湯船に入って楽しみました。ただ、いつまで経っても出てこないので倒れたのかと心配になりました。

こうして、大晦日から元日を異国で迎えた2025は、無事に楽しむことができました。

■20250101(水曜日:曇)

さて、今日はみんなで買い物の後、楽しく食事です。まずは地下鉄に乗る必要がありますので、スイカのような乗車券を購入しました。台北の地下鉄は、一駅10台湾元、50円ほどです。のんちゃんが購入してくれたのは、悠遊カードでした。

台湾では公共交通での利用をメインとしたICカードは2種類あります。

1つは台北で始まった「EasyCard / 悠遊カード」で、もう1つは高雄で始まったICカード「iPass / 一卡通」です。

地下鉄は色分けされていて、観光客にも、とても分かりやすく工夫がされています。

台湾地下鉄の路線図です。
大変お世話になりました。

■さて曇り空、時々小雨がぱらつく天気のもと、総統府を始め官庁が集中する、日本の霞が関のような地域を散策しました。元日ですので、さすがに休日で総統府の駐車場もガラガラでした。

さて官庁街の後は、西門町の繁華街です。元日にも関わらず、多くの人出で賑わっていました。

■20250102(木曜日:曇)

さて今日はSunと二人で散策です。台湾大学附属病院、小児科の総本山「台大児童醫院」です。2日から通常通り診療しているのか、多くの患者さんで混み合っていました。

■20250103(金曜日:曇)

さて今日も二人で散策です。国立中正紀念堂を経て、地下鉄で台北101へ行きました。

さて、ここからは地下鉄に乗って、台北101に向かいました。広場の前に駅がありますので、観光客でも迷うことは無さそうです。地下鉄も多くの乗客で満員です。

■20250104(土曜日:晴れ)

さて、今日は念願の国立故宮博物院見学です。10年前に両親と訪れましたが、正直あまり覚えていません。幸い昨日までの曇り空から、青空の見える天候になりました。

さて見学を始めました。オーディオガイドを最大限活用しました。すべての作品に案内が付属してるわけではありませんが、それでも、大変役立ちました。

孔子さまが活躍していた、今から2,500年前にも使用されていたに違いありません。そんな時代に、もうこんな立派な銅器が使われていたのは、信じがたいことです。

そして、故宮博物院の至宝、「翠玉白菜」です。まだまだ時間を掛けて見たい作品ばかりでした。

■20250105(日曜日:晴れ)

こうして楽しかった台湾での年末・年始の旅も、帰国の日を迎えました。のんちゃんの手配のお陰で、滞り無く時間を過ごすことができました。

年末・年始を異国で迎えたのは、人生で初めてのことです。いままで当たり前に過ごしてきた時間でしたが、やはり区切りということで、大切な時間だったのだなぁ、と再認識しました。

年の切り替わりが実感できずに、自分の中で区切りが付きませんでした。日曜日に休日当番医を務めると、2週間連続で仕事をすることになり、週の区切りが付かなくなるのに似ています。

2025-26年は、自宅で迎えることになりそうです。

■1月2日、3日の箱根駅伝は、台湾にいながらにしてネット中継で観戦することができました。テレビ放送は当然ありませんので、どうするのかな、と思っていたら、ネットで観戦可能とは知りませんでした。

まぁ、家でコタツに入ってのんびり観戦するのが普通でしょうが、こうした機会もめったにないので、楽しいひと時でした。

のんちゃんの下準備のお陰で、楽しく過ごすことができました。思い出に残る正月となりました。感謝、感謝です。