2010 年 05 月のページ


05月01日(土曜日:快晴)Takuと三人で佐渡の旅


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 ゴールデンウィークの真っ只中。こちらはカレンダー通りの仕事です。今日は午前中で仕事を終えて午後からはタクとスンと三人で小旅行の予定です。タクのご希望で、何と何と佐渡ヶ島への旅。

 むかし学会で新潟を訪れた際、仲間と一緒にフェリーで渡った記憶がありますが、ほとんど今は覚えていません。果たしてどうなりますことやら。

5月6日(木曜日:快晴)


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 天気予報に反して青空の覗く暑い一日。フェーン現象でしょうか、富山では5月としては観測史上最高気温32.3度を記録。めちゃくちゃ暑かったようです。

 連休も無事に終わりました。佐渡島への旅、そして昨日はロータリークラブの仲間と楽しくゴルフ。いや暑くて参りました。カートに乗らず意地になって歩き続けたのですが、今までの寒さが嘘のように急に暑くなって、汗を流しながらのラウンドで、バテてしまいました。年寄りの冷水、ではなくて、年寄りの意地歩きでした。

(●^o^●)

 またいつもの毎日が始まりました。

5月8日(土曜日:快晴)


5月の花



 連休で休診にしていた分、患者さんがドット来られました。てんてこ舞いでした。有難いことです。

 夜のNHKの番組で、女優 田中千絵さんのことを始めて知りました。日本でデビューしたものの自分の力を出しきれない歯がゆさをバネに台湾に渡ります。猛勉強をしながらチャンスを掴んだのです。Wikipedia によれば、

 日本の芸能界に身を置いた10年間は、自分には特徴がなかったと感じていた。自分の実力で仕事をしたいという思いだけで、2006年単身で台湾へ渡る。台湾においては、師範大学で北京語を学ぶ。当初、「北京語を完璧にマスターすること」「そのために日本人の友人をつくらない」、この2つを自らに課していた

 中国語で書いていたブログが中国語のできる女優を探していた監督の目に止まりチャンスを掴みました。そして台湾映画史上最高の興行成績をあげた、『海角七号』(2008年)で女優の地位を確立します。

 テレビのインタビューを聞いていて感じたのは、しっかりと自分を見つめ、日本人としての自分の根っこを忘れることなく、未来に向かって着実に歩み続けている、その謙虚さ、意志の強さ、誠実さ、などなどです。

 日本人としての誇りを持って日本とアジアの架け橋になって欲しい、と強く思いました。

5月9日(日曜日:快晴)


5月の花



 週末は大変でした。スーパーで家内が買ってきた刺身の盛り合わせを食べたのが18時半頃。そして22時になるのを待っていたかのように悪心と吐き気に襲われました。2月9日の夕食に食べたカタクチイワシが原因のアニサキス症状と瓜二つ。ただし激しいジンマシンが伴いました。これには参りました。

 家内にリンデロンを静注してもらい生き返りました。先月号の日経メディカルでしたか、アニサキス症は内視鏡による摘出は必要なくステロイドの投与で寛解できる、という内容を読んでいました。確かに、その通りだったのでしょうか。

 何にしてもどの刺身が悪かったのか、イカなのかタイなのか、マグロではなさそうですが、刺身が怖くなりました。

ところで最近の検察当局を巡る一連の事件には暗澹とせざるを得ません。小沢幹事長を巡る報道に、「水谷建設から受け取った5,000万円のヤミ献金が含まれていたのではないか、という疑いがあった」というものがありました。その後、起訴もされず、つまりは証拠が無かった、にも関わらずマスコミは何の報道もしないのは名誉毀損にあたりするのではないか、と先日友人の弁護士さんに尋ねるというか、訴えてみる機会がありましたが、専門家ですからあまり知ろうとじみた過激な発言はもらえませんでした。

 しかし、こうした報道が平然とまかり通ると、法律上何の罪もない人間が社会的に抹殺されかねません。国民はもっとこうしたマスコミの腐った体質に怒るべきです。本当に恐ろしいことです。私は恐怖すら感じます。

 詳しいことは以下のサイトが分かりやすく解説してくれています。ぜひお読み下さい。

 山口一臣の「ダメだめ編集長日記」


 しかしインターネットが無かった時代、日本人は何を根拠に判断していたのでしょうか? 大本営発表によって日本は戦争に突き進んだ、とはよく言われることですが、今のマスコミもあまり大差ない、と思うのは私だけでしょうか。インターネットを丹念に探していくと、少しは真実が見えてきます。何が真実に見えるかは、その人の嗅覚、というか感性にかかっているのでしょうが。新聞、テレビは信用できません。信用していいのは、最高気温の値ぐらい、と言ったら叱られるでしょうか。

 何にしても、恐ろしいことです。それに尽きます。

5月10日(月曜日:曇りのち雨)


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 天気は曲がり角です。晴天が続きましたが、明日からは雨模様。雨もいいものです。新緑に雨は、とても似合います。

 ところで今夜のNHKクローズアップ現代では、アフリカの未来を作る「チータ世代」について報道していました。20-30代の若者がアメリカなどでの経験を活かして自国で起業家として活躍し始めたのです。外国の援助には頼りたくない、自国の政府も当てにできない、という中で、貧困層の自立を目指して独創的なビジネスを立ち上げています。

 ただ金を儲ければいい、というのではなく、母国の底辺からの真の発展を願う、その姿には実に清々しいものがあります。今までの、日本を含めた外国からの援助はいったい何だったのだ、という素朴な疑問が沸き起こりますが、地域に根を這った地道な取り組みにはアフリカの明るい未来が垣間見えます。ぜひとも彼ら、彼女達の取り組みが成功してほしいものです。

5月11日(火曜日:雨)


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 昼休みに郵便局に振込に出かけました。同窓会などなどの会費を振り込むためです。ついでに久し振りに本屋さんに立ち寄りました。最近は買い物をインターネットで済ますことが多くなりました。検索が簡単にできること、注文もクレジットカードで面倒がないこと、などなど皆さんもご経験の通りです。しかし街の本屋さんが立ち行かなくなるのは困りものです。難しいところです。

 今日は、2009年の「本屋大賞」受賞作、湊かなえさんの小説『告白』を買いました。何やら面白そうです。毎晩、布団の中で40分ほど読書するのが楽しみなのですが、今日からはこの本が相棒になりそうです。

 果たしてどうなりますことやら。

5月12日(水曜日:曇りのち晴)


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 今日は先日録音してあったFM沼津の番組、「思い出音楽館」が9時半から放送されました。思い出の曲をかけながらのトーク番組。パーソナリティーの高橋恵子さんと楽しい30分間を過ごしました。

 ラジオから自分の声が流れてくるのは、なんだか気恥ずかしいものです。昔を思い出して、あの頃、あの曲。人生は音楽とともにあったのだ、と再認識しました。

 私が選んだ三曲は、「嵐を呼ぶ男」、「街の灯」、そして「荒野の決闘」。我が家のラジカセでは綺麗な音が撮れず苦労しました。

5月14日(金曜日:晴)


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 爽やかな一日。夜はクリント・イーストウッドの「True Crime」を観ました。酒と女にだらしがないが真実を嗅ぎ分ける鼻を持った新聞記者をイーストウッドが熱演。無実の黒人青年が、最後の最後の段階で死刑を免れる物語。真犯人も、実は黒人青年で、彼も結局は公園で仲間にナイフで刺されて殺されていた、という何ともやり切れない内容でした。

 簡単に銃が手に入いるアメリカ社会の恐ろしさ。そして銃を持つことが自由の証であり、それこそが自分を守ると信じているアメリカ人。なかなか日本人からは理解しかねる点です。先住民族を銃の力で蹴散らして建国した、そもそもの歴史が今のアメリカ社会の原点なのでしょうか。背負わされた業のようなものかもしれません。

5月15日(土曜日:晴)


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 好天が続いています。昨夜は「告白」を読み終えました。いささか困惑する内容でしたが、思い出したのは映画「羅生門」。真実は一体どこにあるのか。誰が本当のことを言っていて、誰が嘘をついているのか。真実は薮の中です。世の中で現実におきていることも、本当は全て薮の中かもしれません。

5月16日(日曜日:晴)


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 今日は当番日。朝から爽やかな青空が広がりましたが一日、籠の鳥。静岡県東部が担当範囲です。8時から17時まで。昼休み無し。相撲の夏場所みたいなもので力士と一緒で2週間連続して仕事、ということになります。

 さて最近クリント・イーストウッド監督の作品を続けて観る機会がありました。昨夜は「ミリオンダラー・ベイビー」。2004年のアメリカ映画で第77回アカデミー賞 作品賞受賞作品です。最後まで観続けるのが辛い映画でした。女性ボクサーの物語。トレーナー役のクリント・イーストウッドが30歳過ぎまでウエイトレスをしながらチャンプになることを夢見ているヒラリー・スワンクを育て上げます。もう少しでチャンピオンになる、その寸前で悲劇が彼女を襲います。Wikipediaによれば、

 公開当時75歳であったイーストウッドによる25番目の監督作品である本作品は、3000万ドルの低予算と37日という短い撮影期間で製作されながら、2003年公開の『ミスティック・リバー』に続き作品の完成度の高さと従来のアメリカ映画との異質性を高く評価され全米だけでも1億ドルの興行収入を記録した。さらに、第77回アカデミー賞において、マーティン・スコセッシ監督の『アビエイター』との「巨匠対決」を制し作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を独占したのを始め、多数の映画賞を受賞した。

 しかし、これほどの成功を収めた作品でありながら、尊厳死という、極めて慎重に議論が重ねられている題材を映画の結末部分に用い、加えて前半部分が、『ロッキー』を連想させるサクセスストーリーであったため、必ずしも万人が賞賛を送ったわけではなく、宗教や政治思想によっては強い反発を招き、各方面で抗議行動や論争が起こったという点でも大きな話題を提供した。



 5月31日で80歳になろうかというクリント・イーストウッドの創作意欲には感動するばかりです。最新作「インビクタス/負けざる者たち」も、ぜひ観たいものです。

5月17日(月曜日:晴)


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 今日の爽やかな青空が広がりました。一年で一番爽やかな皐月らしい天候でした。といっても、一日中屋内に閉じこもって仕事をしている自分には、診療室の窓から見える日に生える柿の木の若葉にしか、その爽やかさを感じることができません。因果な商売です。

 今夜のクルーズアップ現代では、危機に立つユーロの問題を特集していました。解説によると、まさにEUが存続をかけた曲がり角に来ているそうです。またバラバラのヨーロッパに戻るのか、EUがさらに結束を確かなものとするのか。歴史の分水嶺のようです。

5月18日(火曜日:晴)


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 インターネットで美味しい店を探すHotPepperというサイトがあります。連休で出かけた時に立ち寄った「宵の酒場」という新潟のお店について書き込みました。今日サイトを覗いてみると、何と一人の人が私の書き込みを見て店に行ってみようと思ったそうです。べつだん報奨金が支払われるわけでもなんでもないのですが嬉しくなるから不思議です。

 オープンソース運動というものがあります。Linuxに代表される運動で、報酬が支払われる分けでもないのにインターネット上で無数の人々が改善運動に参加しています。動機は様々ですが、貢献したい、という部分が大きいようです。人のためになり、人から認められ、人から感謝される、ということが時に金銭よりも強い動機になるから不思議です。

 これからの社会を考える上でとても大切な視点だと私は感じています。

 

5月19日(水曜日:雨)


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久し振りの雨。朝ウォーキングに出かけたのですが、途中で引き返して正解でした。それでも最後の数分は雨に濡れてしまいました。

今夜のクローズアップ現代は、「スマートフォンの衝撃」と題して放送していました。要は、iPhoneがもたらした日本社会への衝撃を伝えていたのです。発売される前、あるいは発売された当初、日本では普及しないだろう、と専門家は考えていました。日本独自の機能、例えばお財布携帯、などがないから利用者は歓迎しないだろう、というわけです。

 ところがどっこい予想を裏切って大ヒット。これほど急速に普及した携帯電話はかつてなかった、というほどの衝撃でした。番組の中でも利用者の声、例えば「これなくしては就活ができない」という声は切実でした。

 いつでも、どこでもインターネットに接続できパソコン並に情報のやり取りができる上に、無数とも言える一般利用者からの楽しいアプリが利用できるとなると、これはもう手放せなくなるのは理解できます。

 さらに、その使い勝手のよさ、つまりはタッチパネルを採用して、直感的に扱えるように工夫したところが素晴らしかったのです。今の携帯電話は余計な機能がてんこ盛りで、私のようにパソコンなら自由に扱える、という自信を持っている人間ですら、携帯となると迷路に入ったような気になるほどです。徹底的に使いやすさを追求した上で機能を絞り込む、そのあたりの割り切りの見事さがアップルならではの素晴らしさです。

 しかしアップルはパソコンと同様に、自社製品だけで囲い込む姿勢は変わりません。パソコンで起こったこと、つまりは使いやすさではマッキントッシュだが市場を制したのはウインドウズ・パソコンだ、ということが繰り返される予想もあります。つまりはAndroid端末が多数派になる、という予想です。私もそう思いますし、日本のメーカーにウインドウズの二の舞を繰り返してほしくないのです。Andoroid の上に日本独自のサービスを付加価値として上乗せして、日本独自の世界標準のスマートフォンを普及させて欲しいと願っています。

 パソコンのかなりの部分がスマートフォンで代替されるはずです。一人に一台のパソコン、というのは、どう考えてもおかしな話です。ハエを取るにはハエタタキがあればいいので、何もバズーカ砲を買ってくる必要はありません。

 スマートフォンは半導体や自動車と並ぶ次世代の日本を支える産業になる可能性を秘めていますし、また、そうならなくては日本の未来は暗いものとなります。単なる端末ではなくて、総合的なシステムを武器にしなければだめです。新幹線と同じで、ただ車両を輸出するだけではなくて、時刻どおりに運行するシステムとして売り込むことが大切です。

 残された時間はあまりありません。

 

5月21日(金曜日:晴れ)


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 暑い一日でした。新聞によれば、

 高気圧に覆われた日本列島は21日、東日本から西日本の広い範囲で晴天となった。各地の最高気温は7月中旬から下旬並みで、今年最高の気温となるところが相次いだ。

 気象庁によると、午後1時までの最高気温は東京都心で30.9度に達し、今年初めての真夏日に。埼玉県熊谷市や岐阜県多治見市でも30度を超えたほか、東日本から西日本の各地で25度を超える夏日となった。



 寒い日には、もっと気温が上がればいいのに、と願うし、暑くなれば寒いときの方が良かった、と愚痴ります。本当に人間はわがままですね。

 

5月22日(土曜日:晴れ)


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先週の日曜日が当番日で休みが無かったので週末が待ち遠しい一週間でした。一日ゆっくりできるのは本当にありがたい。週休二日になるとずいぶんと楽だろうと思います。たまに連休があると次の日を気にせずにのんびりできることが、本当に有難く思えるから不思議です。でも仕事がら土曜日は休むわけにはいかないとことが辛いところ。まぁ、自分で選んだ仕事だから誰に文句を言うわけにもいきません。

今日は稚内で桜の開花宣言が出されました。日本で一番遅い開花宣言。日本は本当に広いのです。沖縄で今年開花宣言が出されたのが、「2010年1月9日沖縄県本部町八重岳で 寒緋桜 が開花しました」との報道。何と5ヶ月近くもかかって日本を駆け抜けた計算です。

いくたびの 春なれど 胸ときめきぬ(高山孝子)


 あと何回、この胸のときめきを体験できるでしょうか。

5月23日(日曜日:雨)


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一日雨でした。友人とゴルフの予定でしたが、皆さんと相談してキャンセルしておいて正解でした。寒くはなかったのですが、いかんせん土砂降りの中でのゴルフは、あまり楽しいものではありません。昔まだ若かった頃、台風のような天候の中でプレイをしたことがありました。ナイスオンと思ったら、風に流されて崖下に落ちOB、なんてこともありましたが、あの頃はそれでも楽しかったのですから若かったのですね。

さて宮崎県での口蹄疫の流行が大変な問題となっています。大切な和牛の種牛すらも処分しなければならない事態に関係者は茫然自失です。一日も早い収束を願わずにはいられません。

 が、しかし私には大変不思議に思えることがあります。報道がそのまま正しいとすると、あれだけの価値ある種牛をなぜ分散して管理していなかったのか。リスクの分散管理は、初歩の初歩です。例えば私たちが日々診療で蓄積される患者さんの情報は、ミラーリングといって少なくとも二台のハードディスクに同じ情報を常にバックアップしています。一台が破損しても、もう一台は生き残ることで情報の消失を防いでいるのです。

 これだけ人の往来が激しい世の中になると、新型インフルエンザの流入を防ぐことができないように口蹄疫の侵入も完全には防止できないはずです。ですから侵入することを前提に大切な種牛が尽きることのないように常に万全のリスク管理が求められます。果たして、そうした管理が行われていたのでしょうか。そうした万全の体制が取られていたにも関わらず感染が予想を越えて広がったのなら国が全てを保証するのも致し方ないと思うのですが、万が一にも手落ちがあったとするなら全てを税金で尻拭いをする、というのは納得がいきません。

 地方分権を唱えているにもかかわらず、自分たちの落ち度から問題が広がると、何でもかんでも国に助けを求めるのは、果たしてどうなのでしょうか。夕張市で見られたように結局は国が何とかしてくれる、という甘えがある限り、真の地方分権などありえない話ではないでしょうか。

5月24日(月曜日:雨)


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 iPadの日本での発売が近づいています。間違いなく大ヒットするはずです。人々は待っています。何となくワクワクするのです。さすがはアップルです。スティーブ・ジョブスは、やはり天才です。よくビル・ゲイツがIT世界の天才だ、と言われますが、私は賛成しかねます。確かに100年に一人の天才的な経営者だとは思うのですが、それ以上でもそれ以下でもない気がします。

 スティーブ・ジョブスが生み出す製品は、本当にワクワクするのです。待ち遠しいのです。マイクロ・ソフトの製品には決してない心理です。

 さっそく日本でもiPad対抗製品が発売になるようです。その名は、「joojoo」。発表によれば、

 発表に当たり、同社創業者兼最高経営責任者のチャンドラセカル・ラサクリシュナン氏が来日し、製品の説明を行なった。

 joojooというのは西アフリカで「魔法の力を秘めたもの」を意味する「juju」に由来し、タッチ1つで、インターネット上の全てのものにアクセスできることを示唆する。

 本製品のもっとも特徴的な部分の1つは、独自開発したOS。Linuxカーネルをベースとしているが、基本的に立ち上がるのはブラウザのみ。別途ユーザーがアプリケーションを追加したりすることはできない。機能をブラウジングのみに特化するのは、割り切った仕様と言えるが、逆に、無駄をそぎ落とすことで、完全な電源オフからでも9秒で起動できる。

 その分、Web上の標準規格は網羅すると豪語しており、フル機能のFlashやJavaが利用可能。また、HTML5への対応も表明している。

 また、ブラウザに限定されるとはいえ、その用途は、Webのブラウズ、SNSやTwitterなどの利用のほか、Gmailを代表とするWebメールや、Google Docsを使ったオフィススイート系アプリケーションの利用、YouTubeなどの動画再生、各種Flashゲームなどが挙げられる。



 とあります。日本では、たぶんあまり売れないでしょう。ブランド好きの日本人には受け入れられそうにありません。私もたぶん買いません。買わない理由は、iPadとちょうど反対です。アップルは独占欲が強くなり過ぎです。かつてマイクロ・ソフトが悪の帝国と呼ばれたように、アップルがiPodやiPhoneによって消費者を囲い込もうとし始めた瞬間、転落が始まります。iPadは転落の始まりのように私には見えます。

 Androidがオープンであり続ければ、勝利者になることは必定です。

5月25日(火曜日:晴れ)


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 今日は午前中学校検診でした。これで今年度の学校検診は終了。あとは秋にある就学時検診です。今年は学校医を始めて20年。医師会の推薦を頂いて市から表彰されるかもしれません。有難いことです。

 さてNHKで地方病院の状況を報道していました。ある地方病院では豪華な病院を建てたまでは良かったのですが、新臨床研修医制度が始まり医師の確保ができず、予想を裏切って大赤字に見舞われてしまい大騒動。建て直しのために仕置人がやってきて、結局は市の関与を離れて再建を目指す予定とのこと。

 また千葉県の東金市では、現在の県立病院を廃止して、新たに救急を主体にした医療センターを県の財政援助を得て建設するかどうかを争点に市長選が行われていました。慢性期の患者さんを主とした医療を、市民を巻き込んで取り組んできた県立病院院長の努力の成果がやっと現れてきた、まさにその段階で廃止の運命が突きつけられたことになります。

 新たに建設予定の医療センターは千葉大学が全面的にバックアップし、医師の全てを派遣することを市長に確約しているようです。大学自身ですら医師が足りずに出張病院から医師を引き上げている現状を考えると、なかなか公約を実現するのは容易ではないと思うのですが、どうなのでしょうか。

 結局はどこの自治体も同じです。市は県からの、県は国からの補助金を当てにして、どんどん箱物を作りつづけます。魅力ある診療システムを目指すことで全国から研修医を集め、市民とともに独自の予防医療システムを構築しようという県立東金病院院長のソフト面での取り組みは、私から見ると本当に素晴らしい取り組みなのですが、政治的にはうまみがないのでしょう。東金市民だけがものを見る目がないわけではなくて、全国どこでも同じです。そうして、夕張市のようになるまで箱物は作り続けられるわけです。「コンクリートから人へ」という転換が実現されるのは、いつのことになるのか。それまでにギリシャのようにならなければ良いのですが。

5月26日(水曜日:晴れ)


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今夜のクローズアップ現代では、赤字に苦しむ地方空港の特集をしていました。驚いたことに地方が運営する55の空港の経理状態は公開されてこなかったそうです。つまりは、どれだけの赤字を抱えて運営しているのか、さっぱり分からない、ということです。

 自治体が運営する場合、関連する部門が多岐に渡り、共通の会計書式といったものが存在しない現状では、共通のルールに基づいた運営実態の判定ができないそうです。こうした問題こそ国が共通の書式を策定し、それに基づいて各地方空港がどういう経営状況にあるのかを公開された情報に基づいて議論することが、まずは出発点だと思うのですが、これまで全くそうした事を国はしてこなかったわけです。

国が主導して共通の書式を決めて欲しいことは私たちの分野でも、当然あります。例えば電子カルテの基本書式です。フォーマットというのでしょうか。各会社によってバラバラですので、データーの移行は可能ですよ、と各会社は説明するものの、いざ乗り換えようとすると大混乱。現実に静岡県癌センターは大変な混乱に見まわれ、患者の紹介を一時遠慮して欲しい、という案内が回ってきたほどです。

 市場に任せてよい部分と国が基本的な部分を策定しないと混乱ばかりが引き起こされる部分との、それこそ仕分けがきちんとなされていないことに憤りを覚えます。現場は混乱するばかりです。官僚の皆さんは自分たちの天下り先の創出には、本当に天才的なアイデアを出されるのですが、私たち現場の意見はいっこうに届かないようです。

 いつまで、そんなことが続くのでしょうか。

5月27日(木曜日:晴れ)


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爽やかな一日でした。気温が低く、いささか肌寒いほどでしたが、この気持ちの良い皐月も残り少なくなりました。本当に爽やかな期間などあっという間です。しばらくすると梅雨になりジメジメした鬱陶しい日々がやってきます。

さて朝鮮半島の緊張が高まっています。3月26日、韓国と北朝鮮の海上の境界線(北方限界線、NLL)のすぐ南にあるペンニョン島(ペクリョン島、白【令羽】島)の近くで、韓国の大型哨戒艦(コルベット)の「天安」が爆発・沈没した事件は、北朝鮮の犯行との発表が合同調査団によりなされました。ネットによれば、

韓国哨戒艦の沈没原因、北朝鮮の魚雷攻撃と結論

5月20日11時45分配信 CNN.co.jp

 ワシントン(CNN) 3月に沈没した韓国の哨戒艦「天安(チョンアン)」の事故原因について、韓国、米国、オーストラリア、英国、スウェーデンの専門家が参加する調査団は20日、北朝鮮の潜水艦が魚雷で攻撃したと結論付ける報告を発表した。

 これに先立ち、事情に詳しい米高官は、「北朝鮮が意図的に攻撃したことを示す強力な証拠がある」と述べていた。

 またキャンベル米国務次官補は記者会見で、米国は「調査に深く、積極的にかかわってきた」とし、「調査結果を強く支持する」と表明していた。

 天安は3月26日、北朝鮮沖の係争水域で爆発後、2つに切断された状態で沈没。乗員46人が犠牲になった。

 米軍は事故原因について、先月以降、北朝鮮による魚雷攻撃の可能性が最も高いとみていた。米軍筋は、天安は水中の爆発を受けて沈没したが、爆発物は船体に接触していなかったとの見方を示していた。


 と発表されました。これに対し北朝鮮は関与を否定しています。さらに、日本のマスコミでは報道されていませんが、田中 宇さんによる以下のような指摘もあります。

▼第3ブイに沈没する米潜水艦

 天安沈没の謎は解けないままだが、この事件をめぐっては、日本でほとんど報じられていない「もう一つの沈没」が起きている。天安艦の沈没現場の近くの海域に、米軍の潜水艦とおぼしき巨大な物体が沈没しており、韓国軍の潜水隊などが捜索にあたり、米軍のヘリコプターが米兵の遺体とみられる物体を運び去る映像を、韓国のKBSテレビが4月7日に報じている。KBSテレビは公共放送で、韓国のマスコミで最も権威がある。

 天安艦の沈没後、潜水捜索の過程で、韓国海軍の特殊潜水隊(UDT、特殊戦旅団)のハン・ジュホ(韓主浩)准尉が潜水中に気を失った後に死亡するという、二次災害が起きている。KBSは、ハン准尉の死亡事故を取材するうちに、ハン准尉の慰霊祭が行われた場所が、艦尾が見つかった場所(第1ブイ)でも、艦首が見つかった場所(第2ブイ)でもなく、約6キロ離れた第1ブイと第2ブイの間に存在する、天安艦と関係のない「第3ブイ」であることを知った。


 レーダーやソナーを使って、敵軍の潜水艦や魚雷、航空機、ミサイルなどを感知し、攻撃するのが任務の哨戒艦が軍事演習中に敵の魚雷で沈没させられる、というのも間の抜けた話です。

 この時期に降って湧いたような北朝鮮による犯行との断定は、何を意味するのでしょうか。まさに奇々怪々。真相は薮の中です。これ以上危機的状況が進展しないことを祈るばかりです。

 

5月28日(金曜日:晴れ)


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柿の花が咲きました。もう花は落ちて実りつつあります。



 いよいよアップル社のiPad が発売になります。六本木では徹夜組が先を争って列をなしています。さすがはアップルです。電子書籍元年になりそうです。こんなネットの記事もあります。

『Wired』誌は25日(米国時間)深夜にiPadアプリを発表し、最初の24時間で2万4000部を売り上げた。

 この数字の意味を測るのは難しい。iPad雑誌アプリはまだそれほど種類が多くないからだ。ただ、『Business Insider』はWired誌初日の売上げを3000部ほどだろうと推定していた。

 また、4月3日のiPad発売時に同時に発売された『Popular Science』の場合、現在までの売上げは1万8000部とされている。実物のWired誌は、定期購読者が67万2000人いるほか、ニューススタンドなどで毎月8万2000部が売れている。


 CD-ROMに収録した日本文学全集というものを以前購入しました。一万円近くしましたが、さっぱり読みませんでした。パソコンで、わざわざ読むことなど、するはずもありませんでした。バカな買い物でした。

 しかし今は違います。優れた読書用の端末が出現しているからです。アメリカではアマゾン・ドット・コムのキンドルなど数種類が現実的にかなり売れています。視認性が、とても優れているからです。一台の電子書籍端末に数千冊分の書籍が保存でき、いつでもどこでも読むことができます。検索も容易です。ここが一番の優れたところです。紙に書かれた書籍は、いくら三色ボールペンでマークしても、検索がかかりません。検索できない情報は無いに等しい、というのが私の実感です。

 今日も、Evernote というネットでの無料サービスを勉強しました。利用されている人も多いと思います。私も数か月前から利用してはいたのですが、PDFファイルの内容を検索してくれるとは、今日の今日まで知りませんでした。これは大きな利点です。今まではスキャンしてPDF化した医療文献をグーグルメールに添付ファイルとして保存していました。残念ながら、グーグルメールではテキスト認識処理したものでも、PDFファイルの中身までは検索対象になりませんでした。Evernoteでは、それが可能なのです。これは、凄いことです。検索も、あっという間の処理です。素晴らしい、の一言です。本当に凄い。こんなサービスを無料で立ち上げるアメリカという社会の活力の凄さは、ちょっと日本には永遠に真似できないと思えるほどです。土地という担保がない限り金を貸さない日本の銀行がある限り、たぶん日本では実現しそうにありません。

 日本という社会の一番の問題点は、目利きがいない、ということではないでしょうか。何事もしかりです。そんなのダメだよ、とにべも無く袖にされた商品や企画がアメリカで評価され、お墨付きをもらった途端、銀行が先を争って融資を申し出てきた、なんていうことは枚挙に暇がありません。科学技術や芸術の分野もしかりです。

 まぁ、完璧な人間や社会は、どこにもありませんから自虐的になる必要もありません。ユートピアとは、どこにもない国、という意味だそうですから。

5月29日(土曜日:雨)


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 今日は午後から鶴橋夫妻と一緒に箱根に出掛けました。途中、大室山に寄りました。ネットによれば、

文化審答申:大室山、天然記念物に 4,000年前の噴火で形成 /静岡

 国の文化審議会(西原鈴子会長)は21日、伊東市の大室山(標高579.6メートル)を国の天然記念物に指定するよう川端達夫文部科学相に答申した。

 答申通り指定される見込み。県内で国の天然記念物は伊東市富戸の蓮着寺のヤマモモが99年に指定を受けて以来で、計30件になる。

 大室山は地質学で「スコリア丘(きゅう)」と呼ばれ、黒っぽい多孔質の岩石「スコリア」が噴火で降り積もってできた。同じ火口から1度しか噴火しない単成火山で、今の火口からの噴火は約4,000年前にあったとみられる。

 県文化財保護課は「山焼きを定期的に行っているため樹木が育っておらず、スコリア丘の良い標本として残った点が評価された」と説明している。


 残念ながら深い霧のため頂上も山の周囲も見ることができませんでした。中国からでしょうか、団体の観光客の皆さんがバスで来られていましたが、あの天候ではかわいそうでした。ぜひまた青空の元、来ていただきたいものです。

 そこそこに、箱根にむかいました。


2010年皐月箱根の旅

5月30日(日曜日:曇り)


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 今日は地域の清掃作業。側溝掃除など一時間ほど汗を流しました。いささか疲れました。午後加藤学園の学園祭でインターアクトクラブがベトナム枯葉剤被害者写真展を開催してくれました。新谷文子さんが指導をして実現してくれました。清水の北村修治さんの写真をお借りして展示を実現しました。

 高校生の皆さんに強烈な印象を残せたようです。新谷さんのお力です。ご苦労さまでした。

 夜は支援隊の定例会。今年の8月に行くベトナム支援の旅の打ち合わせです。一つの事業を続けていくのは、本当に大変です。今年も実り多い活動ができると良いのですが。

5月31日(月曜日:晴れ)


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 少し肌寒いほどの天候でした。爽やかな初夏の青空。今朝はいつものコースを外れてウォーキングをしました。明日から6月。ノンの誕生月。紫陽花の月です。


 昨日は加藤学園高等学校の学園祭で、愛のベトナムさわやか支援隊の活動を伝える写真展をインターアクトクラブが開催してくれました。沼津西RCの後援のもと発足したクラブです。

 支援隊のメンバーである新谷文子さんが展示の指導をされ、清水在住の北村修治さんが撮影された写真をお借りして写真の展示が行われました。


2010加藤学園学園祭写真展