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2013年08月29日(木曜日:晴れ)


宗谷丘陵にて






■さて今日の予定は、宗谷岬から稚内を通って、そのまま海岸線を南下、留萌まで行って、その後は、そのまま海岸線を南下するか札幌方面に抜けて高速に乗るか、時間を見ながら決める予定です。目的地は小樽です。

 昨日は旭川から250キロほど運転しましたが、今日の予定は、さらに長い360キロ。一日がかりです。

■朝食時に宿の女将さんから色々お話を聞きました。もともと、この宗谷がご出身地とのこと。ご主人と二人で、これまで民宿を切り盛りされてきたようです。素敵な奥様でした。

 お子さんは二人共、宗谷を離れ、今は二人暮らし。子どもさん達が小さい頃は、民宿の切り盛りと子育ての両方で大変だったそうです。そんな中から、今の運営方式を考えだされたそうです。例えば夕食は各部屋で食べてもらうことも、食べてもらっている間に子ども達の面倒を見ることができることから始まったとのこと。とにかく子どもさん達との時間を、如何に創りだすかの戦いだったようです。

 そんな女将さんのお勧めのコースを辿って小樽までの 360 キロを行くことにしました。まずは、もう一度宗谷丘陵からスタートです。


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 ここはオランダではありません。宗谷丘陵展望休憩施設です。


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 宗谷丘陵には多くの宗谷黒牛と風力発電所が林立しています。壮観です。ここは約1万年前に終った最後の氷河期で形成され、2004年北海道遺産に選定されています。

 今日は天候に恵まれて、この素晴らしい景色を堪能出来ました。ネットを見ると、夏でも寒さに震える時もあるようですから、天気の神様に感謝しなければなりません。


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 草原に無造作に置かれているのは牧草の束です。冬に備えて無数に作られています。

 この地の冬の厳しさは、想像を絶するものがあるに違いありません。


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本当に晴れ晴れとした気持ちになります。SUNもご機嫌です。


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 水平線の彼方に樺太の地が見えます。40キロほどの様です。しかし、ここから船出した間宮林蔵は決死の覚悟だったに相違ありません。

 樺太が島であることを世界で初めて確認した間宮林蔵は、世界地図に唯一名前の残る日本人だそうです。間宮海峡です。


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夕日を背に樺太の地を見つめる間宮林蔵の記念像です。


■■さて稚内を後にして、北海道の北部、稚内と留萌を結ぶ国道 232 号線、通称「日本海オロロンライン」を、ひたすら南下します。そして、その中間地点にあるのが道の駅「富士見」です。

 ネットによれば、「敷地内には、晴れた日に利尻富士の美しい風景を望みながら食事ができる和風レストラン『とんがりかん』及び直売所があり、また隣接する公園にはキャンプ場ケビン、パークゴルフ場や、海水浴場もあります」との記載があります。


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 背景は、その『とんがりかん』です。何と清らかな青空でしょうか。


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利尻富士が、くっくりと見えています


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 焼尻島(やぎしりとう)でしょうか、天売島(てうりとう)でしょうか。道の駅からさらに南下すると水平線に見えてきました。


小平町にて


■さて小樽への道。最後の休憩地が小平町です。ネットによれば、「留萌市の北に位置し留萌から続いた砂浜が途切れる所に小平町の町があります。かつてニシン魚で栄えた面影を今に伝える国指定重要文化祭の(旧花田家番屋)が有名。小平蘂川上流にある小平ダムは紅葉のスポット、ダム湖内には日本でも有数の長い橋が架かっています」と、あります。

 天候にも恵まれ青空と海が印象的でした。

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トワイライトアーチと松浦武四郎像


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爽やかな北海道の空気を胸いっぱいに吸って来ました。


小樽にて


■さてさて、ようやく小樽に到着しました。15時過ぎでした。360 キロを走りました。それでも北海道の道は快適でした。

 ただし、留萌から小樽に至る海岸線は、なかなかの難所でした。ちょうど新潟県の難所、親不知子不知のようなところです。この道の開通は道民の悲願だったに相違ありません。今でも維持管理は大変です。今回も、何箇所で工事のために一報通行となったか覚えていないほどです。それだけ維持管理が大変だ、ということです。

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 宿にチェックイン。夕食まで散策に出掛けました。最初の交差点で人力車の車夫に声を掛けられました。彼の爽やかな笑顔に負けました。

 奮発して人力車に乗ってみました。今まで歩いたことのない歴史ある建築物を、次々に案内してくれました。往時の小樽の繁栄が偲ばれました。


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 車夫の彼は、地元小樽出身。この仕事に憧れ大学時代は駅伝の選手。山梨学院大学で富士駅伝の選手として活躍したそうです。

 卒業後は迷わず、この職につきました。ここだけでなく、小樽、京都、そして九州の湯布院を車夫として季節ごとに回るそうです。

 彼の話では湯布院が素晴らしい、何より食が最高だ、というのです。湯布院では各旅館が勝手に競いあうのではなくて、板さんが集まって、地元の食材を使った創作料理をみんなで考えるそうです。どの旅館に泊まっても、地元の新鮮な食材を使った素晴らしい料理が食べられるとのことでした。


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 さて、お待ちかねの夕食です。まずは乾杯。窓からは運河と倉庫が街灯に照らされていました。


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 旅館の部屋のベランダから見た小樽の倉庫群です。時折雨がぱらつく天候でした


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さて、これで小樽ともお別れです。もう葉の一部が色付いていました。



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