2016年05月01日(日曜日:晴れ)- 04日(水曜日)北京 万里の長城の旅


5月2日、胡同・北京雑技団観劇


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 鼓楼は雨の中でした。ネットによれば、

 鼓楼と鐘楼は明代の永楽年間(1420年)に建造された。鼓楼は、地安門大街の北端に位置し、かつては水時計などが置かれ、明清代を通じて太鼓で時を知らせた楼閣。高さ約31mの木造建築で内部は登ることができる。ここからは市街地と周りに広がる胡同の古い家並みが一望できる。

 鐘楼は鼓楼の北隣に位置し、高さ33mのレンガ造りの楼閣で、楼閣に下げられた大きな鉄製の鐘は高さ4・5m、直径3・4m、重さ42トン。


 と、ありました。鼓楼の急な69段の階段には脚が悲鳴を上げました。

















■胡同では自転車タクシーに乗って、街をめぐりました。ガイドの方に路地を案内してもらい、一軒の家にも入ることができました。ネットによれば、

 伝統的家屋建築である四合院が多くこの胡同に面し、古き良き北京の面影をしのばせる、とありますが、入れてもらった家も、この四合院のようです。

 家主が切り絵を生業にしているようで、福の字を 100 元で購入しました。額に入れて飾る予定です。

 ガイドさんが話すには、こうした古い家を投資目的で買った人々が、いまは大金持ちになっているそうで、ここ数十年ですっかり社会が変わってしまった中国の一面を垣間見ました。

 ロシアもそうですが、社会の常識が、まるで天地がひっくり返るように変わってしまった訳ですから大変です。それについていけない人々がロシアではアル中になり、先進国では最も短い平均寿命となったわけです。

 中国の人々が毛沢東時代を懐かしむのは、みんなが同じような生活をしていた頃を懐かしむためでしょう。みんなが等しく貧しかった、あの頃を。

 皇帝様を、あのように崇拝する気持ちというのは、なかなか日本人には理解し難い面があります。そこには絶対的な力に対する憧れのようなものがあります。これは明らかに日本における天皇陛下への思いとは別のものです。

 もちろん、どちらがより優れているかとか、どちらが正しいとかいう問題ではありません。歴史と風土が、そうさせたのであって、善悪や美醜の問題ではないのです。

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 胡同の輪タクです。何十台と並んでいました。漕ぎ手は大変です。二人を乗せて走るのですから。雨の中を濡れながら漕いでくれた若者には感謝、感謝でした。


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 鼓楼からの眺望です。69段を登ってたどり着くと、大きな太鼓が並んでいました。ここからは故宮も一望できます。


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 ある家に、お邪魔しました。この家の作りが伝統的なもののようです。なん世代かで同居しているようです。中庭があり、スペインで見た家の作りと同じです。


北京雑技団





■予定より一時間ほど早い公演を予約できたので、会場へと向かいました。北京雑技団の公演です。2010年にTakuと一緒に上海万博を見に出かけた時に、やはり同様の上海雑技団公演を観ました。

 記憶が曖昧な部分もあるので、正確ではありませんが、違いはいくつかありました。北京では上海に無かった皇帝様が登場したこと。そして最初の部分で書家が登場し写真のような四文字を、その場で書いてみせたことです。

 文字通り黒山のような人だかり。客席からは書いている様子が見えませんでした。みなさんスマホを持って写真を撮りに登壇するのです。出来上がった作品を披露しているのに、一人のオバサンは堂々と、そして悠々と写真を撮っているのには、驚きました。観客の邪魔になっているのも気にせずにです。

 演技は素晴らしいものでした。一時間あっという間に過ぎ去りました。アクロバットありバイク5台のショーは圧巻でした。上海の時は一台少なかった気もしますが、正確には思い出せません。

 こうして演技を楽しんで一日が終わりました。雨の一日でした。ホテル近くのスーパーマーケットで降ろしてもらいました。唐人街です。つまりは、チャイナ・タウンというわけです。

唐人街


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 唐人街、というとなんのことかと思いますが、チャイナ・タウンと聞けば納得です。これから横浜へ行く時は、唐人街へ行かない、というのが、ナウいかもしれません。

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 その広さは、なんと言えばよいのでしょうか。少なくとも私の街には、ありません。投宿したホテル側から最初入りましたので、奥行きが分かりませんでした。延々と続く店の数々。しかも実際に回ったのは、二階部分のみ。あとの三階以降は未体験の世界です。次回行くことがあれば覗いてみたいと思っています。

 食料品売場は興味深いです。食用蛙を始めてみました。刺し身やお寿司も置いてありましたが、ほんの少しが片隅に置いてあるだけでした。あまり人気があるようには見えませんでした。帯魚って、なんだろうと思っていると、どうやらタチウオの一種のようです。

 八角という香辛料も、山のように積まれていました。Sunが口にするのも恐ろしがる、大好きな香辛料です。マクドナルドのチッキン・バーガーにも入っていましたから、筋金入りですね。

 引きも切らずの人気商品だったのが、フランスパンにしては、少し短く、少し小さめの揚げパンでした。一個 1.2 元。飛ぶように売れていました。乳製品の宣伝販売をしていました。綺麗なお嬢さんが売り子としてお客さんに声をかけていました。中国の乳製品には、色々な不祥事があって、信頼性が地に堕ちているのです。
 
 さすがに私も口にする気は起きませんでした。偏見でしょうけれど。

 何はともあれ、13億人のお腹を満たすのは、並大抵のことではありません。政治家の使命は、地球より重い、ということでしょうか。