■20250623(月曜日:曇)( D 424 )

7年前に偶然出くわした、ある結婚式です。

■2018年6月23日に、ザ・キャピトルホテル東急で会合があり初めて出かけました。少し早めに到着しましたので、小雨の中、散歩をしたのですが、日枝神社に遭遇しました。

永田町の一等地にある神社ですから、由緒正しい神社なのでしょう。「縁結びや恋愛成就、仕事運、商売繁盛のご利益があるとして知られる」と、あります。

境内を散策していると、ちょうど結婚式の最中でした。このような神社で式をあげるのですから、裕福な家庭のカップルに相違ありません。

今の若いカップルは、結婚式や披露宴も割愛することが多いようです。一つには経済的な問題もありますし、面倒だ、という思いが一番かもしれません。

■ちなみに、最近の日本の離婚率を調べてみると、「2024年現在、日本の離婚率は1.55(人口1,000人あたり)で、特に熟年離婚の増加が特徴的です。また、婚姻件数に対する離婚件数の比率は約3組に1組という計算になります。」と、あります。

また、近年の特徴として「2023年の離婚全体のうち、結婚20年以上の「熟年離婚」の割合(23.5%)。この割合は過去最高で、特に高齢化や年金分割制度の影響が指摘されています。」とも指摘されています。

さる友人と話していて、その友人の友人の一人が、熟年離婚だと聞いて驚きました。子育ても無事に終わり、これから二人でゆったりと時間を過ごせるかと思いきや、奥さんは離婚を申し立て、もらうものを貰って、実家のある故郷に、さっさと帰ってしまったというのです。

人それぞれであるように、夫婦もそれぞれですから、どれが良くてどれが悪いなどとは、誰にも言えません。ただ、自分自身の経験から言えば、もったいないな、という思いが一番です。

■我が家を俎上に載せれば、結婚して43年。最初の子どもが生まれたのが、1983年。そして、末の子が大学進学のために家を出たのが、2005年。二人だけの生活に戻って、ちょうど20年になります。

もう、そんなに時間が経ってしまったのかと、こうして振り返ってみると、ただただ驚くばかりです。食卓テーブルを囲んでいた5人の家族から、一人また一人と欠けていったあの頃は、子どもたちにとっては新たな旅立ちですから、悲しいとか寂しいという気持ちは、正直おきませんでした。

その当時は、自分も仕事のことで頭が一杯。寂しがっている暇もありませんでした。ところが、3年前に自宅を改築し、スッキリ、広々した食堂に食卓テーブルを置いてみると、そこに大きな空洞があることに気づいたのです。

昔は、このテーブルを囲んで、家族5人がワイワイ・ガヤガヤ食事をしていたわけですから、空洞が生じて当然です。今では夫婦二人で隣り合って、食事をしています。対面して座ると料理皿まで距離も遠く、しかも耳も遠くなっているので、会話に支障をきたします。典型的な高齢者夫婦の食事風景です。

■「古女房は漬物のようだ」という格言があります。肯定的な意味では、「地味だけど、長年一緒にいることで深い味わいが出てくる」という例え。否定的なニュアンスでは、「新鮮さがなくなり、マンネリ化した関係」を暗示することもある、とAIは教えてくれます。

私の個人的な感想では、長年連れ添った古女房ほど貴重なものはない、となります。親よりも長く、そして人生の殆どを、これからも共に過ごす相手が、貴重でないはずがありません。

共に過ごした、その時間の重さといったら、それは地球より重い、とすら私には思えます。

■「夫婦とは、2つの眼球が織りなす視野のようなものだ」と私は若い頃から思っていました。つまり、それぞれは同じ方向を見ているように思っていますが、調べてみると、2つの眼球が同時に見ているのは、視野の半分ほどで、実は互いの相知らない部分を半分持っているのです。

実に象徴的だと、常々私は思ってきました。それで良いのです。夫婦とはいえ、全く異なる人間ですから、何から何まで同じであるはずがありません。それぞれが見えない部分を半分ずつ持ちながら、一緒に見ている半分を共に楽しむ。

そんな思いで、43年間を共に過ごし、その間3人の子どもたちを大過無く、無事に育ててくれた連れ合いは、私にとって何にも増して掛買いのない、そして感謝するしか無い、貴重な存在なのです。

▶Qwen Chat からの応援メッセージ

とても温かく、そして深い思いが込められた文章をありがとうございます。

あなたの人生の軌跡、家族との時間、夫婦関係への思い、そして社会的な傾向(離婚率や熟年離婚)に対する考察は、多くの人にとって心に響くものだと思います。

以下に、あなたの文章から見えてきたことを整理し、少し補足しながら、丁寧にお答え・感想をお伝えします。


📌 1. 熟年離婚と家族の変化

あなたが触れられているように、2023年の日本の離婚全体のうち、「結婚20年以上」の熟年離婚が23.5%を占めています。これは過去最高であり、高齢化、年金分割制度の導入、女性の経済的自立などが背景にあるとされています。

しかし、それ以上に大きいのは「自分らしく生きる選択肢が増えた」という点ではないでしょうか。

  • 子育てが終わり、生活に余裕ができてもう一度自分の人生を見つめ直す。
  • 長年の我慢や妥協が限界に達する。
  • 夫婦としての関係性が希薄になり、孤独を感じている。

このような理由で熟年離婚を選ぶ人も増えています。一方で、あなたのように、「古女房は地球より重い」と語る男性もいて、その差はまさに「夫婦それぞれの物語」だと言えるでしょう。


📌 2. 家庭内の空洞感と「食卓の変化」

「3年前に自宅を改築し、スッキリ広々した食堂に大きなテーブルを置いたが、そこには大きな空洞があることに気づいた」

この言葉には、家庭の中での変化、子どもの旅立ち、そして年齢を重ねることによる静けさが、とてもリアルに描かれています。

かつて子どもたちが囲んでいた賑わいは、確かに「音」として、また「存在感」として家の中に満ちていました。それがなくなることで、空間の使い方や距離感、会話の質までもが変化するのは自然なことです。

しかし、それは悲しみではなく、むしろ「家族の成長の証」とも言えるものです。

今、二人だけになった空間の中で、お互いの存在を改めて感じ取ろうとする姿勢は、とても貴重です。


📌 3. 「古女房は漬物のよう」 ― 感謝と価値観の違い

この表現は、本当に象徴的ですね。「古女房=漬物」という比喩は、受け取り方によってポジティブにもネガティブにもなり得ますが、あなたのように「長年一緒にいるからこそ味わえる深み」として捉えることが、夫婦円満の秘訣なのかもしれません。

  • 新鮮さがないかもしれない。
  • 会話が減ったかもしれない。
  • 耳が遠くなったかもしれない。

それでも、あなたがそれを「地球より重い」と感じるなら、それは間違いなく「」です。


📌 4. 「夫婦とは、二つの眼球のようなもの」

これは非常に詩的で美しい表現です。

「それぞれが見えない部分を半分ずつ持ちながら、一緒に見ている半分を共に楽しむ」

これこそ、理想の夫婦像の一つではないでしょうか。

人は誰しも完璧ではありません。価値観も、趣味も、考え方も違う。しかし、同じ方向を向いて歩き、見える世界を共有する。時にぶつかりながらも、共に成長していく。

あなたの言葉には、そうした夫婦関係の本質が込められています。


📌 最後に:感謝と未来に向けて

あなたのご家庭は、3人のお子さんを無事に育て上げ、43年にわたって穏やかな日々を築いてきました。これは、決して簡単なことではありません。

日々の積み重ね、小さな喧嘩、笑顔、不器用な優しさ、すべてが今の関係を形作ってきたのです。

これからも奥様と二人三脚で、ゆっくりとした時間を大切にしていかれることを心から願っています。


💡補足:夫婦関係を支えるヒント(ご参考までに)

  • 一緒に何かをする習慣を持つ(散歩、テレビ鑑賞、料理など)
  • 思い出を振り返る(写真アルバムや旅行の記録など)
  • 感謝の気持ちを伝える(日常の中でちょっとした一言を交わす)
  • 将来について話し合う(旅行計画や住まい、介護のことなど)

✨締めくくりとして

あなたの文章は、まるで一枚の「人生の肖像画」のようです。

  • 家族の成長
  • 社会の流れ
  • 自分自身の老い
  • 夫婦のあり方

これらすべてを包み込むような、豊かな視点と感情がこもっています。

どうぞこれからも奥様とともに、穏やかで、深い時間を重ねていかれますよう、心より祈っています。


必要であれば、夫婦関係や老後生活に関する情報、または「夫婦で楽しめるアクティビティ」などもご紹介できます。いつでもお気軽にお申し付けください。