■20180602 – 4日( 土曜日-月曜日)

 

今年はTakuが不参加で寂しい大会でしたが、Sunが応援してくれて、本当に助かりました。

 

 

■ 6月2日土曜日、診療が終わってから、午後2時過ぎにスペーシアを駆って富士山静岡空港へ向かいました。家から1時間半後ほどでしょうか。 特に渋滞することもなく 無事に空港に到着しました。 初めての 高速運転でしたが 特に非力を感じることもなく、 順調な 運転でした。空港は ビルを 新しくしてから初めての利用でした。二階の国内線と国際線出発ロビーが分かれていました。

 

定刻よりも少し早めに 出発態勢に入り離陸しましたが、 新千歳空港への 到着は定刻通りの18時でした。千歳駅から歩いて5分ほどの ホテルに 予約を入れていました。

 

千歳の宿に着きました。昨年スキーに来た時に、初めて利用しました。

 

ホテルの1階にある居酒屋で 19時から前夜祭ということでSunと二人でゆっくりと食事をとりました。明日の マラソンで走ることを考えると、あまり食事をたくさん取るわけにはいきません。消化に悪いからです。またそんなことを考えていると、あまり食事に美味しくありません。料理はとても 新鮮で、さすがは北海道の食材と思ったのですが、腹7分目ぐらいにしてやめておきました。

 

明日に備えて、腹7分目で止めました。美味しい北海道の食材なので、辛い選択です。

 

■ さてさて 今日は5回目の 千歳 JAL 国際マラソンへの出場です。 天気予報では晴れ。 気温は21°に上がる とのことで、 むしろ暑さの方が心配でした。ところが 当日になってみると、少し肌寒いほどでした。 朝6時に起きて 1階の居酒屋さんで 和食の朝食をとり、 8時にホテルを出て千歳駅前の送迎バスの列に並びました。気のせいかもしれませんが例年よりもバスの台数が少ないようです。 ということで少し長めに待たなければなりませんでした。 とはいっても大した時間でもありませんので、 去年のこと、一昨年のことなどを 思い出しながら二人で話が弾みました。

 

送迎バスは長蛇の列です。

 

会場の 青葉公園に到着し、 まずは引換券で、 ゼッケン や 記録のためのチップをもらい、Sunに 手伝ってもらって準備をしました。ハーフの部のスタートは9時半です。 今年は念入りに膝の屈伸を繰り返しました。 ランナーズ膝に 陥らないように 配慮したのです。先週は木曜日から土曜日まで、三日間走るのを休みました。 疲労を完全に取りきるためです。その成果が果たして出るのかどうか興味深いところでした。

 

何度参加してもスタート前は緊張します。無事に完走できるかどうか、終わるまで分からないからです。

 

定刻通り9時半にスタートしました。 コースは 11 km 付近まで延々と続く上り坂。 これまで5回走りましたが、自分としては今年が一番しっかりと走れたように思いました。上り坂ですからもちろん スピードを出すわけにはいきません。 とにかくきちんと 一歩一歩お尻から大腿部 を意識して、 腰をなるべく上下動させずに、 膝の負担を最小限にするべく意識して走り続けました。

 

11キロ付近の折り返し点を過ぎてようやく下り坂になるのですが、 それで済むほどこのコースは甘くありません。一旦下り坂になるのですが、 折り返し地点から1 km ほど下って左折してからは、 再度の上り坂になり、これが体に応えます。

 

今年のコースの概略です。13キロまでは上り坂です。

 

一昨年は この地点から膝の痛みが始まり、 とても苦しい道のりとなりました。 今年は幸い膝の痛みは一度も出現すること無く、 走ることに集中することができました。

 

もちろん走ってる間は苦しいばかりだったのですが、 それでもただただ走るというだけでなく、 きちんと一歩一歩太腿の力で脚を前に出す ことができました。これは大きな進歩です。 高野コーチの教えに従って LSD を取り入れてから、 とりあえずハーフマラソンの距離までは、 もちろん苦しいのですが、しっかりと走ることができるようになりました。

 

支笏湖通脇を走ります。何キロ付近でしたか、忘れました。

 

さすがに最後の5kmは疲れました。 立川シティハーフマラソンの時には、もう少し速度を上げられたように思いましたが、 今回は コースのアップダウンが きついので、その分だけ筋力を消耗していたのでしょう。それでも三日間の休養は明らかに プラスに働いたようです。苦しいながらもスタミナ切れになることはありませんでした。

 

途中にわか雨が 降りましたが、気温が高かったためか、むしろ体を冷やしてくれて助かったと感じるほどでした。途中給水場でスポンジの水をもらって何度も頭にかけて冷やしたほどです。 最後の第7給水場では何ももらう気がしませんでした。水分しか取る気がしませんでしたが、それもやめてゴールを目指しました。

 

ゴールした時には、とにかくホットしました。無事に終わったからです。 ゴールするまで何が起こるかわからないからです。突然体調を崩すことは、いくらでも考えられます。

 

なんとか2時間15分を切ることができました。チップの読取機が誤作動で、完走証をもらえるまでに、だいぶ待たされました。

 

無事にゴールしてチップを取り外してもらい、スポーツドリンクをいただき、完走書発行所へたどり着きました。ここでトラブルに見舞われました。私の前の人までは順調に発行できたのですが、どうしたわけか私のものだけ印刷ができません。係の人が飛んできてくれましたが、いっこうに埒が明きません。きちんと計測すれば、実は大した時間でもないのでしょうが、くたびれ果てた挙句のトラブルですので、さすがにイライラしました。

 

それでもなんとか無事に発行してもらい、ようやくSunの待っている場所に移動することができました。

 

私にとっては宝物です。

 

 

 

「海の別邸 ふる川」 へ

 

 

■さて走り終わって千歳駅行のバスに乗りました。そして昨夜泊まったホテルに預けた荷物を受取り、電車で新千歳空港に向かいました。レンタカーを借りるためです。空港のカウンターで受付をして、迎えのバスに乗り会社に向かいました。以前利用したレンタカー・センターに到着です。

 

今回はアクアを借りました。ほとんど新車のオレンジ色という驚きです。白老町にある、海の別邸ふる川という宿へ向かいました。その前に、「道の駅 ウトナイ湖」に立ち寄り、温かい蕎麦を食べました。走り終わって、一番食べたかったのが、温かい蕎麦だったのです。

 

道の駅 ウトナイ湖です。週末にイベントが開催され、多くの人で混雑していました

 

疲弊した胃腸には、とても美味しいお蕎麦でした。一息してから、宿へ向かいました。室蘭本線に沿って海沿いに走りました。海岸線に沿って走れば海が望めて気分が良いかと思ったのですが、残念ながら海は殆ど見えずじまいで、退屈なドライブでした。防砂林も無く、と言って海岸線も見えない単調で退屈な36号線のドライブです。苫小牧市を経て白老町に到着しました。

 

こんなところに来るのではなかった、と後悔しつつ向かった宿でしたが、突然目の前に少し小高い丘のような所にホテルが見えてきたのです。

 

目的の宿、海の別邸 ふる川です。同じグループのホテルである小樽のふる川は、以前二人で投宿したことがありました。ドライブで期待のレベルが下がった分、ホテルの満足度は十分高いものでした

 

ホテルの部屋の窓から見た太平洋です。下北半島の真北、と言えば分かりやすいでしょうか。

夕食は、18時半からにしてもらいました。のんびりと北海道の食材を楽しみました。

 

ヤマメの天ぷらです。

 

ホテルの休憩室です。いまどき稀になった空間です。多くの書籍と向き合ったのは、久しぶりです。

 

海を見ながら搾りたてのオレンジジュースをいただきました。至福のひとときです。

 

Sunも、ご満足のようです。いろいろ手配をしてくれました。感謝、感謝です。

 

月曜日の朝です。空港へ向かって出発です。

 

駐車場から見たホテルです。朝霧で霞んでいました。日の出も何も、とても見えませんでした。

 

 

■こうして今年の千歳マラソンの旅も終わりました。昨年はTakuと三人でしたが、その後にTakuは就職し、休みもままなりません。しばらくは致し方ありません。

 

また二人きりの旅が続きそうです。完走できるかどうか、とても不安だったのですが、自分でも思っていた以上に、しっかりと走りきることができました。

 

ところがあとで調べてみると、タイムは昨年より悪いのです。これには、ちょっとがっかりでしたが、自分の感触は大切です。自信に繋がりました。つまりはハーフマラソンの距離ならば、よほどのことがない限りは、しっかりと完走できそうだ、という自信です。

 

今年は、あとどれだけ大会に参加できるか分かりませんが、また鍛錬を積み重ねていくしかありません。とても楽しい旅でした。